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カッシーナ物語  作者: チョコファッション
地球侵略⁉宇宙人さん、いい星に目を付けたね!
12/25

12.〈宇宙三大皇帝〉~エレファント~

今、みんなとデパートに来ている。昔は、ラッシーナと僕の二人でアパートに住んでいたが、この度新たに加わったライプニッツ、らっきょうマン一号、政子、義経、頼朝のせいで、アパートが狭くなったのだ。そこで、僕たちは早速引っ越すことにした。物件はもう見つけたので、今は生活用品の買い出しだ。

「この『電子レンジ』という化学兵器、発想が斬新ですね。これをヘルメット型に改造すれば、超高熱で脳みそを蒸し焼きにすることが可能・・・!」

兵器じゃないけどね。

「ソファー購入!らっきょう一割引購入!掃除機購入!国内産らっきょう購入!」

らっきょうマンよ・・・。食品ではなく生活用品の買い出しだぞ。全く、だらしないな。義経と頼朝を頼ろうとしたら、武士らしく刀に興味津々だ。「〇滅の刃DX日輪刀」を気に入った様子。もう、まともに買い物しているのは僕とラッシーナだけではないか・・・。

「カッシーナ。ガンプラは買わないよ?しかも、「パーツ二千個」って書いてあるじゃない。組み立てるのに時間がかかるわ。」

ギクリ

***

僕たちは今、余計な買い物をしようとした罪で荷物持ちをしている。重い。しかし、この罰を受けなければ、晩御飯の味噌汁に、そこら辺でとった草の出汁を使うとラッシーナがいうので仕方がない。

しばらく歩くと、UFOが見えた。なんか普通に空を飛んでいるんだが。

「王子、あれはオナラ王国の宇宙船ではありません。徽章が描かれていないので。」

「加魔苦羅にも、あのような宇宙船は無いな。」

それはつまり・・・。

「敵・・じゃない・・・?」

そういうことだ。僕、らっきょうマン、義経、頼朝、政子、ライプニッツが一斉に荷物を放り出し戦闘態勢に移る。放り投げたエアコンが鈍い音を立てて転がり、続けて「シュー・・・ボン!」という音がしたが、聞かなかったことにしておく。

UFOが近づいてくるにつれて、緊張感が増す。らっきょうマンは戦力にならなさそうだが、嫌がらせ要員として頑張ってもらおう。そして驚きだが、政子がマスケット銃を持っているのである。鎌倉要素など微塵もない。ライプニッツはチェーンソーを持って目をキラキラさせている。〇イトセーバーじみた光を帯びる刃の切れ味を楽しみにしているように見えるな。

――こいつ、設定初期段階では中性的なおとなしい非戦闘員だったのだが、どこをどうしてこんなサイコパスに変えたのだろうか?By作者

UFOが近づき、地上を光で照らす。しかし、お昼時なので全然ホラーに見えない。

「ぱお~ん!」

UFOから、なんだかふざけたやつが出てきた。声からして壮年のおじさんだろう。半裸でハイテンションに飛び跳ねている。しかも象の被り物(着ぐるみ風)をつけていて、素顔は見えない。

「僕の名前は~、『ぱおんぱおんおじさん』だ、ぱお〜ん!みんな!元気~?」

気持ち悪い裏声で話しかけてくる。キモイ。キモすぎる。まるで、この世にいる「変態」を象徴しているかのような変態。キング・オブ・変態。

「あらら〜?君、反抗的だね〜?でもね、もう地球は僕たちの物なの。僕たち、〈宇宙三大皇帝〉は全員、この星が気に食わないんだ!理由は単純。環境が良くてうらやましいから!ということで、これから侵略を開始するよ!」

とたんに象の被り物の鼻から水が出てくる。とてつもない水圧で、地面がえぐれたようだ。

「どうする?」

「ボクの意見だけど・・。コイツは変態。変態はクズ。クズは利用価値無し。利用価値が無い奴は実験台!ということでボクの化学兵器の実験台になってもらおー!」

かくして、宇宙人との地球防衛線が始まったのである。

・・ガンプラって出していいのだろうか?

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