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蛇眼破り第二部~おわらせるもの~  作者: 石笛 実乃里


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第四十九話 第十二章「海龍研究所」其の十一

ともに列島世界を旅してくださるみなさま、

いつも本当にありがとうございます。

今回は十二章の最後となります。

第1稿に手を加える方法をとっているので、

今回も短くなってしまいました。

申し訳ございません。

それでも楽しんでくれるみなさまには本当に感謝です。

それではみなさまお読みいただければ幸いです。

作者より。


あと二日間はあっという間だった。

瑠璃(るり)岬野(みさきの)成礼(せいれい)、そして堅柳(けんりゅう)泰雅(たいが)らは海龍つかいの弟子として朝起きてから寝るまでトメの作ってくれる美味しい食事を食べている以外のほとんどの時間を龍一丸から龍三丸までの、海龍の幼生としてのミズトカゲを自分たちになつかせるのに費やした。

そして三日目の朝には海堂龍治と瑠璃親子、岬野成礼、堅柳泰賀は魚御崎に帰ることになったのだが、若い三人の馬にはまだ小さめのミズトカゲを運ぶ、口の広い壺の入った四角い木の箱が結わえ付けられることとなった。

「瑠璃がどうしてもって言うものだからね…」

龍治がいつも言う口癖をまた口にする。

実際、ミズトカゲと一緒に帰ることを強硬に主張したのは瑠璃だった。

為之助は最初ただ寂しがって反対するだけだったが、最後には折れてそれならとミズトカゲも一緒に旅できる装置を急ごしらえで作ったのだった。

瑠璃は彼らミズトカゲの子供たちが北芹河の河口に下って来る時期には必ず帰って来て彼らを放流することを約束した。

泰雅はこの二日間龍三丸と意志交流して、彼のミズトカゲらしからぬおとなしい性格が大好きになっていた。

だから彼とより長く一緒にいられるやりかたに馬の上で内心安心していた。

「霧の領域の移動は予想より早いかもしれん」

龍治は言った。

「はやく出発したほうが良さそうだ」

かくして、魚御崎からの四人とうち三人と組みになったミズトカゲは早めにふたたび旅の道に在る者となった。

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