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登場人物紹介 銀狐のサコン&里長テンメイ

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◆『銀狐のサコン』


【職 業:忍者】忍び里に属する忍者です。

【種 族:狐族】肉食系中型ケモノビト。

【階 級:下忍】忍び里における下位構成員です。

【年 齢:十二】狐族の十二才は子供と成人の中間、婚姻には早いが労働力とみなされます

【段 位:五段】忍者として中位水準の技量があり、要人の護衛を任されるだけの実力があります

【外 見:黒毛】年齢相応に小柄な銀毛の少女です

【好きなもの:ウコン、いたずら、怪我、肉食】

【嫌いなもの:草食、真夏、煙草】

【器用】B+【敏捷】A-【筋力】C【生命】C【知力】A-【精神】B


  忍者としての訓練を受け、高い才能を認められつつも不真面目さが問題視されている。

  ウコンよりは熱心に鍛錬している。

  体術や膂力と技量では勝っており、精神面では見劣るとされる。

  年功序列の都合などがあり下忍の立場ですが、実力は中忍に匹敵するといわれております。


【人物解説】

 忍び里に拾われてきた銀毛の狐族の少女。本名不詳。

 同僚のウコンとは姉妹のように対になって育てられ、一緒に生活し任務を共にしている。

 雪代ノ奥方を支える仇討ち旅では、主に情報収集を担当する。


 狐族としても秀でた美貌があり、愛想もよくて人に媚びることを苦にしない美少女。

 軽薄な言動や問題行動が多いものの、頭の回転が早く、要領がよく、利口である。

 

 出自は士族らしく、天涯孤独の身ながら士分に返り咲くことを夢見ている。

 出世欲の他、食欲や物欲にも忠実であり、欲深さゆえによく働くので悪戯も多めにみられる。

 忍び里に拾われるまでの幼少期はなかなか過酷であったらしい。


 ウコンのことは唯一無二の親友にして家族とみなしており、並々ならぬ感情がある。

 恋慕の情に近しいが、しかし家族愛も併せ持っており、ウコンには打ち明けきれずにいる。

 将来の展望がなくいつ死んでもいいと考えているウコンのことを自分が支え養う気でいる。

 

 任務中、表向きは薬売りに扮しており、薬品や医学に精通している。

 料理も得意とするところで、美味しいものを食べるためには手間暇を惜しまずに努力する。

 しかし掃除は嫌い、片付けるのは苦手なのでサボりたがる。(ウコンの方が綺麗好き)


 鯉のあらい、紅葉のしぐれ煮と肉食やごちそうには目がなく、食欲旺盛である。

 そうした美食のためには手段を問わず、手間暇も惜しまないので問題行動を度々起こす。

 もし見つかっておしおきをうけても「次はもっとうまくやろう」と懲りずに実際うまくやる。

 忍者としては資質のひとつなため、忍び里では見逃されることもしばしば。


【種族解説】『狐族』

 詳しくは『黒狐のウコン』の登場人物紹介にある狐族についての解説を参照あれ。


 狐族には体毛が主に三種類あり、赤みを帯びた黄褐色のいわゆるきつね色が基本である。

 銀毛のサコンはちょっと珍しく、黒毛のウコンに至っては幻の希少種といえます。

 銀毛のサコンはアカギツネよりホッキョクギツネに近い性質があり、より寒冷地に適します。


 原種であるきつねは時速50kmで走り、跳躍力は地上1-2mの高さに達するとされています。

 その性質を受け継ぐためか、狐族は脚力に優れており、ケモノビトでも随一の跳躍力を有します。

 器用さと身軽さもあいまって、高い足場での作業が必要となる鳶職を天職とする狐族もいます。


 狐族の隠された能力として「磁場を知覚できる」という性質があります。

 狐族はこれを「第六感」としてみなして、漠然とながら距離や方角を掴むために活用します。

 一定の方角、つまり北東と南西を向いている場合は、磁場を距離測定に用いることができます。

 原種のきつねは、この磁場による距離測定によって雪中に潜んだ獲物を仕留めるのだとか。

 ウコンやサコンが無意識になにかを感じる時、それは磁場の変化を感じ取ったのかもしれません。

 (我々になじみ深い磁場にかかわる技術としては、GPSやカーナビ、コンパスでしょうか)


