表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
104/173

何丁目の夕日っスか!

何ここ……。

メッチャ、レトロな街並み。

木造の家屋や商店が並んでる。

あっ、電柱まで木造だ。


偉いド田舎来ちゃったよ……。

ん?

地元から電車で十分以内の距離なんだから、田舎では無いわ!!

でも、さすがにこれは……。


でもまあ、取り合えず、バス停を探そう。

こう言う駅の近くに有りそうなもんなんだけど……。

見当たん無い。


当然、タクシー乗り場みたいなのも無い。

お金は、一杯持ってるから、タクシーでも良かったんだけどな~。

「あっ、そうだ、それだったら、スマホでタクシー呼んじゃえば良いじゃん♪」


まったく、便利な世の中だよ、現代(こっち)の世界は♪

文明の利器に感謝だね~♪


って……マジっすか~……電波が入らん!

イマドキ、スマホの電波が入んないって……ここは、マジもんのド田舎ですわ……。

地元の近くってのは、いまいち釈然としないけど。


でも、ここ駅の目の前よね。

ド田舎とは言え、駅前でスマホの圏外って有りえんの?

それともスマホの方が壊れてる?


まあ、どっちにしろ、タクシーは呼べないし、家に電話する事も出来ない、マジ困った~……。


とにかく、もう少し遠くまで散策して、バス停を探そう。

運よく、タクシーとか拾えればラッキーだし、誰か地元の人に聞くって手も有るわ。


取り合えず、駅前のメインストリート?を歩いてみる。

まあ、メインストリートと言うよりは商店街ね。

駅前に伸びる、辛うじて車が二台すれ違える程度の道。

しかも、舗装されて無い。

さすがに、その横に入る様な狭くて暗い路地裏とかは、魔界に通じてそうで勇気が出ない。


ホント、木造の古い建物ばかりね。

狭い道路に路上駐車されてる車も、結構古そう。

って、言っても、デザイン的には、大正(むこう)の車よりは近代的な感じがする。

でも、かなり錆びてボロっちい。


あっ、この()っこいトラック、タイヤが三つの奴だ……こう言うのってなんて言ったっけ……そうそう、昭和レトロって奴よ。

昭和レトロな街並みが、夕日に照らし出されて、何となくノスタルジックな光景……って、何丁目の夕日っスか!


そもそも、蘆屋小町(わたし)は大正、小野小町(わたし)は現代に生きる少女よ。

昭和にノスタルジーを感じる云われは無いわ。


それにしても、人通りが全く無い……。

一応、それでも駅前のメインストリートよ……メッチャ、ド田舎だけど。

それでも、誰か一人ぐらい人が居ても良いじゃん!

しゃぁ無い、チョット勇気出して、どっかお店に入って、聞いてみるか~。


「で、どこ入ろ」

コンビニでも有れば……って、そんなもんの気配は皆無ね。

周りを見渡してみる……お店っぽい建物の上にお米の看板。

紛うこと無く、お米屋さんね。

このお店、結構間口が広いから、比較的入り易そう……まあ、あくまでも比較的にだけど……。


でも、外から見た感じ店内にも人気は無さそうだけど、鍵閉まってるとか?

木枠のガラス戸をスライドさせて見る……開いた。


んじゃ、勇気出して。

「ゴメン下さい」

うーん、反応が無い。

もう一度。

「ゴメンくださ~い!」

やっぱ反応無い。

さらに、もう一回。

「ゴ・メ・ン・く・だ・さ~い!!」

はぁ~……だめだこりゃ。

諦めて、外に。

他のお店に行ってみるか~。



八百屋さんとか、お魚屋さんとか、他にも畳屋さん?みたいなお店にアタックしてみたけど、やっぱダメ。

まったく反応無いし、人っ子一人居ない。

一体何なのよ、この町は!


お店は開けてるのに、誰も居ないって、どういう事よ。

不用心だし、そもそも、仕事する気有んのか……?


あれ?

あのタバコ屋さんの前に有んのはもしかして……。

「やった!公衆電話だ!」

これで、家に電話掛けれるよ~♪


それにしても、この公衆電話も相当レトロねダイヤル式だ……ってか、イマドキ公衆電話自体、滅多に見ないレトロアイテムだけど。

ともかく、家に電話してみる。

この時間お父さんはお仕事だけど、お母さんは居ると思う。

最悪、お姉ちゃんでも良いよ……借りを作るのは嫌だけど、この際仕方が無いわ。


カチャ!

繋がった……え?

「おかけになった電話番号は現在使われておりません。番号をお確かめの上……」

うそ、間違えた?


もう一回……「おかけになった電話番号は……」、イヤイヤ、もう一回……「おかけに……」……そんなぁ~。

この公衆電話、壊れてる。


一応念の為、タバコ屋さんにも、声を掛けてみるけど、やっぱ誰も居ない。

これは本格的に、次の電車が来るまで、待たされるパターンかも……はぁ~。


商店街は、ほんの百メートルほど。

その先は、道路の左右に、稲の切り株が並んだ田んぼが広がってる。

どうしよう……この先も散策して、バス停探すべきか、それとも、諦めて電車を待つべきか……ん?


野良犬?

商店街の端っこの向こうに、こっちに尻尾を向けて立ってる。


きょうび珍しいわね。

まあ、こんなド田舎ならではって事かな……ん?

いや、違う……あの必要以上にモフモフな尻尾と大きい耳。

もしかして、キツネ?

むこう向いてるから、顔が確認出来ないのは残念だけど、それっぽい気がする。

始めてだよ、野生のキツネ見たの♪


あっ、こっち向いた……え?

何よあれ!?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=563347762&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