エピローグ
「以上が出席番号12番里山直人様の第56回報告となります」
蒼い髪の男が報告し終え口を閉じると、すぐさま他の参加者が挙手し発言をする。
「ふむ。少しは生活態度が変わったようだが大勢に影響はなしか」
「はい、問題がないかと考えます。今後、このまま事態が推移したとしても直人様が生きている間では魔法使い人口がケレス王国内でほんの数%上がる程度かと思われます。仮にですがケレス王国が500年後もあるという前提で考慮しても段々と血が薄まることもあり、爆発的に高位魔法使いが増えるということはないかと考えられます」
「世界バランス崩壊に関しては大丈夫そうですわね。直人氏も元々の世界の知識などを無理に広めたりする様子もありませんし」
あいの手を入れた女性にプレゼンをしていた男は今の所その兆候はありませんと返す。
「国側に所属してから、我らの存在等の情報を提供もしくは研究しようとはしていないよな?」
「はい、していません。直人様の性格的に今更復讐といったもので動かれるとは思えませんし、仮に記したとしてもケレス王国の水準であれば後最低でも28,500年はかかる計算ですので後手に回ったとしても十分対処できるかと。ですので必要以上に警戒することはないと思われます」
「ま、それでも警戒を怠ることはできねぇがな」
もちろんですと男が答えると発言した男も満足し黙り込んだ。それを見て、他の参加者からの質問がないか周りを見わし質問を受けた。その後もいくつか質問もでるが全て形式的なものであったので問題もなく済み、男は話を纏めにかかった。
「では、今後も今まで通り経過を観察していくということでよろしいですか」
「意義なし」
全会一致で問題なしと判断され、男は座り次の発表者に場を譲った。その場にはさきほど質問した女性が立ち話始める。
「それでは、出席番号35番、山田瞳さんに関する第62回目の報告をはじめますわ」
そして、その後も会議は順調に進み終りを迎えた。




