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守護者は死神  作者: oga
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次の街へ

「おいっ、起きろ!」


「あと3分だけ~、ムニャムニャ……」


 スパコーン、と鎌の柄で殴られ、私は目を覚ました。


「はっ」


「起きたか。 どうやら、俺の能力であんたに悪夢を見せちまったらしいな」


 こいつの能力……

マイクは鎌を握って、その直後に私は眠りに落ちた。

私の鎌を伝って、ヴァレンタインに仕掛けるハズだった何らかの力が、私の方になだれ込んだのか。

 ゆっくり起き上がると、ハイウェイの上に、大の字になって倒れているヴァレンタイン。

胸には、鎌が突き立てられ、死んでいるようだ。


「殺したのか……」


 マイクは、咄嗟の出来事だった、と言った。


「……あんたも、俺のことを口外しないことだ。 ああなりたくなかったらな」


 マイクは一体、何者なのか。

本当に、エイリアンなのだろうか?

それよりも、厄介な問題が起きた。

第三者が、私の鎌を使って人を殺しちまった。

これは、死神のルールに違反する。

すぐに、携帯が鳴った。


「……カンナだ」


「私だ」


 電話の相手は、上司のゲッコウだ。


「死神の鎌を他人に使わせたな? すぐに私の所に連絡が入ったぞ。 ルールに則って、三日間、死神の免許を剥奪する。 三日たったら、また連絡する」


 ゲッコウは、一方的にそう述べると、携帯を切った。








 サイドカーを泊めている、スタバの駐車場に戻って来ると、ウォーリーを抱えて車から降りた。

別れ際、運転席のマイクに声をかける。


「短い付き合いだったけど、またな」


「……ああ」


 マイクはこの街を出る、と言っていた。

急がないと、ヴァレンタインみたいな追っ手がやって来るだろう。

すぐに、ここを離れるハズだ。

私も、急いでここを離れた方がいい。

 死神は、死神を殺せないってルールがある。

死神の仕事に、死神を殺せっていう依頼は原則ない。

だが、私は今、そのルールに守られていない。

もし、リストに私の名前が載れば、連中は飛んでやって来るハズだ。


「ここから少し離れた隠れ里、クサツに向かうか」


 私は、サイドカーに跨がり、アクセルをふかした。







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