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いざ!革命少女!2




「おい。お前、しばらくうち来るな。」


「どうしてだ?親友として………」


「そもそも、女が男の家に上がり込んでくる事自体異常なんだよ!彼女でもあるめーし!!」


「ふむ。そうか。しかし、顔色が悪いぞ。大丈夫か。」


「………俺がケリつけなきゃいけねぇ事なんだよ。

お前は、心配しねぇで、しばらく俺から離れろ。」


「………そうか。わかった。困ったときは、いつでも頼るんだぞ。」


「あぁ。」


「いやでもやっぱり………」


獅子島は、和夜の手を握る。


「少しでも優しい手になれるように、頑張るからさ。お前も、困ったことがあったら俺に頼れよ。」


「………あぁ、大きくなったな。」


彼女は、背伸びをして彼の頭を撫でる。

しかし、彼はフッと笑うとその手をどける。


「そういうのは、好きもん同士でやるもんだ。簡単に男の家にも上がり込んじゃいけねーし、手も握っちゃいけねぇ。頭を撫でるなんて、もっての他だ。」


「ふむ。そうなのか?」


「あぁ、そうだよ。」





「じゃあな、和夜。」













夕方放課後の、図書館。


1人の少年が今日も、ゆっくりと本のページをめくっていた。


正面には少女が1人。


知らない少女である。


「………あのー。」


「なんだ?」


「なんで、僕の方そんなに見てるんですか?」


「なんかな、よいな。と思って。」


にこやかに語るその彼女は、肘を机について、手に顔をおき、満足気に相変わらず僕のことを見る。


「あの、気が散るんですけど。」


「どうしてだ?」


「どうしても何も………」


そうしていると、ドアがバーンと開かれ、また違う少女があー!と声をあげて、こっちの方に近づいてくる。


「こんなところにいたのね!わーちゃん!」


「うむ。恵未。私、恋をしてしまったかもしれん。」


「はっ?どういうこと?」


「わたしは目の前の男のことが好きだ。」


僕は、しばらく我関せずとして本に夢中になっていたが、今さっき目の前で発せられた言葉を頭の中で反芻して、何度も反芻して理解が追いついてきた。


辺りを見回すが、他に誰もいない。


いま、僕のことを好きって。


「わたしと、正式にお付き合いしてほしい。」


「…………えっ?」


急な出来事に、理解が追いつかず俺は手から本を落とした。













廊下で少女は少年の腕に手を回して、ルンルンと鼻歌を歌い、青春を謳歌していた。


「あ、あの………」


「なんだ?」


「ど、どうして?」


「どうして、とは?」


「どうして、僕なんですか?」


「ふふふ、教えてやろうか。」


それは入学式の時のこと、


私は、不安だった。


中学の頃はいじめられていたのでな、


きっと馴染めないのではないかと、


恐怖していたのだ。


その時、


「ハンカチ。落としましたよ。」


1人の少年が、落としたハンカチを拾ってくれた。


「あぁ、ありがとう。」


「それじゃあ。」


そう言って、彼は去っていったのだが、たまたまその時向かう場所が同じだったようで。


「ありがとうねぇ。」


「いえいえ、構いませんよ。」


おばあさんを担いで、横断歩道を渡ったり、


「あぁ、いつもありがとう。」


「いえいえ。」


近所にお裾分けをしていたり、


「お兄ちゃん!今日も遊んで!」


「仕方ないなぁ。ちょっとだけだよ。」


夕方遅くまで近所の子どもたちと遊んであげたり、


くたくたになって、帰宅しているのを何度も見かけた。


「…………何度も?」


「あぁ、すまないがしばらく付けさせてもらっていた。」


「す、ストーカー………」


「ふむ。そこはすまん。だが、そのおかげでわたしは君を好きになった。」


「………ありがとう。」


「いやいや、それでは一緒に学食を買いに行こう!さぁ、レッツゴー!!」


「れ、レッツ、ゴー?」












帰り


ガサゴソと、スーパーの袋にものを入れる。


放課後、彼女と別れ、後ろを確認し、付けていないことを確認する。


「…………ふぅ。」


急ぐ。急ぐ、急ぐ。


今日も、僕は人目を盗んで、ものを掻き込む。

実は、冷や汗をかいていた。

付けられていたのなら、見られていたのではないか?と。しかし、そう言った感じはしなかった。


「大丈夫………大丈夫。」


「何が大丈夫なんだ?」


「うわぁっ!!???」


僕は跳びはねて、その場からはなれる。


「何をしているんだ?」


「い、いや、その………」


「………なんてな、知っていたよ。」


その言葉に、僕は絶望する。


警察、警察を呼ばれる………警察、を………


「おばあちゃん!」


不意に彼女は、店の中の人を呼ぶ。


「あっ、ちょっと……!!!」


彼女は財布を取り出して、おばあさんに差し出す。


「これで足りるだろうか?」


「あら?お会計?」


「そうだ。お会計だ。」


彼女は僕の手に持っていた袋に入っていた野菜を取り出してカゴに入れる。


「おばあちゃん、これだけ。」


「はいよ。」


僕は呆然として立っている。


「どう、して………?」


「どうしても何も、会計を済まさなくてはな。」


「そうじゃなくて!!どうして!!???」


「人には言えぬことも、人生には幾つもあるものだ。それは仕方がない。しかし、それがお前の重みとなるのなら、わたしが幾分か抱えよう。」


「…………っ!!」


おばあさんがカゴの中のものを袋に入れて差し出してくれる。


「これ、おまけだよ。」


「ありがとう!おばあちゃん!」


彼女は店から出てくる。


おばあさんは背を向けながら俺に言った。


「家族に食べさしてやんなさい。大変なんやろ。」


その言葉に、俺は察した。


ずっと、気づいていたのだ。


僕は、ずっと見逃されていた。


「悩みがあるのなら、相談しろ。世界は愛に溢れている。必ず助けてくれる人がいる。だから、先ず手を伸ばせ。声をあげろ。誰かが、きっと手を取ってくれる。」


「…………………」


僕は、膝をつく。


「母さんが、病気で………。」


「そうか、ゆっくり話を聞こう。」


優しく微笑んで、彼女はそっと僕の頭を撫でてくれた。























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