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#能力を封じられた時のうちの子の反応

「トール、最近何も話してくれなくなった……」

 エプロンのポケットからのぞく祈祷書の背表紙に、静かに手を置く。『トール』と名乗るこの本は、これまで、サシャに様々な助言をしてくれた。それなのに。

 涙を、堪える。

 何があっても、トールは、ここにいる。だから。エプロンの上から、サシャはトールを強く抱き締めた。



 最近、サシャに自分の声が届いていない。焦りを覚え、顔を上げる。

 サシャと心が通じ合わなくなるような、変な行動をした覚えはない。これまでの言動を思い返して首を傾げたトールの身体が感じたのは、サシャの腕の温かさ。サシャは、トールの側にいる。ならば。

 この状況を打開する策は。難しい思考に、トールは小さく唸った。

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