えっ、ここ何処よ?
も……もう……ホント……無理……。
自由が丘制覇したら……とか、ホント舐めてました……ゴメンナサイ。
何万円分のスイーツ食べられるか……とか、万円の壁は想像以上に高かったッス……スンマセンした。
それにしても、食べ放題でもないのに、こんなお腹一杯スーツ食べたんは始めてだよ~。
チョーお腹キツイ。
でも、満足。
ホント有意義な一日だったよ♪
で、ある意味大きなおなかを抱えて、駅までたどり着いて、電車で家路に。
何度か電車を乗り継いで、次の電車に乗れば五分で地元。
ホント、長い道のりだったよ~♪
あっ、電車が来た。
もう五時前、空は赤く染まりだしてる。
夕飯どうしよう……食べれそうに無い……。
まさか「65万円GETして、調子に乗って、自由が丘制覇しようとしてました」なんて、言えないもんね。
まあ、適当に食欲が無いとか言って、ゴマカソ♪
見慣れた電車が到着して、その電車に乗り込む。
良い感じに端っこの席に座れそう。
良かった。
あと、五分だけど、まだ、お腹が苦しいもんね~、ラッキーだわ♪
で、席に座った瞬間……ウソ!
何で!?
眩暈が……。
こんなの初めてよ!
お出かけ中に電車の中でリープするなんて……。
凄く眠い……食べ過ぎたから……なの……Zzz……
キキーーー!
ん?電車のブレーキの音?
「ハッ!えっ、ここ何処よ!寝過ごした!?」
見覚えのない風景が、車窓の外に広がってる。
田んぼの向こうに見慣れない山々。
もちろん冬だし、田んぼは、稲の切り株が残った田んぼ。
プシュー!
ドアが閉まりかける音。
どうしよう?
取り合えず一旦降りよう。
滑り込む様に、車両の外へ!
背後で扉が閉まる音。
なんとか、セーフ♪
ホームに出れたわ。
あれ?
今出ていったあの電車……私の乗ったの、あんなレトロな感じの電車だったっけ?
でも、ホント、一体ここ何処よ……。
で、ホームに有るはずの看板を探す。
あった……でも、えらく錆び錆びね……。
『ささらぎ駅』
ん?そんな駅有ったっけ?
それに、何よこの看板。
前後の駅名が書いて無い。
うーーん、地元との位置関係がわからん。
ホームに有る時計を見ると、五時ちょうど。
時間的には、地元に着いてるか、その近辺の駅のハズだけど……まったく見覚えが無い……。
さっきの電車も見覚え無いし、乗り間違えたかなぁ~?
しゃあない、向こうのホームに行って、次来る電車で一旦戻るしか無いね。
ホームに有る階段をのぼって、向こうのホームへ移動。
そんで、次の電車は何時だろ?
「時刻表は……あっ、有った…………ウッソ!……マジですか……19時ちょうどって……無いわ~、ホント、それは無いわ~……」
二時間も駅で待つなんて、無理!
でも、時刻表にそう書いてある以上、どうしようも無いし……困ったわ。
そう言えば、時計を見る限り、電車に乗ってた時間は五分程度、歩いて戻った方が二時間待つより早いかも……。
が、しかし……道が分からん。
仮に、地元へ向かう電車と反対の方向の電車に乗ったと仮定して、地元へは、恐らく電車で十分ほどの距離。
そんな、遠くじゃ無いとは思うんだけど……風景に見覚えが無いのよね……田んぼの向こうに見える山……地元の近くにあんな山あったっけ?
「そうだ!電車が無いなら、バスとか出てるかも♪」
取り合えず、こんな殺風景なホームで二時間待つより、一旦駅の外に出た方が良さそう。
まあ、他に手立てが無いなら、七時前までに此処に戻ってくれば良い分けだし。
と言う分けで、改札の方に向かうと……なんじゃこりゃ……!?
改札機が無い……もちろん、有人の改札も無い……普通に素通り出来るみたい。
そんで、誰も人影が無い。
無人駅って事?
でも、イマドキならICカードをピッてするのぐらい有っても良さそうなんだけど……。
これ、外出て良いのよね……なんかこう言うのって、妙に後ろめたい気分に成るのよ……別に悪い事して無い筈なんだけど。
「しつれいしま~す。通らせて貰いま~す」
何となく、そんな言葉が口から洩れる。
そして、木造で、良く言えばレトロな、悪く言えば古めかしい、狭い構内を出て、外に……。




