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―R2―  作者: 真涼
3/6

第二幕1部「ラブコメといえば何を想像する? 俺は……そうだな。裸での鉢合わせ、かな?」

題名の通りです。誰かが裸になります。

 空気のとまった次の日の4月4日。

「そういや今日からだっけR―」

「玲。それはいっちゃ駄目」

 おっとそうだった。

 時刻は現在5時。ひ……好葉が寝ている間に風呂に来ている。

 なぜなら、これが俺の日課なのだ!


 ……年寄りっぽいなって少しでも思った奴、今から全員全力で土下座な。


 まあ実際寮の部屋にも風呂はあるんだけど、さすがに女子の前や後は使いづらい。

 ということで男子風呂に来ている。

 そんな時に旋と会った。たぶん旋も同じ理由だろう。

「でも怪盗の塾って何やるんだろうな?」

「……同意見」

 すっかりいつもの調子に戻った旋が言った。

「そういえば旋は昨日大丈夫だったか?」

「……なにが?」

 いや、なにがって……。

「涼音だよ、涼音。なにかあったのか?」

「別にないよ。ただ名前で呼んでほしいとは言われたけど」

 へぇー、旋もか。

「まぁそれ以外は別に何も……あと美空は俺を知らないらしいし、話しやすい」

 へぇー。このご時世に成雅(なるが)貴公子(プリンス)を知らない女子がいるとは……。

「そのほうがよっぽど楽だ」

「今日初の読心!?」

「うん」

 やっぱりすごいな、旋。

 まあとにかく。

「1日頑張るぞ!」


 

 ……と意気込んだ2時間後。

「今日学校無いでしょ?」

 ……はい?

「今日は『入学試験お疲れ様~ゆっくり休んデー』……だっけ? ここの学園長が決めたらしいけど」

 そ・ん・な・話、聞いてねぇぞ!

「あっ! そういえば鳴神くんと御鶴城さ……じゃなかった御鶴城くんがどこかに行ってるときに先生が話していたわ」

 先生! 気づいて俺たちに!

「でもとにかく旋に聞いてみよう。ひ……好葉も来るか?」

「なんで私が行くの!?」

 それは否定と取っていいのか?

 まぁそんなに否定(?)するなら別にいいな。

「んじゃ行ってくる」

「まって! 行かないとは言ってない! 仕方がないからついていってあげる!」

 いや……すぐ隣なので別についてこなくても……って言うと怖そうだ。



「今日が休み? そんなこと知っているが」

 なんでお前が知ってるんだぁよぉぉぉぉっ! 

「いや、だから『あれ』があるんだろ?」

 そういうことか! ……あれ? ひ……好葉?

「あの、みつ、さ、その、かっ」

 あのひ……好葉が動揺している? っておい!

「今気づいたけど、なんだ! その格好!」

 今現在の旋の装備品。

 下、パジャマのズボン。ま、まあセーフ。防御力は3。

 上、素っ裸。アウト! 完全にアウトォォッ! 防御力0ォォォ!!

「風呂着替えを忘れてな、かえ持ってなかったから今取りに行こうとしたところだ」

 マジか!

「っていうか涼音は?」

「あそこ」

 旋が指差した方向ではアイマスク姿の涼音がいた。……赤面……しながら。

「風呂に入った後のぼせたらしく、間違えて美空のベッドのほうにいって倒れたんだ。そしたらああなった」

 ……同情するぜ。涼音。こいつ時々こういう時があるからな。

 そういえば俺が先に出ちゃったっけ。あそこの着替えるところ狭すぎ。1人しか入らねーよ。

「それでこうなった」

 ひどい事態だな。

「まあとにかく紅くんの所に行こうぜ」

「……こ、紅くん? 誰? そんな名前の生徒居ないと思うけど」

 ひ……好葉が、旋から視線をそらしながら聞いてきた。

「紅って文字がつく人ってここの生徒にいたかな?」

 涼音がアイマスクを着けたまま聞いてきた。……ちょっと不気味だ。涼音って美人なのに。

「紅くんっていうのは学園長の事だけど? それがどうかしたか?」

「「えぇっ!!」」

 ひ……好葉と涼音(おっ、アイマスク取った)が叫んだ。

 どうしたんだよ……。

「なにそれ!? あなた達学園長と知り合いなの!?」

「そうだぞ? 10年前から知り合い―」

 そして次の瞬間!

