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侯爵家三男は快適に暮らしたい。〜前世の知識で異世界魔導具づくり〜  作者: 西 悠希


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110/128

第110話 理想は尽きない。



今日は何しようかなぁ。

最近忙しかったような気がするし、明日は商業ギルドに行かないといけないから……ゆっくりするのもありか。


あっ、そういえば物件の資料をもらってたんだった。



……やっぱり広いな。

こんなに広くて扱い切れるだろうか。


とりあえず何席作るかだよな。

この広さだったら奥に個室が三つは作れる……いや、広めのを二つにするのもいいか。あっ、でも貴族街寄りだし、やっぱり三つの方が……。

個室は広めの四人掛けを三つ……。うん。よさそう。


カウンターは絶対欲しいんだよなぁ。

入口近くに六席くらいかな。


問題はテーブル席か。

ロールカーテンで区切れることを考えたら、二人席と四人席があると区切りやすいと思うけど……。何席ずつあればいいんだろ?

テーブル自体も大きめで、ゆったりスペースが取れる感じにしたいから……。

十六席から二十席くらいは置けそうだな。

これに関しては先にテーブルを決めてからの方がいいか。


あっ、椅子は絶対に背もたれが欲しい!カウンター席でも!

前世で居酒屋に行った時、背もたれが無い席で腰が痛くなったんだよなぁ……で、次の日の朝、背中から腰にかけて激痛……。整体に行ったら固まりすぎてて、こっちが申し訳なくなったくらい頑張ってもらったんだよなぁ。運動不足も原因の一つだったみたいだけど……懐かしい。


とりあえず、もうあんな痛い思いは絶対にしたくないから、背もたれ必須!

……運動もちゃんとしようかな。


そういえば、ロールカーテンの生地どうなってるんだろう。いいのあったのかな?色の相談もしたいし……。

テーブルや椅子の色味がビンテージからダークブラウンが理想なんだよなぁ。それに合うようにロールカーテンの色を決めたいけど……何色がいいんだろ?

壁自体が赤茶っぽいから、それに馴染むような色でもいいかもな。

それか、広さを活かすためにオフホワイト……グレージュ……あっ、ダークグリーン辺りもアクセントになっていいかも!


そうなると、観葉植物とかも置きたくなるよなぁ……。

でも、それだと従業員の手間が増える。


まぁ、俺が世話をすればいいんだけど。

でもこの世界に観葉植物っていう概念?あんまりない気がする。そもそも俺が好きだった観葉植物はフィカス系だからなぁ。

ベンガレンシスは白い幹に惹かれて、アルテシマは緑と黄緑のコントラストに惹かれたし、バーガンディーは濃い緑がかっこよくて惹かれた。

ルビーとジンは斑入りに一目惚れだったし……。


こっちで見かけないってことは……ない、あるいは、別の国にあるのか……。

気候的にあったとしても、別の国だろうな。


それにしても、俺が死んだであろうあの世界で、観葉植物たちはどうなったんだろう。誰かが引き取って、大事にしてくれてたらいいなぁ……。


……というか、天井も高かったよな。

照明もどうするか考えないといけないってことだよな?高さを活かす照明にするか、落ち着いた印象になるように、少し垂れ下がっているようなやつにするか……。


あたたか味があって、落ち着いた空間にしたいから基本は垂れ下がった照明の方が合いそうか。

それに天井が高い分、天井にベタ付けの照明より垂れ下がったシンプルめな照明の方が、掃除もしやすいだろうし。うん、いいな。


広いから照明の数も考えないとなぁ。

……改装の際に、窓を大きく作ってもらって、昼は自然光を沢山取り込めるようにしたいかも。

改装費が嵩みそうだけど……理想を実現させるためにはしょうがないよな。


一旦、見積もりを出してもらってから考えよう。


あとは何が必要だ?

んー……キッチンに関しては、出来れば料理人の意見を聞いてからにしたいけど……いつ料理人が決まるか分からないからなぁ……。

料理長……いや、食堂《オールド・ハース》の店主に聞いてみるのもよさそうだ。


あっ。


二階のことを忘れてた。


第110話を読んでいただき、ありがとうございます!

快適な食事処にするための理想は尽きません。

次回も楽しんでいただけると嬉しいです!

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