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8.店長登場

今日は珍しく店長がいた。


店長は子供がいるため基本的には昼しか働かないのだが、深夜帯の売り上げがかなり伸びているため様子を見に来たようだ。



「いやー、思ってたよりも忙しいね。これ二人じゃ大変だねー。」



と異世界からの客の多さに驚いている。


店長は見た目は綺麗な女性だが、頭の中はなかなかにぶっ飛んでいる。


前にもいったようにこのコンビニと異世界をドッキングさせたのも店長の発明のせいだ。



店長は趣味が発明なのだ。



この日は特に何事もなく仕事が終わったのだが……。



次の日



「徹くん、笹森くん、今日はこのメガネをつけて仕事してみて!」



謎の発明品を持って来た。俺は尋ねる。



「店長、これはなんですか? 危ない発明じゃないですよね?」


「あははっ、違うよ〜。これはお客様の情報がいろいろわかったりするメガネなんです!」


店長はドヤ顔で説明する。


「いいから、メガネをかけて私を見てみて!」


店長に急かされるまま、俺と笹森はメガネをかけ、店長を見る。


すると視界に沢山の文字が出てきた。



性別、女


種族、人間


身長、158


推定戦闘力、352


追記、発明が得意。



「どう? すごいでしょ! これでお客様の種族とか一瞬でわかるから接客しやすくなるはずだよ。」


なるほど、これは相手の簡単なステータスがわかるのか。


たしかに便利かもしれない。相手の種族がわかっているだけでも傾向と対策は立てられる。


俺は感心していたが笹森はそうでもないようだ。


「店長、この推定戦闘力ってなんですか?」


店長に質問する。たしかにそれは俺も気になっていた。


店長は笑って


「ああ、それは相手の筋肉とかの見た目からどのくらい強いかを測ってみたものなんだ。結構正確だから役に立つと思うよ!」


そう言った。


コンビニの接客に戦闘力の情報なんていらないと思うのだが……。


店長は俺達にメガネを渡すと帰っていった。



今は珍しく客がいない。なので俺は提案する。


「笹森、俺らもステータス調べあわないか?」


「面白そうですね。やりましょう。」


「じゃあまず俺が調べるよ。」


そう言ってメガネをかけて笹森をかけて見る。



性別、男


種族、人間


身長、186


戦闘力、564


追記、爆弾発言が得意。



「笹森、意外と身長高いな。180後半とは思ってなかったぞ。」


「猫背なんで、大体180ちょいくらいに見られちゃうんですよね。」


なるほどな。たしかにそうだ。



「次は自分が調べる番ですね。」



そう言って今度は笹森が俺を調べる。



「えーと、身長とかは思ってたとうりです。170ちょいですね。あと、戦闘力が423です。追記に……、特に何も書かれてないですね。」


なんかそれ、ちょっと悲しいな。


でもなんか、自分の戦闘力がわかるって漫画みたいでワクワクする。


笹森が500くらいで俺が400くらいなので人間の男は450くらいが平均の戦闘力かな。


このメガネ、結構面白いかも。


珍しく、客こないかなー、なんて思ってしまった。


すると



ポロロンポロローン



タイミングよく客が来た。



まずメガネなしで見てみる。


ローブを着て杖を持ったおじいさん。どう見ても魔法使いだ。


雑誌コーナで立ち読みをしている。


俺は次にメガネをかけた状態でおじいさんをみる。



性別、女


種族、人間


身長、162


戦闘力、2503


追記、全てのものを破廉恥に結びつける。



まさかの性別は女、っていうかさ……。



「アンナさん、変装して何してるんですか?」


「なんでバレ……い、いや! 儂はアンナではないぞ?」


いや、バレバレですから。追記の内容的にもアンナさんしかありえませんから。


それにしても、変装してまでヤングジャ○プ読みに来るって……。



「立ち読みはほどほどにして下さいよ。たまには買って下さいね。」



そう言ってレジに戻る。相手にしてもしょうがないしな。



それにしてもこのメガネ、思ったよりすごい性能だ。


俺がレジに戻ると同時にまた新しい客が来る。


今度は見た目はスーツをつけたサラリーマンだ。残業が終わってコンビニに立ち寄ったとかそんな感じかな?


メガネをかけ、ステータスを見てみる。


性別、男


種族、魔法使い(DT)


身長、172


戦闘力、396


追記、30の誕生日とともに魔法使いに転職した。



うーん、人は見かけにはよらないな。まさかの魔法使いだったか。


スーツを着た魔法使いなんて聞いたことないからな。


ただ……


「先輩、あのDTってなんですかね。」


笹森が尋ねる。


DT、魔法使い、30で転職か……。


「笹森、あまり深く考えるな。」


俺は察してしまった。これは知らない方が良かったな……、このメガネ人のプライベート暴きすぎでしょ。


俺も魔法使いにならないよう頑張らないとな。


その後も次々と客は訪れる。


見た目通りの人も、そうじゃない人も沢山いる。


「先輩、このメガネつけて仕事するのしんどくないですか?」


笹森がそう言う。俺もそう思う。


客の見た目とステータスのギャップがひどい場合笑いをこらえるのが大変なのだ。



例えば、


ゴーレム、追記、考える人の彫刻に憧れてる。


とか、


ゴブリン、追記、美白効果のある化粧品に詳しい。


とか、


ドワーフ、追記、不器用。


とか、



身長や戦闘力は置いといて追記が魔のゾーンと化しているのだ。



笹森と二人で笑いをこらえながら仕事を続けることが数時間、やっと終わりが見えてきた。


残り30分で仕事は終了だ。


そんな時、



ポロロンポロローン



「山賊だ!テメェら全員うごくな、金を出せ!」



現代日本のコンビニに山賊が現れました。



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