「「きゃあぁぁぁあああああああああああっっっ!!」」

 またも2人が叫んだ。理由は簡単。

 旋が服を着ていないからだ。

 そして最悪の事態が起こる……。

「なになに? どうかしたの?」

 そう! 人が集まり始めたのだ!

 こういうのはラブコメでよくある(逆だと思うが)展開。こうなると後の展開が決まってくる。

《きゃあぁぁぁああああああああああああああっっっ!!》

 恥じらいの女生徒140人弱の叫びが学園にこだました……。


            △


 30分後……

「こ、これは神の御召し物か!?」

 時刻は8時30分。遅すぎるブレックファスト。俺と旋、ひ……好葉と涼音で食堂に来ていた。

 ……正直言うと、俺は食堂があることを知らなかった。というか飯は自炊だと思っていたのだから。部屋にキッチンあるし。 

 それだけでも驚きなのにここでまさかの右ストレートが入った。……分かると思うが比喩だ。

「こ、これは神の御召し物か!?」

 2回言ってしまったが仕方がない。ここの料理は旨すぎるのだ!

 これだけの味を出せる料理人は世界でも数少ないと思う。ミ●ュランに乗せられるんじゃないのか?「伝説的学食、断崖絶壁の孤島に!」みたいな。「世紀の魔術料理人、その名は食堂のおばちゃん!」みたいなのでもいいかもしれない。

「玲。そろそろテンション下げて」

「いやいやだって旨すぎだろ!」

 俺が頼んだのはカレイの煮つけ定食(普通こんな高そうな料理、食堂で出さないだろ)正直店を出せるくらいだと思う。今度味付けを教えてもらって実践だ!

「でもたしかにおいしいかも」

 おっ! わかってくれてるなぁー、ひ……好葉―。

「この味はなかなか出せないよね」

 涼音もわかってるぅー。

「たしかにな。今度実践してみるか」

 おっ! 旋、それ同意見だぜ。

 と、俺はそれぞれ(心の中で)相づちした。

その後、しっかり20分かけて味わい、ちゃんと食堂のおばちゃんにお礼を言って部屋に帰った。ちゃんとできるよ、さすが俺。……小学生か、これじゃあ。


            

「来たよ。紅くん」

 現在地、学長室。

「おー来たね☆ それじゃあいこうか☆」

 そしてすぐ移動。

「R2に☆」

 紅くんは北を指差した……ってか―

「遠っ!」



「みんなー新入生紹介するよー☆」

 ワァ! 教室が騒がしくなった。

「ストップストップ☆ それじゃあ玲一クンからね☆」

 また自己紹介やるの? 得意じゃないって言ってるのに。はぁー。というか誰にも言ってないか。

鳴神玲一なるかみれいいちです。よろしくお願いします」

 今見渡している限り約25人だな。けどなにか違和感が……。

御鶴城旋みつるぎせんです。よろしくお願いします」

 なにかが致命的に間違えている気がするのだが……。

 なぜ俺がここまで落ち着かないのかと言うと。


 広い!


 そう! ここもまた広すぎるのだ! 特別棟っていうからもっとクラスがあるのかと思ったら1クラスしかないし、ここだけで200坪はあると思う。

 学園のほうも綺麗で広かったが、ここは全然違う。

 なんかこう……ひ、うーん……な、うーん……とにかく広い!

 なにせアリーナより広いのだから! (参照、俺の脳と目)

 キャァァァァァァァァァァァァァァァ!

「男子よ! それも2人!」

「紹介してたけど、やっぱりカッコいいわね!」

 キャァァァァァァァァァァァァァァァ!

