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002 俺たちの大学を疑え!

「今日からこのキャンパス内でキャンプをする!」

突然マーティが叫んだ。何故そうなる。


ランチで初めて会った日の放課後、私と彼を含めた5人が離れの空き部屋に集まった。この5人で協力するようだ。

「新しい仲間を紹介する。ノストラ M ストロマイト。以前から話していた特殊能力者だ。」

「よろしく。気軽にマイトと呼んでくれ。」

「OK じゃあ早速会議を始めよう。まず僕の方でこの事件を解析してみた。」

彼はホワイトボードに大きな模造紙を貼り付けた。


この大学の生徒でアップを作っている可能性は高い。うちの学生が作っていると仮定する。

パターン1

学生が小遣い稼ぎに秘密裏に作っている。

パターン2

学校関係者とグルになっている。

パターン3

外部の組織と協力している。


「先日も言った通り、理工学部の実験棟の裏にアップの付着した試験管が発見された。あそこは学校関係者しか入れない。カードが必要だからな。」

驚いた。私は理工学部物理科の生徒だ。近くにアップを作っている奴がいたのかもしれなかったのだ。

「マイトが居ない間、僕たちはパターン2か3のどちらか、または両方だと踏んだんだ。」

「数人でコソコソ作ることはできないからね。」

そう言ったのはティア、この学園でガールズバンドをしている。私もライブを見たことがある。

「だがよ、本当にそうならこれはやばいことだぜ。警察もグルになってる可能性があるんだろう?とても俺たちだけじゃあ解決できそうにない。危険だ。ああ!自己紹介がまだだったな。俺はライ。よろしく。」

このやたらとガタイの良いライは学校外の人だ。彼も私と同じ能力者だ。

そしてもう一人は、私と同じ学部のミッド。パソコン関係が得意らしい。ちなみにマーティは医学部、ティアは法学部だ。

「それにこの大学の学生が関わっているとは限らないじゃあねえか。」

「それについてだけど...」

ミッドが話し始めた。

「例の試験管が発見された日に実験棟を使っていたのはここの学生だけなんだ。カードの履歴から調べたよ。」

「そうなんだよ。今日はこの事を話したかった。」

「つまり、ここの学生となんらかの組織がグルになってアップを作っていたということだな。」

まとめるとこうなるか。ここまでは事実だろう。しかし、その学生は脅されて作っているのかもしれないし、カードを複製されただけなのかもしれない。そこは参考人をとっ捕まえるしかない。

「という訳で、今日からみんなで泊まってキャンパス内を監視しようと思う。」


いや待て。

「泊まるのか?闇取引が行われているかもしれないこの場所で?危険にもほどがある!」

正直、私のこの大学に対する信頼はもう0だ。

「だから君とライを呼んだんだ。」

「俺に任せとけ〜!」

どうやらライは腕っ節に自信があるようだ。

「という訳で...」

全員がマーティを見た。

「今日からこのキャンパス内でキャンプをする!」

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