【異能解説】


『体術/双影乱舞』

 ウコンとの卓越した連携攻撃を即興でサコンが名付けた秘技。

 標的に対して挟み込み、常に死角を生じさせ、交互に呼吸をあわせて近接攻撃を連鎖させる。

 相方への深い理解と信頼があってはじめて成立する技という意味では、一種の奥義といえる。

 当人たちは無意識にやっているが、狐族の第六感である磁場の知覚も役立てている。

 挟撃する場合、標的を挟んだ相方側は本来見えづらいが、あたかも見えるように動けるのだ。


『体術/手裏剣術』

 暗器忍具を投擲することで標的を射抜く体術。忍者といえば手裏剣。

 サコンは手裏剣を得意している様子。常に暗器を忍ばせ、正確に投げつける器用さがある。

 これまた『第六感』のおかげで精度が上がっている。

 逆にいえば、じつは磁場を活用できない北西と南東の方角では手裏剣の命中率が下がります。


『竜魔忍術/幻惑遁甲』


 『葉っぱ六十四の術』印:【中・木・隠・幻・前】

  ウコンとの合体忍術。『木の葉分身の術』という単独の忍術をふたり同時に使用している。

  木の葉を媒介とする幻術であり、実際に分身のウコンサコンが増えているわけではない。

  一時的な目くらましとはいえ総勢六十四体の分身による撹乱効果は絶大であった。

  しかし総勢六十四体というのは語呂の問題であり、じつは多かったり少なかったり適当である。


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◆『しあわせのテンメイ』


【職 業:忍者】忍び里に属する忍者です。

【種 族:狐族】肉食系小型ケモノビト。

【階 級:里長】忍び里の長です

【年 齢:不明】高齢には違いありませんが、当人もあやふやなのでおおざっぱに六十代以降です

【段 位:八段】忍者として最高水準の技量があり、全盛期は逸話が多いものの今はご老体です

【外 見:茶色/白色】冬季は白い冬毛、夏季は茶色い夏毛になります。とても小柄な老人です。

【好きなもの:長話、木の実、鯉、孫】

【嫌いなもの:大きいもの、息子の嫁、おもち】

【器用】B【敏捷】A+【筋力D【生命】D【知力】S【精神】A


 老齢のオコジョであるテンメイは一見して小さくて老いた単なる老人にみえます

 しかしながら全盛期は上忍として勤め上げ、忍術においては忍び里で最も精通しています

 身長は約三尺(約100cm)しかないものの、かえって身軽さや小回りに長けます

 また戦いぶりは非常に獰猛といわれ、いざとなれば素手のみで大型のケモノビトを仕留めます


【人物解説】

 忍び里の長であり、ウコンとサコンを拾ってきた張本人です。

 基本的には温和で忍耐強く、長話は煙たがられますが人望のある人物です。

 忍び里の長は血筋によって決まるものの、同族のオコジョ達のなかでも一際優秀でした。

 『しあわせの』という異名は「死逢わせ」とか「仕合せ(天運、めぐりあわせ)」とか「幸せ」とか意味合いがその時々で変わります。

 

 基本的には忍び里に控えて現場に赴くことはなく、指揮や行進の育成を常とします。

 ウコンとサコンに忍術を教えた師匠であり、手塩にかけて育てています。

 育成方針はやや甘く、細かいところは配下に任せるところもしばしば。


 息子の嫁と仲が悪く、あまり孫に合わせてもらえないのが最大の悩みです。

 そのためか、ウコンとサコンをはじめとした何人かを孫代わりに可愛がっています。


【種族解説】『山鼬族』

 原種であるヤマイタチ、オコジョは「山の神様」や「雪の妖精」といわれる神秘の動物です。

 ケモノビトとしても希少種族であり、山里に少数が隠れ住んでいるとされています。

 小型肉食系ということで大きくても四尺(約130cm)まで、小さくて三尺の背丈です。


 オコジョのケモノビトは小柄さに比べて獰猛さ、気性の荒さで知られます。

 ちいさな見かけを安易に小馬鹿にした大型のケモノビトが一方的に怪我をするなんてことも。

 ケモノビトの社会に馴染んでいる場合は忍耐も持ち合わせますが、注意が必要です

 ちなみに原種のオコジョは自分より大きなウサギや鳥を襲い、捕食することで知られます。

 気性の荒さや勇敢さは短命さにも繋がり、山鼬族は早死しやすいといわれます。


 イタチ科は臭腺という強烈な悪臭を放つ器官を肛門付近に持っています。(なおイヌ・ネコにも)

 いわゆる「イタチの最後っ屁」の語源でもあり、窮地を脱するために悪臭を放つことがあります。

 ケモノビトのイタチ達も隠れた能力として、こうした悪臭を操ることがあります。

 しかしピンチにおける最終手段でもあるので、無闇に悪臭を放つということはありません。

 ケモノビトのイタチ達の名誉のためにいえば、むしろ匂いには気をつける個体が多いです。


 生息分布としてはヤマイタチ、オコジョは山暮らしの者が多く、平地定住者は稀です。

 こうした山間の小型種は見慣れないものの場合、ある種のもののけ扱いされることもあります。

 やや冷涼な地帯に住む傾向にあり、南下するほど見かけることは稀です。

 

 職業分布としては忍者をはじめ山賊や狩猟者、博徒、流離い人などを選ぶものが多いとされます。

 堅実な職業につく場合は少なく、農村をやるにしても山奥に隠れ里があって年貢も納めません。

 徒党を組まず、群れない点は狐族に近いものの、より反体制、反権力的です。

 またイタチ科でもとりわけオコジョは美しい個体が多く、都市部では芸事で名を馳せる者も。

 総じて、良きにせよ悪きにせよ、オコジョのケモノビトは遭遇すること自体が非日常的です。


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