「というかあの子、ニュースでやっていた、鳴神玲一君じゃない!」

「隣の子は成雅(なるが)貴公子(プリンス)よ!」

 キャァァァァァァァァァァァァァァァ!

 見つけた! 違和感の正体!


 女子しかいない!


 なぜだ! なぜ女子しかいない! それも先輩! 俺達と一緒に入った奴は1人だけだけどいたはず! なぜいない!

 それに紅くんは『女子のほうが多いよ☆』と言った! なのに、なぜ男子がいない! こんな状況ならハーレム王目指すバカもいるかもしれない! ……てか、絶対いる! 変態悪魔兵士とか変態生徒会副会長とか!

「しずかにしずかに☆ それじゃあR2内のアリーナに集合☆」

 ここの中にもアリーナがあるのかよ!

「イエス! マイ セルフ!!」

 神聖ブリ●ニア帝国か! ……いやでもちょっと変えているのか? 日本語の意味合いとしては「はい、私自身」となるのだが、ここは俺も流れに乗って……やらないほうがいい気がした。



「それじゃやるよー☆」

 俺達は今、R2にいる。怪盗塾なのだが……。

「なぜにサッカー!?」

「だって2人とも得意だって聞いたし☆」

 そういうことじゃない! ていうかサッカー場出来るぐらいの広さありえねーだろぉ!

「ここは怪盗塾でしょ! なぜに万国共通なスポーツやるんだよ!」

「早くやるぞ玲、今度は味方だからな」

「お前は順応早すぎだぁぁっ!!」

 はぁはぁ。ち、ちなみに旋が言っていたのは俺が日本記録つくった全中総体とはまったく関係ない練習試合で俺と旋、両方サッカーに出ていた。結果は4対3で成雅中学校の勝利だった。点数を取ったのは俺と旋のみ。両方ハットトリックだぜ。すごいと思わない? 

 ……そろそろ戻ろう。

「試合すたーと☆」

 紅くんのしまりのない声で試合が始まる。

「いくわよ!」

 女子の先輩が仕掛けてきた! ……あれっ?

「あの……取りましたけど」

 というかまるで素人レベルなんだが……。

 俺の下にはボールがあった。まあ俺がディフェンスで取ったんだけど……まあいいや。

「行くぞ!」

 俺達はまだコートの中心位置。だがオフサイドにならないように前へ出ている人にパスをした。

「ナイスパス」

 さすが旋。本来俺はWGなのだがいたしかたなかろう。……すいませんキャラ変えてしまって。

 そして旋は走り出す。だが俺は見ているだけじゃない。

「走る!」

「はやい!」

 こちとら日本記録保持者だぜ。追いつけるわけない!

「玲!」

 旋がクロスを上げる。そして俺はまさかの……。


「オーバーヘッド!」


「ゴール! 新入生組1点☆」

 ……新入生組? まさか……。

 キョロキョロ。

 ………………………………………。


 このチーム俺と旋しかいないのかよ!



「結果は6対0で玲一クンと旋クンの勝利☆」

 ……こんなことでよいのだろうか。

 俺3点、ハットトリック成功。旋3点、ハットトリック成功。無失点(キーパーいないのに)

「いいのか? これで」

 俺も同意見だぜ、旋。

「まぁ冗談はこれくらいにして☆」

「「冗談だったの!?」」

 すでにエリアのナイト狙えそうなくらいサッカーやってたけど!? 翼さんも大慌てだぞ!

 というか、いつそういう路線に変更したんだ? 熱血スポ根的な感じなの? 違うよね? ね!?

「みんな用意してー☆」

「イエス! マイ セルフ!!」

 1人の先輩が叫んだ。

 ……ここはやっぱりブリ●ニア帝国なの!? というかこれが返事!? これは、紅くんコー●ギアス一気に見たな。あれ感動するんだよなー最後。悲しいよ、ル●―シュ。

 まあここは一応公共の場だから、ちょっと変えてはいるようだけどね。

「急いで急いでー☆」

「イエス! マイ セルフ!!」

 またもや1人の先輩が叫んだ。(さっきと違う人)

 ……呼び方、定着しているみたいだなー。

「そこ危ないよー、玲一クン☆」

 ウィーン。

 次の瞬間!


