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カッシーナ物語  作者: チョコファッション
宇宙を清潔に⁉とっても壮大な計画だね!
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28/28

28.就活~働いたら負け~

ダイソンを倒してしばらく。僕たちは暇をもて余していた。

 「王子。なんか、敵の偉いやつ倒したのに、ラスボスがなかなか出てきませんね」

すると、ヨシが散歩から帰ってきた。

「政子さま。ポストにこれが」

ヨシから一通の手紙を受け取った政子が目を丸くした。

「この家にいる全員に当てた手紙のようね。私たち、そんなに知り合い多くないのに」

「ワンチャン、【全宇宙洗浄軍団】のボスからの手紙かもね」

宇宙人だから仕方ないが、確かに僕たちは知り合いが少ない。僕たち全員と面識がある人と言えば、隣のおばちゃんくらいだろう。それはともかく、みんなで手紙に目を通す。

――カッシーナ一味の皆さん。こんにちは。作者です。お便りコーナーを始めようと思ったのですが、こんな下品な話にお便りが来るはずがないと思いなおし、作者自らお便りを書くことにしました――

ガッカリだ。作者からの手紙なんて全く嬉しくない。自分で作った話に自分でお便りを書いて自分で答えるとか単なるやばい奴だろ。

――それでは質問です。カッシーナさん。あなたは王子だから、地球で遊んでいても金には困らないでしょう。ですが、あなたは何歳ですか?そろそろ働きましょうよ。独身無職さん。ちなみに、らっきょうマンとか他の人にも言っています――

確かに僕は働いていない。何故って?金には困らないからね。

「ボクは発明で忙しいのー!作者は黙ってろミサイル売ってやろうか?」

「らっきょうを鼻の穴に突っ込んでやる!」

「政子様を侮辱するとは。『働いたら負け』ということわざを知らんのか作者は」

それぞれが働きたくないと愚痴をこぼしている。ちなみに「働いたら負け」はことわざじゃないよ、ヨシ君。

しかし、無職のヒーローが宇宙人が地球を救ってもカッコよくないのは事実だ。本職がある方がイメージはいいだろう。

「カッシーナ。就活しよう。確かに恥ずかしいよ」

ラッシーナに背中を押され、僕たちは就活を決意した。とはいってもアルバイトだけど。

「王子!私はコンビニのレジ打ちをやりたいです」

おおそうか。らっきょうマンもやる気を出してくれたようでよかった。早速エイトトゥエルブに出かけて行ったぞ。

さて、僕はどこでアルバイトしようか・・と思った矢先、とある看板が目に入った。バーでのピアニスト募集?ま、やってみるか。

***

面接が始まった。ラッシーナと僕は幼いころから地球にいるので大体分かる。らっきょうマンも、僕を地球から連れ戻す際に地球のルールを学んだはずだ。しかし、政子たちは最近地球に来たばかり。少し不安が残るな。

「あなたのお名前を教えてください」

面接が始まってしまった。

「オナラ・ス・カッシーナです」

「は?」

店長の目が点になった。僕の名前の何がおかしいのか。日本語としても伝わる名前のはずだ。

「下ネタはいいから。君の本当の名前は何?さっきのが本当の名前なら身分証だして」

オナラ王国の最新技術で作った、日本国籍の偽身分証をだしたところ、「きらきらねーむ」などとつぶやき、「自分の名前に自信を持ってね」といわれた。一体どうしたと言うのだろう。

「さて、ピアノを弾いた経験はあるかな?」

「ピアノは弾けませんがオナラで音楽を演奏できます」

怒鳴られた。

「いえいえ。嘘ではありません。今やって見せましょうか?僕がおならで演奏をしたら、周りの人が口々に、『すごい』とか『やばい』とか言って倒れていくんです」

店長がさらに怒った。「やれるものならやってみろ」とのことだ。よし、演奏を始めよう。

――ピアノソナタ11番K.331 第三楽章 トルコ行進曲――

演奏をはじめた瞬間、次々に店員が倒れていく。あまりに美しい音色に気絶してしまったようだ。

「すごい!さい・う・・!」

「・・今までで、一番・・・いい・お・・・・がく」

これほどきれいな音楽には店長もびっくりだ。

「さい、よう・・・・」

と言い残して倒れていく。

さて、採用ももらったことだし。明日から来てみるか。

帰りにらっきょうマンのコンビニに寄って見た。

「あんたアルバイト?なんでこのコンビニらっきょうおにぎりしか売ってないんだよ⁉」

「ちょっと!会計した弁当にらっきょう突っ込むのやめて!」

「おでんの具材らっきょうしかないじゃん!」

らっきょうマンはその日のうちに首になった。面接はしっかりしていたので採用されたが、採用からクビまでわずか三十分。恐らく地球で最も早いのではなかろうか。アルバイトクビRTAでもやってみたらどうだろう。

「王子はアルバイト採用されたのですか?」

らっきょうマンよ。知りたいか。そこから僕は、おなら演奏で採用を勝ち取った僕の面接での出来事を話してあげた。

***

王子から面接でのできごとを話された。王子によれば、店員たちは

「すごい!・・くぅ~!」

「・・今までで、一番・・・いい・お・・・・がく」

「さい、よう・・・・」

と言ったようだが、恐らくは

「すごい!くさいよぅ~!」

「うっ・・今までで、一番・・うぐ・・・くさいいいい・・がはっ、ごほっ、お、おえ・・・・ガクッ」

「くさい、よう・・・・!」

だと思われる。しかし!このらっきょうマン。王子が傷つくようなことは言いたくない。よし。だまっていよう。言わぬが吉だ。

就活のアイデアは、最近作者が読み始めた「大人大戦」という漫画に影響をうけて出来ました。

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