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4.登場しました。

セル爺に拾われてから一年という月日が流れた。年齢的に魔法は危険だからと文字や常識やここで生活するうえで必要なことなど先に覚えなければいけないことをメインにいろいろとセル爺は教えてくれた。どうやらこの世界の暦は僕が住んでいた地球と同じでもちろん一日の時間も24時間と覚えやすかった。

地球で暮らしていた時と違ってこちらの世界では洗濯機とお風呂がないのは非常に残念だ。

しかし冷蔵庫はある。もう一度言おう冷蔵庫はあるのだ!少々お値段はかかるが何とか頑張れば手にはいるのです。

洗濯機はこの世界に存在しないがお風呂は存在する。しかもそれは上流階級の者だけが持つことのできる贅沢品らしい。いつか僕も大きくなって冒険者になり沢山お金を稼いでお風呂を手に入れそれを維持できるようにお金も貯蓄したいという目標を持っている!


そうそう、冒険者つまりこの世界は剣と魔法の存在するファンタジー世界である!

しかもこの世界には魔物ではなく意味は同じだと思われるけどこの世界では魔獣と呼ばれたものが数多に存在していてそういった討伐とかもかねている冒険者ギルドが存在するのだ。

冒険者は誰でもなれるが年齢制限がある。13歳からでないと登録が認められないのだ。また、年齢制限など関係なく身分証明が必要な場合はお金を少々払うとギルドの方で発行してくれる。お金を払うのがキツイ人は食用獲物や作物などといった食料になるものや薬の材料といった様々なものを売る際に使用する商人ギルドというのがありそこで年齢制限関係なく登録してそれを身分証明に使うという方法もある。自分の狩った獲物つまり動植物など薬や食用関係など素人でもある程度扱えるものなど含めて適正な金額で取引してもらえるようにするためのギルドである。ほかにもいろいろあるのだが、卸売りでぼったくりや偽物を持ち込んで売ったりすることができないようにある程度規模の町には必ず存在し、商品の流れを監視する意味もかねて商人ギルドは冒険者のギルド同様数が多いギルドでもある。














「はじめまして、君はここに住んでいるのかい?」


「・・・・・・・」


いきなり登場したと思ったら話しかけられた。というよりココ重要です。この人は現れたのではなくいきなり登場したのです。もちろん心の中では「いつの間に!?」とツッコみますよ!

金髪碧眼で肌は色白、ここに来るまでに少々疲れたのか頬が赤くなっている。またその姿がいらぬ劣情を抱きかねないくらい美しくも可憐な姿を演出している。しかも着ている服はかなり素材の良いものだということを素人が見ただけでも判断することができる黒のマントに藍色の綺麗でシンプルな上着に同じ色のズボン、靴は黒に銀の留め具がついたブーツと庶民には手の出ない高級品に身を包んでいるのできっとどこかの上流貴族の坊ちゃんでしょうか?


見たところ僕より年上でまさしくお伽噺に出てくるお姫様のような容姿をした男の子だった。きっと将来は数多の女性を泣かせる色気ムンムンな美青年に成長するに違いない。反対に僕は銀髪に紫色というよりアメジストの様な色合いをした眼の色をしている。髪の毛が長かったら女の子に見違えていたかもしれないが、髪型はショートのストレートで真ん中よりすこし左の方に前髪を分けている。さすがに刈上げの髪型にしようものならきっとこの人の周りの人が泣くかもしれないな?ということを本人見ながら心の内で思ってみる。




幼女もといサクヤはまわりから見たらいきなり現れた存在にびっくりして固まっていると思われるくらい声をかけられたまま微動だにせず無言でいた。実際は自分の世界に若干入っていただけなのだが・・・・・・

そのせいか少年が自分を食い入るように見つめている事には気がつかなかった。









それにしてもコイツ誰だ?ここはどちらかというと奥地とまでは言わないが、森の奥まったところなのだが??

僕がこの目の前の不審者(仮)に訝しげな眼を向けて無言でいるとセル爺が小屋から出て来た。


「誰かきたのか?」


小屋からでてきながら言葉を紡いだセル爺は相手を見て固まった。文字通り固まった。しかもこれでもかというくらい目を真ん丸に開いて。




ちょっとお知り合いですかセル爺!?

こんなどこぞの貴族の坊ちゃんとどのようなお知り合いですか??



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