36話 バイク
帰り道、俺は街から外れた道路から夜景を見ていた。
伏黒「……ちっぽけだな」
中にいれば街はでかいが、遠くから見たらちっぽけな街なんだなとしみじみと感じた。
伏黒「にしても、バイク買ったのはのはいいが、遅いな」
中古のバイクだからなのだろうか、ところどころ汚れている。
伏黒「あいつのところに持ち込むか」
俺は知り合いの自転車屋に持ち込んだ。
伏黒「おーい、生きてるかー?」
声をかけると、どんがらがっしゃんと階段を転げ落ちる音がした。
伏黒「……事故ったな」
そしてシャッターを開けてくれた。
????「伏黒君か……どうかしたのか?」
こいつは藤原、俺の高校の時の同級生だ、一緒にワルをしたってんだ。
伏黒「藤原、このバイク、カスタムできるか?」
藤原「一応自転車屋なんだけどな……バイクのカスタムできるか心配なんだが」
伏黒「金はかけても構わん」
藤原「……と言うと、物凄く稼いでるのか、職業はなんだ?」
伏黒「ああ、極道だ」
藤原「極道か……まさか、お前が渡世の道に行ってるとはね」
伏黒「何か問題がるのか?」
藤原「いや、何でもない」
そうしてエンジンを見始めた。
藤原「錆びついてるね、錆取っておくが……どういう事をしたいんだ?」
伏黒「とにかく速く走りたいな」
藤原「安全運転でね」
そして俺はバイクのカスタムが終わるまで、待っていた。
藤原「金持ちなら俺を養ってくれよぉ」
伏黒「俺は彼女がいるもんでな」
藤原「万年童貞って言われたお前が?すごいな」
伏黒「しばくぞ」
藤原「ごめんて」
伏黒「それで、月に何万ぐらい稼いでるんだ?」
藤原「販売と修理をやってるからな、相当儲かるときもあれば、0っていう時もある」
伏黒「そうか、だから地価が低い山の方でやってるのか」
藤原「そうだな、そして空気がおいしいんだ」
そしてバイクのカスタムが終わったらしい。
藤原「そうだな、速くはしておいた」
伏黒「ありがとうな、これ、現金」
藤原「ありがと……ってかこれ多くないか?」
伏黒「いや、金に困ってそうだったし、やるよ」
藤原「……お前って、いろいろと変わったんだな、なにかあったんだ?」
伏黒「いや、何でもない……」
藤原「何かあったら電話しろよ?」
伏黒「ああ、じゃあな」
そして速くなったバイクで峠道を通って、帰り道を走った。
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