 フィールドが……割れた。 比喩じゃないよ。マ・ジ・で。


 

「あっぶねぇっ!!」

 俺はとっさに先輩達がいる場所に飛び移った。

「わぁー!!」

 女子の先輩が群がる。

 俺は駆け足で紅くんの近くに行った。そこが安全地帯。旋もいるし。

 ―っていうか旋、お前逃げ足はやいなぁ!

「紅ノ介くん。これはどういうこと?」

 旋が聞き出す。

「ん☆ ちょっとしたセットを出しているんだよ☆」

 するとフィールドの割れ目から部屋が出てきた。

「さいしんぎじゅつ!?」

 ポ●モンのバトルフィールドが変わるみたいな感じだったのだ。誰でも驚く。

「いまからこの部屋のカギをピッキングしてもらうから☆」

 なぜ!?

「それじゃ海帆詩ちゃん☆ 見本よろしく―☆」

 人物紹介のコーナー☆☆  海帆詩先輩 本名海帆詩 美夏 3年の先輩。 B90W63H85豊満体型。マゾヒスト。(すべて事後、先輩自身が語った)

「イエス! マイ セルフ!!」

 ……うん。あんまり順応したくないな。

「ピッキング開始!」

 元気だなぁー海帆詩先輩。俺は正直ツッコミ疲れた。……すいません。素人がツッコミ語っちゃって。特に関西の方々やひな壇芸人の方々、誠に申し訳ありません。

 5分後―

「解けました!」

 はやい!

「とまあこういうことをやってもらうんだよ☆ 玲一クンからやってみよー☆」

「いや……やり方わかんないんだけど」

 というか初体験……当たり前か。

「それじゃあ海帆詩ちゃんに教えてもらって☆」

「わかりました。海帆詩先輩お願いします」

「で、できれば『美夏先輩』って呼んでほしいな」

 ん? 呼べばいいのかな?

「それじゃあ美夏先輩お願いします」

「イエス、マイ ロード」

 そこは忠実に再現するのね……。

「ここに針金を通して……そう」

 ガチャガチャ。む、これは難しい。というか針金って古風だな。

「なかなかできないわね」

 ピコン! 俺の頭の上に電球が出てきた気がした。

「こうすればいいんだ!」

 バキィィィィ!!

「え、えぇっ! ドアノブ壊しちゃった!?」

 おおー。簡単に壊れるなー、これ。もう少し強度高くしたほうがいいんじゃないか?

「よし、これで開いた」

「…………………………」

 どうしたんですか美夏先輩?

 紅くんが近づいてくる。

「うーん、確かにこれは簡単に壊れるね☆」

 でしょ!

「なぜに!?」

 美夏先輩が大きくツッコむ。いや、そんなこと言われても壊れるものは壊れるから……。

「玲一クンと海帆詩ちゃんひなーん☆ 新しいの出すから☆」

 ガタン。また開く。

「新しいの出てきたら旋クンやってね☆ 次は麻谷ちゃん見ててあげて☆」

 人物紹介のコーナーパート2☆☆ 本名麻谷 景子 3年の先輩。B85W60H83のやや豊満体型。サディストではないがマゾヒストでもない(すべて事後、美夏先輩が語った。なぜあんたが知っているんだとツッコミたかった)

「了解です。学園長」

 ……この人の呼び方は普通だ。

 そして新しい部屋が出てくる。……檻?

 グガァァァァァァァァァァァァァ!

「………………………………………」


 全力で見なかったことにしました。


 グガァァァァァァァァァァァァァァァ!

 できそうにないのでリアクション取ります。……。

 これはきっとS●NYだ! S●NY! さすがだなS●NY! こんな大きい電化製品作っちゃうなんて! PS5だな! これ! 4どこにやったんだよ、このやろ!

 グガァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!

