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桜の木の下  作者: 雨上がり
2/77

1-2 ずっと憧れていた、その姿

そして、翌朝になった。


早起き…っていうか全然寝れなかった少女真田は、そのまま桜の木の下へ来た。

そっと木を撫でながら考えようとしたが、できないとふっと思った。

綿の隣にいたい、彼の助手になりたい。

そう願っているのに、そういう力がないと知ってる。

悩んでいる真田の目の前に、やっと綿の姿が現れた。


「朝田さん…?」

今回、綿はもう一人を連れてきた。

それはちょっと真面目な…むしろ、ちょっと天然な男だった。

笑顔はとても爽やかだけど。

「真田くん、答えが出たか?」

綿の笑顔を見て、真田はふっと分かった。

「この問題を出すことってつまり、私じゃ答えられないと思ってるんじゃないですか?そうでしたら、私もそう思います。」

「おぉ?そうか。」

真田の答えに、綿は返事が薄い。

かわりに、彼は隣のあの男を見ていた。

「黒沢、君は?」

黒沢と呼ばれる男は少し考えて、そして笑って言いました。

「七夕で、好きな人のために書いた、一人の少女でしょうか。」


黒沢の結論を聞いて、真田は納得できない目線をした。

「失礼致します。黒沢さん、七夕の笹と言えば、高い方がいいとご存知でしょうか?

「なのに、この笹はたった130センチです。

「小さな子供にしか考えられません。

「この"わたし"を見て、女の子だと判断できます。

「女の子がこういう言葉を書くことから考えると、好きな人じゃなく、憧れの相手に書いてるものです。

「以上が、修正すべきな所だと、私は思います。」


真田がペラペラと喋ったあと、ビックリした黒沢と笑ってる綿がいた。

でも、一番驚いたのは、真田自身かもしれない。

「真田くんすごいな…黒沢を完敗されちゃった。」

黒沢は綿に不満な視線を投げたあと、真田を見つめている。

「それほど知ってるなら、なぜ最初から言いませんか?」

笑顔が消えて、綿は真田を真面目に見つめる。

「黒沢の言う通りだ。やる前に諦めるなんて、最低だ。」

「…はい。」

真田がへこんでるのを見て、綿は笑いながら、彼女の髪をめちゃくちゃにした。

「あ…朝田さん?」

「へこむな。合格だぞ!今日から君が僕の見習い助手になったってことだ!」


見習い助手になった真田も、正式的に黒沢と知り合った。

黒沢義孝、神社の仕事をしてる男。

真面目な性格で、勉強も抜群だが、推理は少し下手。

因縁のおかげで、彼は綿と一緒に行動によって、自分の視界を広げようと決めた。

「真田ちゃん、どうぞ。」

綿の事務所で、義孝は三杯の紅茶を運んで、その一杯を真田に渡した。

「あぁ、ありがとうございます。名前の"やな"で呼んでください。朝田さんもお願いします。」

言って、やなはコップを両手で持って、少しずつ飲む。

「それにしても朝田、今回の問題は難しすぎですよ。本当に答えを知っていますか?」

「知ってるよ。」

紅茶を持って、綿はすぐ飲み干した。

「そう…?」

義孝は疑いながら座り、ゆっくりと飲んでいた。


その時、電話が鳴った。

義孝はすぐコップを置いて、電話を受けた。

「…わかりました。朝田、事件です。」

「桜の木の下」の始まりをお読みいただき、ありがとうございます。

この作品は、私の初めての推理小説なので、謎の仕掛けなど、甘い部分もありうると思いますが、どうかご了承ください。

自分で中国語から日本語に翻訳したので、書き方おかしい、と思うところもあるかもしれません。コメントとかで言ってくれると嬉しいです。


「桜の木の下」は全部14事件がありまして、サブタイトルに書いてる数字は、事件ナンバーと、これはこの事件の何話目を表しています。例えば、2-5はつまり、二件目の事件の第五話、という意味です。


今はまだ、このサイトを使ったばっかりなので、不慣れなところはたくさんありまして、少しバタバタになります。

今回はここで後書きしましたが、これからは作品の最終話で書くことにします。


それでは、次の更新でまた会いましょう。

これからもよろしくお願いします。

雨上がりでした。

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