迷惑な思惑れたくないからニゲテキマシタ
静かに家に出る。
白子にはだいぶ迷惑をかけてしまった。どちらにしよ出ていく目星はつけていたんだ。
再生能力.....この力を手に入れた僕はなんでもできる
かも知れない。全力ダッシュでくたばっても、再生される。どれくらい自分の再生力があるかだ。
そもそも冒険者なるための紙にあった呪いの項目。
そういう紙に書いてあるということは呪いは世間一般的に平気なのだろうか、
もし呪いが世間的に悪だとするなら僕は悪役になろう
もし呪いが一般的にただの個性だとするなら僕は偽善だっていいから正義を語ろう。
どちちらでもないなら........
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だいぶ走った。検証として走ってみたけれど急に疲れてきたぞ。考えている間は体力とかの心配をしなくていいのかと思って考え事をしていたが、走った時の疲労感が今来ている。口の中が鉄の味がする。何故だ僕は再生能力があるはずだ。....限度か、、だめだ。
「兄ちゃん大丈夫かい?」
道端でくたばっていると声をかけられた。
こないだの御者の人だ。言語を勉強したおかげで意思疎通ができるようになっていたので軽い会話だったらコミニケーションが取れた
「だ、大丈夫デス。」
白子以外の人と話すのはここが初めてで、
キョドッテしまった。いやいつもだけど
「どこかに向かうのかい?」
「はい。そうですけど」
「だったらこないだ多めに払ってくれた分送っていこうか」
体力の限界を迎えていたから仕方なく乗せてもらった。
それにしてもほかの言語でしゃべられると底知れない孤独感を感じる。白子は前世の住民は結構いると言っていた。どれくらいの人数なのだろうか?
聞いてみるかこのおっちゃんに、
うざいかな、いやこのおっさんは僕に恩があるから多少上からでも、大丈夫....
いや人間としてそれはどうなんだそもそもこの恩は白子のものだ。普通に質問しよう。
「あの、」
「ん?どうした?」
体格とは違って優しい声をしている
「この世界に戸籍がなくて、変な言語を使う族というか、旅人はいないんですか?」
「そんなの星の数ほどいるわい。だけど兄ちゃんみたいな見た目の奴らは案外少ねえなあ」
「そうですか、」
「それでもそれぞれ一人一人が旅に出てるわけじゃなくて何かの団があるらしいぞ。
兄ちゃんもそのひとりか?」
「いえ、ぼくは違います、」
そんな組織があるのか、
「なんつったかな?覚えづらい組織名だったんだよなイセカイノなんとかダンとかだったはずだ。」
「情報提供ありがとうございます!」
この世界の人からしてみたら日本語は覚えづらいのか。名前を知れるのは転移者と転生者ぐらいでそれを利用してこの組織名を広めることによって、ここの世界の人と区別しているのか、
もし身寄りがなくなってしまったらそのなんとか団とかに入れさせてもらおう。
「兄ちゃんの服はなんだかその、女っぽいな。」
「え?あっ!!その!!コレハ違くて!!!」
しまった!あまりの履き心地の良さにスカートをパクってしまった。
「そういう趣味があるなら掘り返しはやしないぜ」
誤解を生んでしまったが否定はできなそうだからやめておこう。なんとなくポッケに手を突っ込む
??何か入ってる。そのまま掴んでとってみる。
{なぐさへ}と正面に書いてある手紙が入ってた。
そのまま開くと汚なくて誤字の多い日本語が書かれていた。
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{なぐさえ}
この手紙はきがえる時に落ちてそれをなぐさが発見するまでが流れなんだけど、、
はじめてのモンスター討代どうだったかな?スライム弱かったでしょ?最初でスライムのかくを見技くことができたならというか出未ると思うけどそれができたのなら、軽々しく言ってしまうけれど、冒剣者になるし格があると思うんだ。どうかな?受付場にまた行ってみない?
私もキレイ事しか言えないたちなんだけどさ
君はきっと自分に自信がないよね。
それはわたしもだったんだ。でもわたしはこの
世界で変われたんだ。だから君も自分に自身が持てるようになるよ!!
