表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/33

夜空を見上げて

 星の位置が、違う。見上げた空に息を吐く。

 やはりここは、トールが暮らしていた場所とは違う、世界。胸の冷たさを覚え、トールはそっと首を横に振った。

「あの星が、北を示す神の三つ星。で、その隣が」

 そのトールの耳に、優しい声が響く。普通の人には『祈祷書』にしか見えない『本』として異世界に転生してしまったトール。そのトールと思考のやりとりができる唯一人の、この世界の人間、サシャの、星を指し示す短い指に、トールは小さく微笑んだ。

 トールを認め、助けてくれるサシャと出会えて、良かった。それが、今のトールの正直な気持ち。サシャが身に着けているエプロンのポケットの中で、トールはサシャの小さな温かさに身を委ねた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