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カッシーナ物語  作者: チョコファッション
銀河帝国⁉歴史の勉強になるね!
4/24

4.その日、駅は激臭に包まれる~天然とロリコンと口紅~

 駅に着いた。なんで自分を倒そうとしている奴と待ち合わせしなければならんのだ。しかも待ち合わせの目的が戦うことだし。

 だがしかし、暇なのだよ。暇だから来ているの。英語にすると「free」。イッツエターナルフリータイム。英語は間違っていないかな?きっと大丈夫だろう。

「王子、来てくれましたか」

 そう言ってらっきょうマン一号はらっきょうを食べた。

「じゃ、始めますか」

 両者がにらみ合い、そして消える。目にもとまらぬ速さの、激しい攻防だ。飛び散るらっきょうの皮。それを打ち消す黄色い閃光。ズボン、パンツに阻まれてもカッシーナのオナラは威力を保てるのだ。しかし、必殺技の時、ズボンとパンツを下ろすのには理由がある。

 必殺技とは、おならの操作(〈おなら砲〉ではビームとして細長く飛ばす操作、〈激臭領域(すかしっぺフィールド)〉では臭いを一定範囲にためる操作)だ。威力は関係ない。必殺技は「おならの威力」ではなく「おならの操作」なのである。精密な操作には衣類が邪魔なのだ。

 ということでズボンとパンツを下ろす。

「〈激臭領域(すかしっぺフィールド)〉!」

 とたんに駅の人たちが一斉に倒れる。今回は一般人が臭いで精神崩壊しないよう、威力がかなり抑えられている。だとしてもらっきょうマン一号の動きは鈍くなり、パンツとズボンを着用する時間を稼げた。さすがにすっぽんぽんは恥ずかしい。

「これで終わりだ・・〈おなら砲〉!」

 あ、威力ミスった。

 駅の壁に直径二メートルの大穴が開き、らっきょうマン一号が吹っ飛んでいく。一般人が〈おなら砲〉の範囲にいなかったことが奇跡だ。死者が出てもおかしくなかったな。

 流石、物語の都合。どうやら作者は人を殺したくなかったみたいだね。

 らっきょうマン一号は倒したし、帰りに花粉症の薬を処方してもらいに行きましょう。

 ***

 私は大門寺翔子。風邪薬をもらいに来たのさ!どうやら私は、この医者の紹介のためだけに登場させられた一発キャラみたいだね。さて、これ以上メタ発言をすると作者に怒られるので、気を取り直して医者の紹介をしよう。

 ここはホスピタルクリニック。そして受付に座っているのは看護師だ。足を組んでいる。左手には手鏡、右手には口紅を持っていて、エンドレスに塗り続ける。ぬりぬり、ぬりぬり。毎日毎日、出勤したら退勤するまでこんな感じだ。

 診察室には眼鏡のぽっちゃり医者と、イケメン白衣のお医者様がいる。

 眼鏡の医者は客がいないのでアイドルのテレビを見ている。「メガネっ娘★クラブ」だ。そう、その医者はロリコン及び変態なのである。とってもキモイね!

 その隣でイケメン白衣のお医者様「院長、真面目に仕事してくださいよ」と言っている。だめな上司を持つと苦労するよね。よく分かるよ、その気持ち。

 それにしても、今は七月。院内もかなり暑い。イケメンが手で顔を仰ぐ。ここからしか得られない栄養がありますなぁ。ムフフ。

 するとロリコンぽっちゃり眼鏡の医者が言った。

「そんなに熱いなら、服を脱げばいいじゃないか」

「しかし、院長。白衣を着ないと、医者として不衛生です。患者様に万全の診察ができません」

「だれも白衣を脱げとは言っておらん。脱ぐのは白衣の下だ。Yシャツを脱いで、パンツ一丁の上に白衣。涼しいし、白衣を着ているから衛生だ」

「なるほど院長、天才です!三百六十度見直しました!」

 イケメン白衣のお医者様改め、パンツ白衣。彼は変態ではない。著しく天然なだけなのである。そしてそんな天然の彼でもわかる。院長はどうしようもない変態だと。

 カラーン、カラーン

 客が来たようである。さぁ、仕事をするぞ!とイケメン白衣のお医者様は意気込んだ。

今更のことだけどさ。この話には変態もいるし、おならが攻撃手段だし、著しく下品だね。

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