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レジと気まず

「うわ、安っ」


 宿屋探しは後回しにして、グレッティ商会にて、買い物を楽しんでいた。

 

 いつもショップで購入していた生活必需品がかなりお得に購入できるので、ついついカゴに商品を入れてしまっている。もう8点目だ。


 あ、この石鹸も安い。買いだな。


 それからもしばらく商品を物色し続け、欲しいものは全てカゴに入れ尽くした。実に満足である。


 そろそろ、会計しにいこう。いくら大量に収入が入ったからって、むやみやたらに買いまくるのは良くないよな。

 

 レジの方へ足をすすめると、10個ほどあるレジのうち1つだけが空いているのが見えた。他のレジは、別の客の会計中である。 


 その空いたレジへと足をすすめる。レジに到着する寸前、別の方向からそのレジへと足をすすめる女性を発見した。


 向こうもこちらを発見し、お互いに立ち止まった。き、気まずい……。


 こういう気まずい瞬間が大嫌いなんだよな。すれ違いざまに同じ方向に避けた時とか。


 そんな気まずい状況から脱出するために、軽く会釈しながら手で『どうぞ』と合図を送る。


 すると、レジに足をすすめながらも軽く会釈を返してくれた。


 どちらかといえば俺の方がレジに近いが、彼女の方がカゴに入っている品数が少ない。先を譲ったとして、大して待つことなく俺の番が回ってくるだろう。


 この程度のことで人から感謝されるなら、むしろ率先してやった方が得をするというものだ。


 そのままレジに並んで待っていると、他のレジが空いたようで、店員さんの声によってそちらのレジに誘導された。

 

 待ち時間はほぼゼロである。ラッキー。


「お願いします」


 声をかけてレジへカゴを置く。すると、店員さんはテキパキと商品の値段を計算し始めた。


 商品一つ一つに付いている値札を確認し、全ての値段を合計していくのだ。俺からすると紙とペンがあっても時間のかかる作業であるが、店員のさんは30秒ほどで暗算を終えた。


 きっと【算術】や【商人】系のスキルを持っているのだろう。きっとそうだと信じたい。そうでなくては、自分の計算能力の低さに心折れてしまいそうだ。


 提示された金額を支払い、レジから少し離れたところにある台に移動した。そして、買った商品の一つであるトートバッグの中に全ての商品を詰めていく。

 

 バッグは持っているがストレージの中だし、持っていないシンプルな白いトートバッグだったので、つい購入してしまった。安いしいいよね。これは、買い物用バッグにでもしよう。


 

ここまでお読みいただき、ありがとうございます!


本日2話目の投稿になります!お昼頃にあと1、2話の投稿を考えておりますので、お楽しみに!


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☆☆☆☆☆→★★★★★

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