前へ目次 次へ 146/381 番外:気付いていた小さなキズアト 『私は……多くの命を奪って強さを得ました。この強さは、歪んだ方法で得た強さなんです』 聖女ちゃんの心にしっかり向き合わなかったことを、アタシは後に後悔することになる。 『そうですね。でも、その人たちはクライン皇子に冤罪をかけられた人達。罪もなく、本来死ななくてもよかった人達です。……それを忘れるわけにはいきません』 ずっと一緒にいたのに。ずっと一緒にいたから。ずっと一緒にいたいから。触れられなかった心の疵に。