選択
空白までは会話してるような感じで読んでください。相手の返事はご想像にお任せします。
やぁ、いらっしゃい。
ここはどこかって?まあ、そんな事は些細なことさ。知っても知らなくてもこれからする事は変わらない。
ん?何をするのかって?なに、なんて事ないただの選択さ。簡単な2択に答えてもらうだけ。
今更だけど僕が誰かって?それは自然とわかるさ。君の奥深くにあるものはきっともう答えを知ってるしね。
ふふふ、さぁ、選択を始めようか。
君に問う。何もかかれてない地図で自由に旅をするか、1つの道が描かれた地図で決まった旅をするか、君はどっちがいい?
えっ?決められた道なんてつまらない?多い、多いよねぇ、そういう人。何を基準につまらないとか言ってるの?
決まった道を決まったとおりに進むのは予測できてつまらないって、じゃあ君は物語とか嫌い?特に王道のとか。
王道もそれ以外も好き、か。君の言い分だと王道のものはつまらなくなるんじゃないの?
スタートとゴールは一緒でも中身は違う?そうそれだよ。僕の渡す地図もそう。
地図と物語は違う?そんな事は無い。地図通りに進んでも、地面の種類状態、風の匂い、聞こえる音、それに天気だって変わってくる。ほら、中身は違う。
それでもどの道を行くか決めれる方がいいって?んー、まぁ、それがいいなら僕はどっち選んでもらってもかまわないんだけどね。
じゃあ、最後の確認だ。君の選ぶ道は?
そう、じゃあ君はこの子と一緒に旅立ってね。
この子は誰だって?
君と反対の地図を持つ子だよ。
旅立ちのスタート地点は一緒だからね。最初は違う地図を持つ子のペアで旅立ってもらう事にしてるんだ。
うん、じゃあ、行ってらっしゃい。
・・・あの子達はきっと気づいてないんだろうな。選ぶ道がどれだけ厳しく賭けなのか。決められた道がどれだけ悔しく決意が問われるのか。
選ぶ道は自分の足元さえ見えず一歩進んだそこが落とし穴かもしれない恐怖と戦い、落ちたとしても進まなければ道は創られず、創らないことは許されず、終わりまで延々と否が応でも進まされる。
決められた道は足下も前も見えすぎ、自分の限界を叩きつけられ、それでもなお進まぬことは許されず、道を外れることも許されず、ただただ走る列車となるか、それでも決められた道を力強く歩くか決断を迫られる。
どちらも辛く険しくなるだろう。何千何万とある選択で魂が光るか光らぬか決まるだろう。
さぁ、あの子達は光れるだろうか?今から楽しみで仕方ない。さぁ、ゲームの始まりだ!
この話は恐らく人によって内容が変わると思います。でも、この話はそれでいいと思ってます。皆さんはどんな内容になりましたか?楽しんでいけたなら幸いです。
それではまたどこかでお会いしましょう