いざ!革命少女!3
「ふふん!正式に彼氏ができました!」
「あー、よかったねぇ。」
恵美は、スマホ片手にわたしの話を聞いている。
「千馬 こよりくん!!いい名前でしょ!!」
「いい名前だねぇ。」
「でも、デートはまだしてません!」
「あぁ、そうなの。」
「明日、行ってきます!」
「どこに?」
「図書館!」
「………それって、デートっていうの?」
「なんか、落ち着くから!」
「本人たちがいいなら、それでいいだろうけど。でもあんまり、静かなところでいちゃつかれるのも、いい迷惑だと思うけどね。」
「確かに……じゃあ、千馬くんともう一回話し合ってみる!」
「はいはい、いってらー。」
「千馬くん!明日のデート、どっか違うところにしよう!」
「え、違うところってどこがいいだろう?休日でもないし、放課後に寄れるところ………公園、とかでもいいかな?」
「公園!?やったぁー!!楽しみ!」
「あぁ、よかった。………僕がお金なくてごめんね。」
「いいんだよ!君といられる事が、わたしの1番の幸せだからね!」
「和夜さんは、本当にすごいね。」
「なにが?」
「すごく明るくて、積極的で、改めてこんな僕が彼氏でいいのかなって。」
「あたりまえだよ!私の中では、君が世界でイッチバンかっちょいいんだから。自信持って!」
「う、うん!わかった!ありがとう!」
「よし!」
「ということで、放課後公園にやって参りましたー!!わーちゃんでございます!!」
わーちゃん、大声で宣言する。
「しーっ!人が見てるよ!」
わーちゃんはテンションが上がると、周りが見えなくなるのだ!
「さぁーて、どこにいこうかなぁー!!ブランコかなぁー!!それとも鉄棒かなぁー!!!」
動きがギコチない。それもその筈、わーちゃん人生一緊張しているのである!初めてのデートだ!
「ふふっ、大丈夫だよ。ベンチでも腰掛けて、ゆっくり話そう。」
「ふむふむ!わかったでござる!」
「ご、ござる……?」
「…………………」
「…………………」
((何話そう………?)!
やばい、何も考えてきてなかった。私、何も千馬くんのこと知らないし………
「あ、あの!」
千馬くんが、声をかける。
「手、繋いでも、いいかな?」
「…………………」
「和夜さん?」
「………………」
脳のキャパシティがショートし、真っ白な灰となった、わーちゃんはあることを考えていた。
(手繋ぐって事は、触れるって事。触れるって事は、近づくってこと、近づくってことは、く、くちびるが近くなるってこと、くちびるが近くなるってことは……………)
「あ、あの!!!」
わーちゃんは、切り出した。
「は、はい!!!」
「キス、しませんか?」
「……………いきなり!!!!????」
手順をすっ飛ばした行いに、千馬くんは倒れそうになったが、勇気を持った方がいいのかと、悩んだ。
(いや、これはもっとお互いが距離を取って、時間をかけてから少しずつするべきことであって………)
「千馬くん…………」
わーちゃんは顔を近づける。
千馬くんの顔が近くなる。
「和夜さん。」
千馬くんは、わーちゃんの肩を押して、距離を空けた。
「そう言うことは、時間をかけて、することだと思う。もっとお互いのことを知って、本当にこの相手でいいのかちゃんと確かめ合って、それで、その、愛情がちゃんと確かなものであるか、確信できた時に、やるもんだと思う。」
わーちゃんは、しばらくキョトンとした顔で固まって、それから口を開いて言った。
「確かに!!!!」
わーちゃんは納得した。
そして、その時わーちゃんは正気に戻る。
「わ、私………なんてことを。」
頬を紅葉させ、両手で顔を押さえ、千馬くんに顔を見られないようにする。そのとき、千馬くんはわーちゃんの手を取り、真正面から言った。
「大丈夫。僕たちは、きっと時間をかけて、いい関係になれると思う。だから、それまではお互いに頑張ろ。好きだよ。和夜さん。」
「あっ、ああ、あっ……………」
わーちゃんは倒れた。
「和夜さん!?」
「う、うぅん……………」
わーちゃんは目を覚ます。
柔らかい感触。あったかい。
「あ、起きた?もう暗くなっちゃったね。」
「えっ…………」
目の前には、千馬くんの顔。
そして、私の頭の後ろには………
(ひ、ひひ、ひ、膝枕!!!???)
「寒くなかった?大丈夫?」
千馬くんは、まるで慈しむように、わーちゃんの頭を優しく撫でた。
「あ、ああっ、きゅ〜………」
そう言って、わーちゃんは再び意識を閉ざした。そして、わーちゃんは口から血を流し、2度と目覚めることはなかった。
「え、ちょっと!和夜さん!起きて!!!」
これからの行く末が気になる2人であった。




