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無気力な悪魔、生まれる。

主人公が怠惰系というお話が好きですが、数が少ないので自分で書くことにしました。はじめて小説を書くのでお手柔らかにお願いします。



 いきなりだが俺は気がついたら悪魔になっていた。もう一文目でなに言ってるんだと思っているかもしれないが、悪魔になってしまったのだ。


 そうだ、ここで自己紹介をしておこう。俺の名前は...忘れてしまった。たしか都内で一人暮らしをしていた大学生だった事は覚えている。


 俺は昔から布団の上が大好きでなにも予定がなければ身体を起こさないこともあった。


 大学に通い授業を受け、友達と馬鹿な話をし帰宅。そのまま布団に入り、スマホで映画を見たり適当な動画を流しながらうとうとする、それが最高の時間だと思っていた。


 そんな生活を続けて3年目、周りは就職について考えるようになっていた。自己分析が大事だの、どこそこのインターンに行っただの、もう内々定が出ただの。周りはそりゃもう精力的に活動していた。


 俺も漠然と就活するか〜と流れる川の勢いに身を任せるようにスマホで就活サイトを見て、インターン先の企業を探していた、この時は11月だったと記憶している。


 しかし、気付いてしまったのだ。自分は何になりたいのかまっっったく決まっていない。


 むしろ、働きたくない。はっきりとした夢が有ればそれに向かって努力するのが人間だろう。だが、自分の夢は布団の中にいること。もう既に叶っているのだ。叶っているのに何を頑張れば良いのか。


 馬鹿馬鹿しくなってしまった。無駄な努力というのはないかもしれないがいかんせん頑張る気にならない。


 そんな事を考えてるが、生きていくのにお金は必要だと身に染みている。この生活もお金があってこそ。必ず親から独り立ちをして自分でお金を稼ぎ生きていかなければならない。


 将来に対する不安と首の付け根から身体中に鉛が流れているような重く気怠い無気力感、この二つの感情が常に蠢いていたが、最終的には無気力感が勝ってしまった。 


 結局、俺はそのままごろごろしていた。しかしいつもの様に能天気に怠けられない。このままではダメだという危機感や不安が混じっていた。    

 

 この時には年が明けて3月になっていた。同世代は本格的な就活が始まっていた。

 

 普通の無気力な人間でもさすがにここまで追い詰められれば、動く。いつもの俺もそうだ。いつもの俺だったら動いてひいひい言いながら就活を始めていただろう。

 

 しかし、この時の俺は動かなかった。いや、動けなかったという方が正しいかもしれない。これは俺でもなぜ動かなかったか分からない。

 

 今まで自堕落な生活をして身体が怠けてしまったのか、不健康な生活で病気になってしまったのか分からないがともかく俺は動かなかったか。動けなかった。

 

 そのまま、何日も動かず、動けず、過ごしていたらとても苦しいが体に縛り付けられている重りを外し空に飛べる様な感覚になって気がついたら、異世界で悪魔になっていた。


 どうやら、俺はあまりにも怠惰で無気力すぎて死んでしまったらしい。それでどこかの優しい神様がなんかが哀れに思ったのだろう。異世界で悪魔になっていた。


 なんで自分が異世界にいるのかが分かったのかだって?俺は悪魔だから分かった。


 なんで自分が悪魔だって分かったのかだって?俺は悪魔になったのだと悪魔だから分かった。人間が自分を人間だと疑わない。それと同じだろう。

 

 はあ、まあ、面倒くさくなってきたからとりあえず寝る。


読んで下さりありがとうございました。

作者も怠け者なので不定期になる可能性が高いですが頑張ります。

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