9.開戦~王子なのに戦場へ~
「これより敵の探知圏内に入ります。敵の攻撃を回避するため加速をするので、気を付けてください。」
ぽんぽこ星を抜けてしばらくすると、〈銀河帝国・加魔苦羅〉の星が見えてきた。大きな鉄の要塞みたいだ。そこら中に「ご恩パワー」の空色の光が見える。
「悪党発見!総員、対処せよ!」
早速、一体の「HOUKOU」に見つかった。何故か宇宙空間を走れるようで、刀を握って近づいてくる。
「〈激臭領域〉展開!」
早速発動、すかしっぺフィールド。近づいた「HOUKOU」は防衛本能に従って鼻をふさぐが、意味はない。強烈な臭いでエラーを起こし、次々に爆散していくよ★
だが、中には臭いに耐える「HOUKOU」もいる。放っておけばいつか限界を迎えるだろうが、その前にこちらも損害を受ける。なので、精鋭百名でまずは「HOUKOU」を大雑把に殲滅。次に精鋭百名でラッシーナを探し、僕とらっきょうマンで政子一行を倒しに行く。
では、始めよう。オナラ砲(出力五割)を連発。どんどん敵が溶けていく。スマホの無双ゲームみたいだね。それに選抜メンバーが百名いる。ライプニッツなんかは高笑いしながら「HOUKOU」をロボットアームのマシンガンでハチの巣にしている。追い打ちで怪しい薬品をぶちまけられ、溶けていく機体もあるようだ。奴を怒らせるのはやめよう。
***
あらかた「HOUKOU」を倒せたようである。それでは、全員で突撃だ。UFOの出発するであろう穴から中へ入り、「HOUKOU」を破壊しながら進んでいく。選抜メンバーは既に散り散りになってラッシーナを探しているようだ。
思ったより簡単に政子のいる広い部屋まで付きそうだ。お尻を前に突き出して、様々な角度でおならをする。これをやり続けながら進むだけで、妨害する者は全て始末できるのである。
しばらく、お尻を突き出して後ろ歩きをしていたら広い部屋に出た。部屋の奥には玉座があり、政子が座っている。その両隣には義経と頼朝が立っていた。
「よく来た。我が家来「HOUKOU」をここまで葬ってくれるとは、覚悟はできているのであろうな?」
「先にオナラ王国を攻めて、ラッシーナをさらったのはお前らだろ?」
「黙れ。我らが加魔苦羅の滅びた理由を知っているか?貴様ら〈オナラ王国〉を含む複数の銀河の国。その国どもに、攻め滅ぼされたのだよ!」
「何⁉」
「「遠い昔のことだ。貴様らの記録には残っていないだろう。しかし、分かるか?この星には、まだ複数の住民がコールドスリープしている。その者共が目覚めたとき、また安心して暮らせるように。十分な食料や土地が与えられるように。そのために我らは、復讐、略奪をしているのだ」」
「貴様らには分かるまい。誇り高き〈銀河帝国・加魔苦羅〉が、他の国に一方的に攻められ、崩壊する苦しみが」
「「まずはこの辺りで一番勢力の強いオナラ王国を滅ぼし、他の国への足掛かりをつくるのだ!」」
なるほど、ただの野心で僕たちを襲ったわけではないのか。だがしかし、こちらもただ攻め滅ぼされるわけにはいかない。ラッシーナを助けなければいけないからね。
「フン。全快の貴様に容赦はしない。義経、頼朝、行け!」
そして、最後の決戦が始まった。
フッフッフ・・・この戦いが決着したら次はどんな話にしようか・・?
全く思いつかないね!