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守護者は死神  作者: oga
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ロズウェル

 サイドカーのガソリンをセルフのスタンドで補給し、走ること1時間。 

目的地のロズウェルに到着。

そこら辺に緑の色をしたエイリアンの看板やら、UFOを形作った店があり、目的地のスタバにも、壁面にロケットの模型が突き刺さっている。

 駐車場にバイクを止めると、ポケットから携帯を取り出し、オペレーターに繋いだ。


「はい、こちら死神オペレーションセンターです」


「カンナだ。 今からメールの案件をこなすから、ターゲットの詳しい情報を教えてくれ」


「しばらくお待ち下さい」


 保留のメロディが流れ、しばらくして、さっきの女性オペレーターが出る。


「ターゲットの名前は、ヴァレンタイン。 年は45で、最近、この街に配属された保安官です。 動機は不明ですが、ショットガンを所持、間もなく銃を発砲します」


 マジか!

こうしちゃいられねーと、私は鎌を担いで店に向かうべく走り出した。

その時。


「おぎゃあー、おぎゃあーっ」


「げっ!」


 何で急に泣き出した!?

私がサイドカーから離れたからか?

くっそ……

一旦サイドカーに戻ってウォーリーを抱える。


「なあ、頼むから大人しくしてくれよ」


「だあ、だあ」


 抱きかかえた瞬間、泣き止みやがった。

鎌でこいつを眠らせねーと、こっから離れられないらしい。


「ウォーリー、この鎌、よく見てろ」 


 ゆっくり、振り子のように揺らす。

あっという間に、ウォーリーは眠りに落ちた。


「いい子だぜ」


 すると、ガアン、という音が背後から響いた。


「やべっ!」


「うえええーーーん」


 ウォーリーを寝かしつけてる内に、店でドンパチ始めやがった。

しかも、銃声で目ェ覚めちまったじゃねーか!

私は、テンパって、ウォーリーを抱えたまま、店の中へと足を踏み入れた。


「ちっ…… 間に合わなかったか」


 店の中には、倒れた店員と、ショットガンを抱えたヴァレンタインと思しき男が一人。

男は、私の横を走り抜けて行った。


「リザ!」


 倒れた女性の傍らには、もう1人の店員が涙目で声をかけている。

私は2人にかけよった。


「おい、しっかりしろ!」


「どけ」




 

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