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カッシーナ物語  作者: チョコファッション
銀河帝国⁉歴史の勉強になるね!
3/24

3.食品ロス~主にらっきょう~

 らっきょうマン一号は、腰に付けた革製のポーチに手を突っ込む。すると、ポーチから出てきた手にはいっぱいにらっきょうの皮が握られていた。

「行きますよ。〈らっきょうの皮スプラッシュ〉!」

 手を握り、大量のらっきょうの皮を投げてきた。シュバババッ!かなりのスピードだ。避けるしかない。しかし、数が多すぎる。一番被弾する数が少ないのは・・・。上だ!直感を信じてジャンプする。

「甘いですね」

 次の瞬間、らっきょうの皮全ての軌道が一気に上を向いた。すさまじい速度で全身に当たる。予想外の出来事に驚いて着地に失敗し、無様に転んでしまった。

「カッシーナ!大丈夫?」

「大丈夫なはずがないでしょう。私は歴史上最強の〈らっきょうマスター〉なのです。らっきょうの飛ぶ角度、スピード、近くにあるらっきょうの感知。全てが歴代最強。カッシーナ王子、あきらめてくれましたか?」

 らっきょうマン一号が言い終わらないうちにカッシーナが起き上がった。

「弾速は速いけど、所詮らっきょうの皮だ。威力が低すぎるよ、全然痛くない。」

「なんですと⁉」

 いくら「最強のらっきょうマスター」であっても、その「らっきょうマスター」という職業自体がとても強いとは言えない。つまり、井の中の蛙状態なのである。フッフッフ、ハッハッハ!これでは僕にはかなわない。

 ズボンを脱いで、シャッ! パンツを脱いで、シャッ!

「いくぞ!〈おなら砲〉!」

 全てのらっきょうの皮が黄色い閃光に飲まれて消滅する。らっきょうマン一号もその光に飲まれて悲鳴を上げる。無理もない。殺人級の悪臭なのだ。下手な拷問より強力。技の持ち主である僕もそう思う。

「グッ・・!まさかここまでの威力とは・・・!」

 このまえの鬼と言い、今のらっきょうマン一号と言い、最近は強めの敵とよく出会うな。出力一割に耐えたのはこれで三人目なのだ。

「これでは私も奥の手を見せるしかないですね。我が意思に応えよ!〈らっきょうロボR〉!」

 いきなり空から人型ロボットが飛来する。全長五メートルは超えそうだ。そしてそのコックピットにらっきょうマン一号が乗り込む。周りには人だかりができている。恥ずかしい。こんな変なロボットが動くはずがないではないか。ぼくまでらっきょうマン一号の仲間だと思われたくない。

「私は今までいろいろな発明をしてきました。五十個のらっきょうを十秒で成長させるボックス、らっきょうの皮をむいて分解する装置。その全てはらっきょうを動力として動きます。このロボットも例外ではない。らっきょう一層分につき約一時間の連続戦闘が可能なのです」

 なんかよく分かんないけど、とにかくすごいことは分かった。では、らっきょうロボのお手並み拝見と行きますか。

「らっきょうパンチ!」

 ロボットの右腕がこちらに向かってくる。とっさに避けたが、直径一メートルほどのクレーターができている。とんでもねー威力だ。

「らっきょうキック!」

 ロボットの左足がこちらに向かってくる。頑張って避けたが、直径一メートルほどのクレーターができている。やべー威力だ。

 気のせいか?パンチとキックの感想文がほぼ同じ構成になっている気がする。作者には文章を作る能力が無いようだ。なんで小説を書いているんだろうね。

「らっきょうの皮スプラッシュ!」

 それ、ロボットもできるのかよ⁉相変わらず威力が弱いが、追尾機能、ペチペチとウザい感覚、大量の弾で視界が遮られる。なんかムカつくな。さっさと決着にするか。といっても、ウザい思いをさせられた仕返しだ、簡単には倒さないぞ!

 ズボンを脱いで、シャッ! パンツを脱いで、シャッ!

「〈激臭領域(すかしっぺフィールド)〉!」

 バチバチッ シュー・・・ ボンッ!

 らっきょうロボRがショートした。火花を散らし、煙を吐く。挙句の果てには右肩が爆発。右腕が取れてしまった。

 流石、僕の必殺技の一つである〈激臭領域(すかしっぺフィールド)〉だね。

 効果はバツグンだ!

 ロボットが壊れたので、らっきょマン一号はコックピットから出てきた。

「今回はあなたの勝ちです。ですが明日の午後三時半、駅に来てください。リベンジマッチをお願いします」

 意外。もっと負け惜しみっぽいことを吐き散らかすかと思っていた。ちょっと見直したよ。

 らっきょうマン一号は「〈らっきょうワープ〉!」叫び、どこかに消えてしまった。

今回はストーリーがたいして進んでいないね★

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