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はじまり
目の前に広がるのはいつもの日常だったはずの景色。
陽の光が入り、今までだったら憂鬱にも思いながらも楽しみにしていた景色。
それが今じゃただの床と天井。
あの日から…
あの日から徐々に私の中の世界は壊れて行った。
私はただソフトボールが大好きな子だった。
毎日学校から帰っては宿題をしてすぐに自主練習をするような子で、小学校4年生の時からその生活をしていた。
なにか特別に輝くものを持つ訳でもなかったが、
たくさんの周りの支えから自分は楽しんでソフトボールができていた。
高校もソフトボールで進学し、
大好きだったソフトボールを続け、
実業団に呼ばれるほどに成長したが、
実績がないことからその道は絶たれた。
そんな中、大学の監督から声がかかった。
県内じゃいちばんの大学。
キラキラ輝いて見えた。
ここが私の次の居場所だと。
そう思っていたのに。
なんでだろう。
今の目の前の景色は、真っ白だ。




