26.予防接種~インフルエンザに気を付けようッ!~
ここは、ある宇宙船の中の作戦会議室。
「〇ァブリーザー高晴と〇リエールがやられたぁ⁉オレらが負ける可能性が早速出てきたぞ」
「安心しなさい。その時はボスが出るわ。私たちが負けようと、ボスが全てやってくれる」
「とはいってもよぉ。顔も名前も明かさず画面越しに指示をしてくるボス。信用できるか?オレやオマエらをこの世界に創造したのは確かにボスだ。が、『宇宙を洗浄する』という目的より、もっとデケェことを考えてる気がするんだよなぁ」
「礼儀がなっていないわね。〇イソン。私たちはボスの指令を受け、行動していればいいのよ。私たちは、ボスのために命を尽くすの」
***
「おいカッシーナ。〇スタードーナツの期間限定の奴を買ってきてくれ」
「政子様。ご自身で買いに行かれた方が健康的かと」
いいぞヨシ。もっといってしまえ。
「あ、カッシーナ。ついでにネジ一万個と鉄板と蓄電池買ってきてくれない?」
・・・なんか見覚えがある文章だな。昔、こんな会話をしたような気が・・・?
「カッシーナ様。私が買って参ります。王子にお使いを頼むとは自分で言ってほしいものですね」
・・・・分かった!
「この会話!〇ァブリーザー高晴初登場の二十二話の冒頭の会話と同じだ!このまま買い物に行けば、【全宇宙洗浄軍団】の幹部が現れるはず。逆に言えば、買い物にかなければ現れないのでは?」
「なるほど王子。考えましたね。さすがです」
「え~?ボクは別に奴らが来てもいいけどな。〇ァブリーザー高晴にボクの兵器が効いたとき、とても嬉しかったんだ。もっと戦いたい!」
ドッカーン★
唐突な破壊音。後日、カッシーナと愉快な仲間たちは、壊された天井修復の工事代で地獄を見ることとなる。だがそれは、少し先のお話。
「呼ばれて飛び出でてジャジャジャジャーン★【全宇宙洗浄軍団】が幹部。プリンセス・ワクチンの登場よ~!」
呼んでねーし!何だこいつ、いきなり上から降ってきやがって!こっちは昨日の〇ァブリーザー高晴との戦いで疲れてるんだよ!戦いたくないなら、どうやって相手を帰らせるか考えなくては・・!
「おい!全宇宙洗浄軍団よ!『呼ばれて飛び出でてジャジャジャジャーン』は王子にはあまりにも古すぎるネタだ!現代っ子である王子が困っているではないか!さっさと元ネタを解説しなさい!」
困ってるけどそれじゃねぇ!
「そんなことよりあなたたち!インフルエンザの予防接種はしたの⁉最近流行ってるのよ!」
「ボク達はワクチンなんていらないよ」
「そうよ。病気になっても、カッシーナのおならを浴びれば、ウイルス・細菌は臭すぎて逃げていくし」
「そのたびに我らお供が服の臭いを徹夜で落としております」
「・・・・。ワクチンが・・おならに負けている・・・⁉ええい忌々しい。カッシーナ!覚悟ォ!」
すると、プリンセス・ワクチンとかいうふざけた名前の奴が、何らかの能力を発動した。
僕には何も感じないが・・?僕以外の全員が挙動不審になっている。
「う・・・?なんだこれは・・・。ヨシ、ヨリ、大丈夫か・・・?」
「ハッ。私もヨリも、どちらも無事であります。これはなんだか・・小さいころの予防注射の感覚に似ていますね・・」
「らっきょうマン!しっかり、ボクも少し背筋がゾクゾクしてるけど・・・カッシーナは大丈夫なの⁉」
「ああ、なんだか大丈夫だ」
・・・なんだかプリンセス・ワクチンが動揺している。ああ、この中で一番強い僕に能力が通じていないからか。
「あり得ない!カッシーナ、私の能力、〈子供の頃の注射への怖い気持ちを思い出させる能力〉がなぜ効かない!」
ああ、そういうことか。
「僕は予防注射を受けたことがないんだ。おならで消毒できるからね。だから、『子供の頃注射への怖い気持ち』を持っていないんだよ」
敵の目が点になった。そりゃそうだろう。自分のおならの激臭でウイルスを撃退する人間なんて地球上に存在してたまるか。・・・あ、僕宇宙人だった。
「ええいこうなれば!注射器でおなら防止薬を注射してやる!私は、負けられないの!」
四年前。私は全宇宙洗浄軍団の支配下のIHS(I・・・いりょう H・・・はったつ S・・・してるよ)という名前の星で生まれた。その星は医療が発達していて、予防注射さえうけていれば病気になる人がいない程だった。そして私は、この宇宙の清潔さを乱すおならマシーン、カッシーナの存在を知った。この綺麗な世界を汚すことを野望に活動しているカッシーナ一味が許せなかったため、故郷に別れを告げ、軍に入り、頑張って幹部にもなった。それは全て、カッシーナを倒すため。
「喰らえカッシーナ!IHSの医療は世界一ィイイイイ!」
なんだか、全宇宙洗浄軍団が流した、僕についてのデマを思い出してそうな顔で突撃してきた。とりあえず久しぶりの必殺技でやめさせよう。
ズボンを脱いで、シャッ! パンツを脱いで、シャッ!
「ほい、〈激臭領域〉だぞー」
「うぐぇあああああああああああああ!」
プリンセス・ワクチンが激臭で崩れ落ち、らっきょうマン達にかけられていた能力も解けたようだ。
「な⁉私の故郷で作られた「おなら防止薬」があまりの悪臭で変質している・・だと!」
あ、ごめん。
「なっ!何をするだァーッ!許さんッ!」
激しくお怒りのご様子。ごめんよ。ところでライプニッツさんは何を作っているの?
「落ち着きなよ。ボクが作ったものでよければ、代わりにおなら防止薬をあげるよ」
なるほど、ライプニッツは今の一瞬でおなら防止薬を作り上げたらしい。すごいな・・。そしてプリンセス・ワクチンの様子が変だ。
「し、師匠!この一瞬でおなら防止薬を作り上げるとは!天才ですか⁉私に医療と科学を教えてください!」
なんか適当な過去話を作ってしまったせいで、完璧に敗北させるのはちょっとやめた方がいいかも。そう思った作者が和解させるストーリーを選んだな。
プリンセス・ワクチンは去っていった。また来るよ、と言い残して。
「王子、これで戦いは終わり。ゆっくり休みましょ―――」
がっしゃーん。
応急処置でかぶせていた天井の板が破壊された。嘘だろ?流石に休ませてくれるよね?また、全宇宙洗浄軍団の幹部じゃないよね?頼む!別の要因であってくれ!
「【全宇宙洗浄軍団】の最後の幹部、ダ〇ソン様が来てやったぜ!テメェらを掃除してやるぜぇ!」
何だよもーっ!またかよぉーー!
ちなみに作者は小学四年生まで注射で泣いていたよ★




