婚約破棄された悪役令嬢の、たぶん追放?
「婚約破棄だ!!」
王太子様が叫びました。
側には(略)
「父上、いえ陛下。お認めくださいますな」
「うむ、そなたの婚約破棄を認めよう。
そして令嬢は後宮に追放し、貴族籍を剥奪。国王側室を命じる」
「「おおおー! 陛下万歳!!」」
立ち会った貴族が唱和します。
王太子様の「あ、へ? え?!」という戸惑いは掻き消されました。
それから半年後。
国中から祝福されながら生まれてきた新たな王太子様は、幸せな両親の元、すくすくと育ちましたとさ。