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緩んでいく、、、
「僕で良かったら、、、どうぞ。」
「わーい!!」
オバケの子どもたちはバケツくんの中に隠れて人が通るのを今か今かと待ち構えていた。
「でもさー、僕たちってオバケなんだしバケツにいちいち隠れなくても良いんじゃない?」
「あっ!そっかー!もともと見えないだもんねー!」
「本当だー!アハハハハー!」
「じゃあ僕たちのことが見えたバケツくんって君もオバケの仲間ってこと?」
「え?!うーん。そうかもしれないねー!アハハハハー!」
バケツくんはその時こう思っていた。
少し前の僕なら、、、
「僕はオバケなんかじゃない!」って返事をしていたかもしれない。
バケツくんは自分が今まで思っていたことが前より緩んでいくように感じていた。
僕はバケツだから、、、
そんなことしたことないし、、、
こうだったから、、、
それがだんだんと溶けて行くように、、、。




