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時計の思い出

 さすがに、機械の『時計』をこの世界で作るのは難しいよなぁ。薄曇りの所為で見えにくくなっている日時計の針を確かめるサシャの、普段以上に真剣な紅色の瞳に小さく唸る。狂いの少ない時計を作るためには、何が要るんだっけ? 転生前に読んでいた本の内容を思い出そうとして、トールは再び、誰にも聞こえない唸り声を上げた。

 同時に思い出したのは、母が大切にしていた大きめの電波時計。母が博士号を取った時に指導教官から贈られたその時計は、自動で時刻が調整される、小学生だったトールからすると「かっこよい」ものだった。

 電波時計を欲しがるトールに見せた母の困惑顔が脳裏を過る。三度目の唸り声を、トールは幻の心の中に押し隠した。

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