 ア●モだ! ●シモ! 巨大アシ●だ! なんでホ●ダはこれに力を注いだんだ! 車作れよ! 車! ロボットじゃなくて!

 でもたぶん違う。いや、確実にそうだ。

 世界最大のクマ、グリズリー……。なにゆえこんなところに……5メートルはあるぞ。ギネスに乗れるくらいの大きさだな……。

 なんて感動している場合じゃない。

 逃げなきゃ。

「ごめん間違えた☆ あっ、でもこの子始末する予定だし、ピッキングのあとにやっちゃって☆ 旋クン☆」

 紅くん……やるってまさか……。

「木刀貸して紅ノ介くん」

「やっちゃってね☆」

 なにコミカルにバイオレンス語ってんだ!

「…………………………………………」

 ほらもう、先輩方固まっちゃってるよ! ねぇ分かる!? 熊だよ、熊! しかも世界最大だぞ! おまっ、アホか!

「行ってくる」

 そうだ! 見ている担当の麻谷先輩は……ちゃんとついて行っている! スゴッ!

 でも旋のピッキング対象は南京錠……

 

 ガチャリ!


 そう簡単に解けるはずが……はやっ! まだ3秒も経ってないぞ!?

「□×+*@¥~%#!!」

 先輩方メッチャビックリしてるじゃん!

「いくよグリズリー」

 旋が木刀を構える。

 いま旋が持っている木刀は鞘付きなので旋の力が申し分なく出せる……と思う。

 でもさすがにグリズリーには勝てないんじゃないのか? と少しでも考えた俺が浅はかだった。


「秘天御鶴城流一式【打】暮月くれつき

 

 目にも止まらぬ速さで旋は抜刀、グリズリーが反応する頃には顎を打たれ、脳震盪を起こしていた。

 グガァ!

 グリズリーは倒れた。

 カンカンカンカンカン。ゴングが鳴り響く。……紅くん。どっからそんなものを……。

 つうか、Oh! No! 

 人類の完全勝利。というか旋の圧勝。

「○△□<×$#@!?」

 先輩達が唖然。そりゃそうだ。あのグリズリーを1発で仕留めたんだから。

 その頃の俺はと言うと、

「グリズリィィィィィィィッ!」

 叫んでいた。いや、だって動物愛護協会の面々に失礼かな? と思って。

「やらないでおいた。かわいそうだし」

「そのほうが良かったみたいだね☆」

 言っていることが残酷すぎる。

 そんな俺の心のツッコミを無視(読心術使えるくせに)した旋は持っている木刀を見て、

「ごめん紅ノ介くん。木刀壊した。今度からは自分の使うよ」

「いいよいいよ☆」

 あの……お二人さん? 和やかなムードのとこ悪いんですが……グリズリー起きてますよ?

 グガァァァァァァ!

「……打撃が甘かった」

「ドンマイドンマイ☆ ちょっと育てすぎちゃったみたいだね」

 すると紅くんはにやっ、と何かよからぬ(俺たちにとって)企みを表す含み笑いをし、

「じゃあ次は玲一クン倒しちゃって☆」

 グガァァァァァァァァ!

 いやいや……。

 グガァァァァァァァァァァァァァ!

 ちょっと……。

 ガァァァァァァァァァァァァァァァァ!!

「やめてぇぇぇええええええっっっ! 犯さないでぇぇぇぇええええええっっっ!!」

「ほらほら玲一クン☆ クマッチはあんなに元気満々だよ☆」

「変な名前つけんなやぁぁぁああああああっっっ!!」

「……おっ、玲。今ならあそこの喉がウィークポイントだぞ」

「無理だっつぅのぉぉぉおおおおおおああああああああっっっ!」

 入学初の保健室へGO! そんな気がした。

 ガシッ! ちゅどーん!! ばっきゅーん! ばりばりばりーん!!

 ……唯一の心配は、心の臓がちゃんと動くかどうかですわ。

 ゴートゥーヘヴン!! 南無三!!

 その言葉を最後に、俺は意識を失った。

 

 To be Continue...

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