魔性の女
目を開けると、白子の家。
ではなく。安い宿の窓に照らされてるツムリの寝顔だ
寝ている顔は可愛い。けれど普段の顔のギャップで可愛いとは思いたくないな。
「ん、おはようー」
寝起きはなぜかおっとりしている。エルフの特徴の長い耳が猫耳のようにピコピコ動いている
「今日は何するの?」
髪を変なリボンで変な感じに結ぶと、気合いが張り始めたのか、ウザいほどに元気な声で問いただす。
「街を歩くよ。昨日みたいに冒険に出たら怪我するからな。」
ここから街に向かうぐらいであれば、昨日大人しくギルド戻っておけばよかったな。とか後悔しながら向かう。
「仲間は集めなくていいの?」
「ツムリいるしいいよ。」
「私がずうっと一緒にいてくれるわけないじゃない」
ツンデレの様に見えたけれど、そんな事はない。
目がキッチリゴミを見る様な目だ。
とりあえず受付場で仲間を募集することにする。
「こういう感じでいいか?」
「何よこの自己肯定感下げてる文章は!
こんなんじゃ誰も来ないわよ。」
張り出しだ紙を見たツムリがヤジを飛ばす。
改めてみると確かにすごい自己肯定感が下がるな、
.....確かにコレじゃあ誰も来ないな、
張り出したばかりの紙を取り消そうと思った瞬間
まさに若い方の大賢者という感じの男が貼り出した紙を見つめている。
「(やばいわよ。あの人はあのサンジュウシの一人よ)」
コソコソ声でツムリが語りかけてくる。いつか白子にされた時みたいに。
男は青黒い髪に神聖な白いローブをきこなしている。
こちらに気づいた様だ。
「君がこれの差出人か?」
「はい。そ、そうですけど、」
さしぶりにキョドってしまった。なんか怖い。
「ナグサ・ハツカムナリイ。なるほど君か」
「?」
「近頃またここに来る。その時にこの紙に応募がなかったのであれば、わたくしが君のギルドに入ろう。」
と言い残し、受付場を出ていった。なんでなんの関わりもない僕に、ましては先ほどもツムリが言っていたように自己肯定感を下げまくっている文だ。なぜ入ろうと思ったのだろうか、
「昨日といい今日といい英雄揃いね。」
なんで僕を名前を知っていたのだろうか。
そもそも名を残せるほどまだ努力も何をしていない。
有名なれるのは本望だけれど.....本当に何もしていないんだ。
「ほら早くいきましょ。」
早速さと受付場をおなかが空いたので軽くサンドウィッチを道中で店に寄りかかりながら食べていると
噂話が聞こえてくる
「ここいらに魔女がいるって知ってるか?」
「ああ、輪廻転生を何度も繰り返しているとかいう魔女だろ?」
「南西の方に住んでるらしくて見たらすぐわかるらしいぞ」
走った。
「ちょっとどこ行くのよ!!」
受付嬢には大きな羅針盤が書かれており方角はすぐわかった。
もし転生・転移に詳しい人であればそんなことが起こる理由がわかるだろう。僕はこの世界に来てからずっと知っておきたかったんだ
着いた。
日本語とここの言語の両方で書かれてあって本当にわかりやすかった。
カランコロンっと変な入店音で最初に目に入ったのは見たことがないほど違和感のないきれいなピンク髪でだった。絶世美女だといえる。眺めるだけ5億年が過ぎそうなくらいきれいだ。こうやって語彙力の低下がみられるくらい美人だ。前世にいたとしたらきっとラブドールだと勘違いしてしまう。それくらい美しい。
「何か用かい?」
「あのなんというか噂とかあって」
「?」
「何度も輪廻転生を繰り返しているっていうのは本当ですか?」
「もしそうだったらなんかあるのかい?」
「転移についてよく聞きたいんですけど」
せっかく店を見つけて入ることができたのにキョドってロクな会話ができない。
「…私が転生を繰り返しているという噂はほんとだ。何度も転生を繰り返して、魔女になり果てたのさ」
口数が少ないにしては何が言いたいのかはっきりしていて馬鹿な僕でも理解できる、天才のオーラとでも云うのか
「きみは......そうだね…転移してしまったのかな。私が特に詳しいのは転生ぐらいなんだ」
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魔女は仲間になりたそうな目でこっちを見ている
どうする?
