始まり
こんにちわ!偽と申します!文章が苦手なのでこのなろうで練習しようと思います!文のおかしな点、アドバイスなどなど頂けると励みになります!
教会で成人の儀が執り行われている。
ある者は喜び、ある者は悲しむ。
列は時をすぎる度に短くなっていく。
そんな中俺の村のガキ大将のアートルの番になった。
アートルは男子女子関係なく暴力を振るう村1番の嫌われ者である。そんな彼のスキルは...
「きょ、狂戦士だ!!」
「よっしゃぁぁぁぁぁぁ!!!どうだ!」
これはなんと驚きだ。Bランクのスキルである。狂戦士は一定期間自我を失う代わりに絶大な身体能力を一定期間上げるスキルだ。
そして村1番のべっぴんさんであり村のアイドルとも呼ばれているミリーナは...
「せ、せ、聖女...Sランク」
その一言が出た瞬間一気に周りが静かになる。
そしてその束の間絶大な完成が広がる。
「私が聖女...それって凄いのですか?」
「はい!はっ...早く報告しなければ」
そう言って何やら慌ただしくなり、数分後俺の番となった。そして俺が最後だ。だるいダルすぎる。聖女で終わりでよかったじゃん。
「聖女の後なんて可哀想な奴」
周りからはそう言われる。
「アトリエ」
俺の名前が呼ばれる。心拍数が上がりドキドキしている俺の胸。周りに聞こえていないか心配になる。
「ソナタのスキルは」
俺のスキルは...
「箱庭...Sランク」
「は、箱庭?」
「は、はい」
「ど、どんな効果なんですか?」
「そ、それが見たことないのですよ」
「分かりました」
そう言って俺は教壇から降りる。
「あいつのスキルわかんないらしいぜ」
「あんな平凡そうなやつほっとけよ」
周りから哀れみの目や嘲笑、慰めがかかる。
そんな中、ミリーナは俺に近づいてきて言った。
「同じSランクだね!アトリエ!」
「おう、そうだな」
こんなスキルなら戦闘系のが欲しかったよ。
本音である
はあ、これからこのスキルと向き合っていかなくちゃならないのか。
「アトリエ、今から家に報告に行こうよ!」
「なりません。聖女様」
そういったのは先程、俺たちにスキルを教えてくれたシスターである。
「なんでですか?」
「あなたは既に聖女という高貴な職に就くことが決定されてますので今から向かうのは王都になっています」
「嫌!アトリエと離れるなんて絶対に嫌!」
「なりません!」
シスターの一喝て彼女は静かになった。
「なんのマネです?」
「彼女は俺の彼女です、そんな彼女が嫌って言ってるなら絶対に渡しません」
「あ、アトリエ」
彼女は頬を赤くする。結婚できるまでにはあと2年ほど時間が必要だがそのくらい余裕だ。
「ならば仕方ないですね」
そう言って彼女は指パッチンをする。
すると教会の扉から男達が何人か入ってくる。
そいつらは俺を取り囲みいっせいに殴りかかってきた。
何度殴られようと何度蹴られようと立ち上がる。
「ミリーナだけは渡さない」
そう言ってまた立ち上がるとミリーナが言った。
「もうやめて!王都に行くから彼をぶたないで!」
彼女の顔を見るとその目から涙を零し、何かを必死に決意した様な目をしている。
「アトリエさよなら」
「ミリーナ絶対に迎えに行くから」
そうして彼女はそのまま王都へと旅立った。
「あいつめっちゃかっこいいじゃん」
「男の中の男だな」
「俺たちに出来ないことを平然とやってのける!そこにシビれる憧れるぅぅぅぅ!!」
そんな感想を言い合っている中俺は意識を手放した。
◇◇◇
目を覚ますと見知った天井が見えた。
起き上がろうとすると体に痛みが走る
「いてて...今いつだ」
「やっと起きたか」
声がした方を見ると俺の父親が座っていた。
「父さん」
「聞いたよ...」
「今は何も聞きたくない」
「そうか、」
一言だけ残し父さんは部屋を出ていった。
「このスキルどうすれば使えるんだろう」
Sスキルには特殊な制限がある。聖女の場合は詠唱をすれば回復魔術などが使える。
「箱庭」
ダメか、こんなスキルどうやって使うんだよ
そう思った瞬間頭に情報が流れ込んでくる。
『スキル箱庭の使用方法』
使ったことない場合はファーストオープンと言ってまずは開きましょう。2度目からはオープンでOK
「ファーストオープン」
そう言うと眩い光が俺を包んだ。
目を開けるとそこには小さな家と平原があった。