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好きって何? 結婚って何? 愛って、何?  作者: 夢溟/否定屋
1章 性行為分泌ホルモンについて
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顔合わせ

父の会社が傾いた。

立て直すのに、融資をしてくれる会社の厄介者と結婚することになった。 私が。


今日はその人との見合い。 顔合わせ。


相手はよっぽど嫌われているのか、未通女か経験済みか、気にしてないようだ。

こういうのは、(血縁関係にするために)調べるものだと思うけど、それがなかった。

まぁ、私は未通女ですけど。 


相手が融資をしてくれるのは、(取り込むことで)利益があるから。

だから、他の手が入らないように、逃さないために、内部に入り込むために、血縁関係になろうとする。


つまり、私は人質。

けっして、相手の厄介払い先ではない。 と、思う。思いたい。


私側は、従業員と家族を路頭に迷わせないため、気に入れられる必要がある。


つまり、彼の言う事を何でも聞く、奴隷。 


そのために、情報媒体から、女友達から、様々な性癖を学んだ。

さすがに、欠損まではしないと思いたい。


だけど、容姿だけはどうしようもない。


太ってなく、胸は普通、ぐらい。

友達からは、[真面目そう]、[委員長]。

………150cm位だけど、大丈夫かな?


相手の印象は、パッとしない、私より年上の、普通の人。

だけど、正座の姿勢はきれいだし、箸の使い方も上手。 チグハグしている。


食事が終わり、両方の親が部屋を出て、二人きりになる。

しばらくお互いに黙っていたが、耐えられなくなったのか、話しかけてきた。

挨拶⇒お互いの身の上話⇒趣味。 盛り上がらない。


又、静寂が部屋を包んだ。


しばらくして、相手が袋を取り出して、中身を見ずに匂いを嗅いでほしい、と言う。

相手が厄介者扱いをされていることから、中身を予想するに、麻薬か媚薬関連か、合法ドラッグか。


まさか、ここでヤルつもりか。

初めてのシチュエーションは、それなりに夢があったんだが。


だけど、私の杞憂なく、匂いは普通の、気にしない程度の匂いだった。


感想を言うと、相手は明様にホッとした。

理由を訊くと、相性診断?らしい。

汗に含まれるフェロモンで、体の相性を探ったようだ。


少し、イラッとした。


(さりげなく谷間を強調しながら)相手に近づき、(逃がさないように)両手首を掴み、上目遣いで、

「貴方は、確認しなくていいのですか?」

驚いた顔をし、目線が動く。

手、脇、首…後ろ、うなじ?、額、胸、足…裏?、股間?

相手の顔が赤くなってきてる。 

バレないようにニヤ]

手を導いて、

「ここの、匂いを、」


あら純情、倒れられた。


「………ぅぅ。」

「あら、起きられましたか?」

「………今って、どういう状況ですか?」

「貴方様が倒れられましたので、看病をしておりました。」

「………目の前が真っ暗なのは?」

「私が膝枕をしているからですね。」

相手[バッ]

私[(両手で頭を)ガシ グッ]

「あらあら、急に動いたら、危ないですよ。」

「離してください。」

「ふふ。 ついでに、先程の続き、相性診断もしてみてはどうですか?」

「!!」

「もしかして、着物の上からでは判りにくいですか?

でしたら、」


「(耳元で)直に、確かめてみますか?」

「!!!」

「[ニヤ]フゥッ。」

あら、暴れてたのが、タップアウトの意味か、こちらの腰を軽く叩いてきた。 


その手が偶に、おしりに当たっているんだけど、嬌声を上げるべきでしょうか?


でも、なんだか必死に見えるし、

[パッ] 

「[バッ] はぁはぁ。」


「うっ。」

「えっ?」

彼は慌てて、部屋を出てしまった。


ヤバイ、やり過ぎた。 冷や汗が止まらない。

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