▷逃げる
ナンパする
褒める
もっと詳しく聞く
頭を撫でる
攻撃をする
昨日覚えた風魔法で髪を揺らす
仲間に誘う
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さてどうしようか。
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逃げる
ナンパする
褒める
もっと詳しく聞く
頭を撫でる
攻撃をする
▶昨日覚えた風魔法で髪を揺らす
仲間に誘う
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ブワァァ~~~~
きれいな髪がふわふわと揺れ、一瞬だけおでこが見え、オールバック魔女になった。
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魔女が仲間になりたそうな目でこっちを見てきている。
どうする?
逃げる
ナンパする
▶褒める
もっと詳しくキス
頭を撫でる
攻撃をする
昨日覚えた風魔法で髪を揺らす
仲間に誘う
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「あのっその、カ、カミキレイデスネ」
「・・・」
「・・・ーーー・・・」
ナニヤッテンダボク
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無表情な魔女が仲間になりたそうな目でこっちを見ている
どうする?
逃げる
ナンパする
褒める
もっと詳しくキス
▶頭を撫でる
攻撃をする
昨日覚えた風魔法で髪を揺らす
仲間に誘う
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ポンっ。
なんだこのサラサラの髪は。おお!!おおお!!
「・・・」
初対面の相手に向かって髪をぐしゃ愚者にするとか失礼極まりないぞ。
両目をつぶっている状態でいやそうな顔はしてない。
ほんとに何してんだろ
好感度が0.00000000000007上がった!!
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魔女が仲間になりたそうな目でこっちを見ている
どうする?
逃げる
ナンパする
褒める
もっと詳しくキス
頭を撫でる
攻撃をする
昨日覚えた風魔法で髪を揺らす
▶仲間に誘う
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「仲間になってくれませんか?」
気合を込めて提案した
「....私は闘いはしたくない」
「何でですか」
(さっきのは茶番として飲み込んでくれたらしい)
「......何度も輪廻転生を繰り返していと闘いとかどうでもよくなるんだ
100年間寝ているような生活を続けても次が来るからどうなったていい。日に日に命の重さがわからなくなる」
ゆっくりながらも話されたことは、とにかくもう戦闘はしたくない。今はひたすら魔法について研究を重ねているだけだという。
命の重さなんて僕もわからないし、呪われている限りはこれからも分かれない。どこかに似ているんだなと思いつつ魔女を見つめていると、外から僕の名前を呼ぶ。
「慰~~~!!!」
カランコロンっ
「いたいた!!あんたのサンドウィッチ食べたからね?!すいませんうちの慰が」
「・・・」
じっと口をとがらせながら見つめられたキョトンとした目。それに見とれているとツムリに耳を引っ張られて店から引きずられた。
(てか今サンドウィッチ食ったって、、間接キス。)
「急に飛び出すからびっくりしたわよ」
「ごめんごめん」
結局何も聞き出せなかったな。
ツムリとひたすら町を回った。これはでーと?か?
「今日はトレーニング行かないの?」
「今日は…いいかな。」
「いや行きましょ」
白子と素振り練習をしていたころに比べたらモチベーション下がったな、
だけどひたすら打つか。それしかない。
「!!っ君は」
恨みたいと昨日思った相手がそこに立っていた。豊満な胸を揺らしながら、
「登場人物と被ってややこしくなるから今日から少年と呼ばせてもらうよ。」
何言ってんだこの人
「少年…偉いね。昨日私にぼこぼこにされたのに、」
「貴方が僕にあんなことをした理由がわかったんです。」
「ふーん?」
言わなくてもわかるだろという眼差しでラシンを見る。
「今日も闘う?」
「はい。」
フル〇ッコだどん
「少年もしかして切られることに快感覚えてない?」
「そんな訳ないですよ」
そこまでドMではない。
「いやそれならいいんだけどさ、、君はわざと被弾しているように見えるんだよ。」
そんな気は一切ない
「本気でやってるんですけど」
「それじゃあ私が風を使った回避方法を教えるよ」
キブン
アァマイクテステス
サイキンヨクオモウンダヨ。ナニカヲマモルタメジブンダッテトモダッテイイタイセツナモノヲマモルタメニドリョクヲシテマッチョニナッタトシヨウ。ダケレドソノヒトカラシタラソレハマモルニアタイスルカナ?ジブンガツヨクナルコトデソノヲシッタトモヤジブンジブンハレットウカンヲカンジテシマウンジャナイカナッテネ