まだ不安が残っているのなら、私のいえにいくれても講わないし、私も君の背中を押すよ。
白子より
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誤字だらけ。それもそのはず
白子は16年近くこの世界にいる。たとえどれだけ忘れない意思があっても16年いたら忘れてしまうだろう。その文字があっているのか間違っているのかなんてわからない。
人の習性か、それとも僕の性格上なのかはわからないけれど、忘れたくないものを必死に思い出そうとしている人を見ると心がギュッとする。
白子は急に環境が変わって不安な僕に対して安心させるために曖昧な漢字を使ったのだ。
それがなんかなぁ、心に来てしまう。
僕は自分で自分自身を助けられるぐらいには強くならないといけない。
白子がいなくなっても最低限努力はできるだけは
するんだ、、
僕が決意を固めている顔をしているのにも関わらずおっちゃんは構わず話しかけてくる。
「兄ちゃんの剣はその、随分と錆付いた剣だな」
確かに僕の剣は白子からパクったものだから多少の錆や傷はあるだろう。でもこんなにあったかな。
「受付場の近くに安い武器屋があるんだ行ってみたらどうだ?」
「考えておきます。ありがとうござます。」
それにしても錆が多いな。
それ以降もおっちゃんに話しかけられた。そのせいか時間があっという間に過ぎた。
「お金はほんとにいいんですか?」
(もってないけど、)
「いいぜ。また会ったらちょっとだけくれ」
「わかりました、それじゃあまたいつか、」
「おう!」
多少皮肉をこめられた。
受付場に行くか、
そそくさと
「冒険者登録の紙ほしいんですけれど、」
「ではここに自分の情報を書いて下さい」
読めるな。さて、噓を書いても鑑定スキルでわかるから呪いの枠に丸をしないとな,,,
「どうぞ」
紙を受け取ってもらうときにその白い手が触れてしまった
「っすいません」
「ダイジョブですよ。承りしました。しばらくベンチでお待ちになっていてください」
ベンチで静かに待っていると、受付で僕の紙を受け取ってくれたエルフが正面に座ってきた。
鋭い目つきで僕をじっーーっと見てくる。
「あ、あのなんかついてますか?」
「いや、何もついてないけど。」
「..........だったら何なんですか?」
「呪われているのよね」
「そうですけど......」
「あなたの人生ってかわいそうね」
初対面の子供にかわいそうと言われるほど僕の人生はかわいそうではない。滑稽ではあるが
「あなた冒険者になりたいのよね?」
「はい。」
「だったら私と協力しましょうよ。
私はあなたに賄いをしてもらう。その代わり私はあなたにこの世界で生き抜けるほどの知識を教えるわよ」
「教えられるほどの知識が受付嬢にあるんですかね、、」
ボソッとつぶやいたつもりが、耳がいいのかがっつり聞かれていた。
「エルフ舐めるんじゃないわよ。あと敬語やめなさいよ。
エルフの能力の過去視があるからあなたの屑っぷりなんてわかるんだから、」
(なぜ僕に恩を創らせる人は、ため口を強要するのだろう。)
「ツムリちゃん、はいこれ。この人に見せてあげて」
「あっありがとうございます。ほら貴方の冒険者カードよ」
人によって変える態度の変化がすさまじいな
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ナグサ・ハツカムナリイ 17
ランク 0
無職
教育学校経験 0
呪いあり
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「どうしようもないステータスね。」
こんな苗字になった記憶なんてない
「余計なお世話だ。ってなんでフルネームなんだよ僕
ハツカムナリイなんてへんな苗字じゃないし」
「あなた身寄りの人多分いないでしょだから私の名前を貸してあげたのよ」
結婚判定なのか親子判定なのか
兄弟か、
「それはありがとう。」
「ああ、もういいから宿は自分でとりなさいよね」
「すいません、このあまだれコリムンください」
「きいてんの?」
「ああはい」
本性を知られてこの対応をされるのなら別に冷たくていいのでは、
「白子さんにはあんな丁寧だったのにね。」
「...白子は僕のこと何にも知らない人だったから優しくしたんだ」
初対面の人と自分の性格を知っている人とで対応が違うのは当たり前だ
「じゃああなたは自分のことを一番知っている自分にはどんな対応でしょうね」
...………
彼女は立ち去ってしまった