表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
―Story is art― 【第二回・文章×絵企画】  作者: 些稚 絃羽
秋原かざやさまイラスト 『企画イラストその2』
8/14

陽だまりの中で

イラスト:秋原かざやさま ( http://8916.mitemin.net/ )

指定ジャンル・必須要素:なし (とある屋敷の屋根裏部屋。ひっそりと絵画がある雰囲気)


→→ ジャンル:詩

  この作品は370字となっております。

挿絵(By みてみん)




古びた厚い表紙を開く 

くすんだ色、ほつれた角

陽の光が床に模様を描いて

その欠片が冷えた足を暖める

捲ったページからは埃の臭いと

懐かしいあの日の音がした


繰り返し見つめて 幾度となく声にして

瞼を下ろしても分かるのは

それだけ愛した日々があるから

踊るように笑い もがくように泣く

その姿に自身を重ねたから



物語は終わり また何度も始められるけれど

そんなに上手くはいかない

もう本の中に世界はない


けれどこの場所に戻る度

またここから始まる気がするから

気付けばかさつくこの感触を求めてる



消えてく光 埋めた隙間

見下ろす微笑みに影が差す

こうしてまた今日が終わり

こことは違う場所で明日が始まる


明日が幸せであれば、なんて

祈ることすら煩わしいけれど

せめて明日もこの部屋に

光が差すよう微笑みを返す



いってきます

呟いた声が 部屋の中を転がって

いってらっしゃい

誰かの声に 促されるように扉を閉じた



秋原かざやさま、ありがとうございました。


少しは明るくなった、かな?

イラストの雰囲気が、窓から陽が差しているようなイメージと穏やかな懐かしさがあったので合わせてみました。

屋根裏部屋と絵画、と来ると絵本を連想してしまう私は特殊でしょうか?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