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5.クレーム処理班笹森

日刊34→16に上がっていました。


とても嬉しいです!


ブックマーク、評価をしてくれた方は本当にありがとうございます。


また、読んでくれた方もありがとうございます。嬉しいです。


感想とかあれば、ダメ出しでもいいのでお願いします。

とんでもない新人、笹森が現れて早くも一週間が経った。


いろいろと話してわかったことだが笹森は俺よりも一つ年下の18歳。最近まで海外に住んでいたいわゆる帰国子女というやつだ。


思ったことをすぐに口に出してしまうのは生まれつきの癖だという。


「笹森ってさ、海外ではどんなバイトしてたの?」


と聞いてみると


「前に言ったスーパーのバイト以外だと……、地雷処理とかやってました。」


なんて言っていた。かなりトリッキーな経歴の持ち主だ。


笹森は笑顔で


「地雷を処理することに関しては自身があります。」


とか言っていたけど絶対嘘だろ。


しょっちゅう地雷踏み抜いてる。


てか普通、学生のバイトに地雷処理っておかしくね?


笹森への疑問は尽きない。


とはいえ、優秀であることは間違い無い。仕事も率先してやってくれる。普通のお客様相手には失礼な事もない。俺の負担が減っているのはたしかだな。


笹森と雑談でもしながら仕事を続け、気がついたら深夜12時だ。


こんな時間でもお客様は来る。



ポロロンポロローン



あー、やな客が来店したな。


あれはウチの常連のお客さんだ、異世界とつながる前からタバコとか酒とかをよく買ってくれる。


そして、同時にクレーマーでもある。


些細なことをネチネチ言ってくるタイプの面倒くさいやつ。


いつものようにドンッと商品をレジに置く。


レジには笹森が、危険な匂いがプンプンする。



レジにはビール2つ、スナックが一つ、それに弁当が並ぶ。


笹森は丁寧に一つずつバーコードを読み取り袋に詰める。


研修生にしてはかなり早い方だ。しかしそれでも俺よりは遅い。


常連のお客さんはイライラし始める。


「たくっ、いちいち遅えんだよ。」


「お客様、弁当は温めますか?」


「温めるに決まってんだろうが!」



少しまずいと思い俺はフォローを入れる。


「お客様、彼はまだ研修生でして……。」


がーーーー


「徹先輩、大丈夫ですよ。フォローありがとうございます。」


笹森は常連さんに温めた弁当を渡す。


「お客様、合計1400円です。ポイントカードはお持ちですか?」


「ねーよ、いちいちイライラさせんじゃねえ!」


笹森の丁寧な対応が鈍臭く感じたのかさらに苛立つ常連さん。


俺なら穏便に帰ってもらおうとする。


でも笹森は違った。


「お客様、後学のためにお聞きしたいのですが私の対応になにか問題があったでしょうか。」


「ああ? そんなんお前がトロいからに決まってんだろうが!」


「遅いと言っても平均的な会計の時間から一分も遅れてないと思うのですが、その1分でお客様にどんな不利益が?」


「はぁ? 関係ねぇだろ! このあと用事があるから急いでたんだよ!」


「用事があるならそもそもコンビニに寄らなければいいのではありませんか?」


「なんだと? うるせえんだよ。もうこんなコンビニ、二度とくるか!」


常連さんは去っていった。


「おい、笹森。今のは失礼だぞ。」


たしかにあの常連さんの態度は悪い、が笹森は言い過ぎだ。


「すいません、徹先輩。今のは僕も大人じゃなかったです。でも……」



でも?



「今のお客さんはもう二度と来ないと言っていたので結果オーライですね。」


笹森は満面の笑みでそう言った。


その後わかった事だが笹森は地雷を処理する時は爆弾を解除するのではなく爆発させて無力化させてたらしい。


「それ、コンビニじゃ通用しないから。」


と言うと


「コンビニって奥が深いんですね。」


とか言ってたがそんな事はない。


本当にとんでもない新人だな。






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