漫才:「ハンバーガー屋さん」(コンビ名:チューリップお兄さん)
ツッコミ「はい、どーも。チューリップお兄さんです。よろしくお願いします」
ボケ「よろしくお願いしまーす!なあ、今度ハンバーガー屋さんでバイトしようと思ってんねん」
ツッコミ「バイトか、ええやん。でも、なんでバイトしようと思ったん?」
ボケ「いや、だって俺ら永遠に売れへんやろ。んでね……」
ツッコミ「おい待て待てー!急に悲しい事言うなや!二人で漫才ドリーム掴むんちゃうんか」
ボケ「何が漫才ドリームや!ダンベルも掴んだ事ないやつがしゃしゃり出てくるな」
ツッコミ「お前何と対比させてんねん」
ボケ「とにかく、俺はハンバーガー屋さんでバイトするけど、バイト初めてやから、練習しときたいねん」
ツッコミ「練習?ほな、俺がお客さんやればええんか?」
ボケ「そうそう。んで俺が店員やるから、お店入ってきて」
(ここからコント形式の漫才)
ツッコミ「あーお腹空いた、ハンバーガーでも食べるか」
ボケ「ウィーン。(威勢よく)ヘイ!いらっしゃい!」
ツッコミ「寿司屋の大将か!」
ボケ「何にしましょう、まずは、こばだですかい!お兄さん、通だね〜」
ツッコミ「いやいや、寿司屋の大将続けるなよ。んで、ベテランみたいに人差し指と中指を握握すな。そういうのは、普通、お辞儀と笑顔で客を迎え入れるんや」
ボケ「いらっしゃいませー」
ツッコミ「そうそう、それそれ」
ボケ「ご注文はお決まりでしょうか」
ツッコミ「いやー、ここに来るのは初めてなので、オススメとかありますか?」
ボケ「そうでしたか!それでは、こちらの"メイアスフェドリンタス"はいかがでしょうか?」
ツッコミ「ん?メイアスフェドリンタス?どういうものなんですか?」
ボケ「ポルトガル語で臭い靴下です」
ツッコミ「何食わそうとしてんねん!」
ボケ「メイアスフェドリンタスを72足ですね、かしこまりました」
ツッコミ「だから話を続けるな言うてるやろ!」
ボケ「お会計が八万円になります」
ツッコミ「ぼったくりやないか!そんなもんキャンセルや!このチーズバーガーセット1つで」
ボケ「チッ!かしこまりました」
ツッコミ「おい、今舌打ちしたよな?なあ?」
ボケ「(食い気味に)ドリンクはいかがいたしますか?ドリンクはいかがいたしますか?ドリンクはいかがいたしますか?」
ツッコミ「あーもうしつこい!何で3回も言うねん!もうコーラで」
ボケ「ハイボールですね、かしこまりました」
ツッコミ「コーラや!」
ボケ「ハイボール」
ツッコミ「いや、コーラ言うてるやろ!」
ボケ「あー大変失礼致しました。昨日飲み会を思い出してしまい、無意識のうちにコーラがハイボールに変換されてしまったようです」
ツッコミ「どんな脳してんねん!んで、接客中にいらん事思い出すな!」
ボケ「ドリンクのサイズなのですが、L、XL、XXL、XXXLの四種類からお選び頂けます」
ツッコミ「アメリカの古着屋か!何で大きいサイズしかないねん!もう、仕方ないからLで」
ボケ「あっ、ちょっと失礼いたします。(Tシャツのサイズを合わすようにツッコミの肩に手を伸ばす)」
ツッコミ「(嫌そうな顔をして)急に何やねん、もう」
ボケ「やっぱりそうだ。お客様のサイズですと、XLがピッタリですね」
ツッコミ「お前、古着屋を引きずるなよ!もう、Lサイズでええから、早くお会計して」
ボケ「かしこまりました。それではチーズバーガーセットお1つで、お会計が900円になります」
ツッコミ「じゃあ、千円で」
ボケ「千円お預かり致します。お釣りが、105円のお返しになります」
ツッコミ「何で5円多いねん」
ボケ「お客様にご縁があります様にという願いを込めた私からのサービスです(何度もウィンクする)」
ツッコミ「気持ち悪いなー!誰も欲してないねん」
ボケ「お客様、出来上がりまでお時間頂きますので、あちらのスペースで適当に待っとけ」
ツッコミ「おい、最後失礼やな!」
ボケ「(ダイナミックな動きで、作ってる感を出す)」
ツッコミ「凄い動きやな。そんな作るのに動くことあるか」
ボケ「(駆け足でツッコミの方へ駆け寄る)お客様!お待たせ致しました、メイアスフェドリンタスになります」
ツッコミ「いや、臭い靴下ー!もうええわ」
二人「どうもありがとうございました」