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魔法学校の落第学級  作者: 志田 隼一
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Eクラス

こんにちは。初投稿です!暇な時に更新していくスタイルなので毎日とかではありませんが、できる時にじゃんじゃん更新していきます!ぜひ読んでくれたら嬉しいです!

2063年。世界は大変革を起こした。アメリカとロシアを中心に世界を二分し行われた戦争に決着が着いたのである。同時に「魔法」を手に入れた年でもある。アメリカとロシア。両国の科学力は拮抗し20年間もの長きに渡り両国は激しい争いを繰り返してきた。しかしその争いは僅か3日間の戦いで幕を閉じることとなった。そう、「魔法」の誕生である。

2063年6月5日、東シナ海沖にて激しい光を伴う爆発を感知。アメリカ側の勢力として戦争に参加していた日本軍の艦隊が調査した結果、そこには今までにこの地球上で確認されたことのない大量のエネルギー資源があることがわかった。そのエネルギー資源こそが魔法誕生の原因である。日本軍はアメリカ軍と協力しそのエネルギー資源の研究を進め、ついに2063年10月15日、300人の特殊魔法部隊を設立。そして2063年11月25日、特殊魔法部隊はロシア・モスクワに置かれたロシア軍の本拠地への侵攻を開始、2063年11月28日、ロシア軍降伏。これにより世界はアメリカ・日本の2国が圧倒的な力を持つ勢力図に塗り替えられた。ロシアを中心とする中国、オーストラリアなどの反アメリカ勢力として戦っていた国々にはアメリカから直属の統治者が置かれ、アメリカの新たな州として置かれることになった。アメリカは完全世界平和という目標を掲げ、当初は世界中の国々がこれに同調しアメリカ主導のもと新たな世界を築きあげようと協力していた。しかし、だんだんとアメリカの独裁体制が強まるに従い、反アメリカ勢力が増加。そして遂に再び戦争が起こることとなる。世界の半分を支配するアメリカに対し、日本軍を中心に世界中の反アメリカ勢力が同盟を組み対アメリカ連盟を組織。そして戦いの火蓋は日本軍による真珠湾アメリカ軍魔法第3基地への奇襲攻撃を持って切って落とされた。



2132年4月某日。今日は連盟国主催魔法部隊育成第一高等学校の入学式である。戦争が始まってから早10年、当初は毎日のようにアメリカと連盟国との戦いが起こっていたが5年ほど過ぎたころから戦いは停滞期に入り、現在は月に一度小競り合いが起こる程度で両勢力とも魔法技術の発展を競っているような状況だ。

連盟国主催魔法部隊育成高等学校。人呼んで魔法学校は連盟国が魔法部隊の強化のために設立した、15の学校の総称である。そのうち第一、第二、第三までは日本に置かれた学校であり、今日より俺が通うことになる第一高等学校は東京・新宿に位置している。


「しかし、まずいな。これは。」

スカイスクーターを飛ばしながら右手首に巻かれたデジタルデバイスに問いかける。

「なぁ、今、何時だ?」

「はい。ただいま9時13分26秒です」

はぁ、、、入学初日から遅刻かよ。くそったれ!どうにでもなれ!



「・・・山城いつき!」

「・・・」

「どうした!山城いつきはいないのか!?」

ざわざわざわ・・・

『入学式遅刻ってまじかよw』

『うけるwww』


ガチャ!


「すいません!山城いつきです!遅れました」


・・・・・・・あれ?

もう入学式終わってる、、、?





「山城いつき。先生は入学式から無断で遅刻してくる生徒は初めてだ。ヨロシクな」

職員室に不敵な笑みを浮かべた巨乳女教師が近づいてきてそう言い放った。

「そうだ、先生。俺のクラスは?」

自慢ではないが俺は魔法技術には自信がある。入試でも他の人と比べ圧倒的な技量を発揮していたし、まぁSクラスは堅いだ・・・

「あぁ、Eクラスだ。」

やはりな。まぁ俺クラスになると・・・

「Eクラス!??な、なにかの間違いでは?も、もう一度確認して下さい!!」

嘘だ!ありえない。こんなことが、、、

「入学式遅刻のペナルティだ。残念だったな山城いつき。1年間ヨロシク♡」

う、うそだろぉ、、、。


この学校では成績順にSクラス、A、B、C、D、Eとクラスが定められる。Sクラスにいれば将来は安泰。部隊の隊長クラス以上の士官としての地位が確約されるようなもの。しかし、Eクラスともなると一生ただの隊員。。いや、入隊できるかでさえ、、、。

くそ、どうしてこんなことに。。。


「おーい、聞いてるか?山城、ここが1年Eクラスだ。みんなもう入ってるから、お前もさっさと入れ」

「は、はい。」

過ぎたことは仕方がない。一年間頑張るしかないか。

心を決め、俺はドアを開けた。




最後まで読んで下さりありがとうございます!

第2話もすぐに公開すると思いますので、お楽しみこださい!

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