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発達障害シリーズ

片付けようと思っても片付けられない話

 変な話ですが、最近、妙な胸騒ぎがするようになりました。

急に自分の人生が、残り少ないのではないかと思うようになりました。


 よく、オカルトな話で「死期を察した人は、急に身の回りを片付け始める」という都市伝説がありますが。

まさにそれをしたい衝動に、ちょくちょくかられるようになりました。幸いなことに、私自身ADHDです。

ADHDといえば、片付けられない症状があります。したがって部屋は物があふれ放題です。私自身、まずどこから、どう片付けていいのかがわからず、少しは手を付けるのですが、あまりの物の多さに、片付けを完了させることができない状態です。


 私がよくする片付けというのが、右にあるものを左に置く、目についた邪魔な物を引き出しにしまう、結局ただ目についたものを移動させているだけなので、結論としては何も片付いていないことになります。具体的にしなくてはいけないのが、とにかく物を捨てることなのですが、手紙一つとっても、「これを捨てて後で困らないだろうか」と無駄に思い悩むため、ダイレクトメールの束がたまっていきます。


 死期が近いかもしれないのに、後で困ると感じてしまうのもおかしな話ですが、その時はそう考えています。つまり、この予感は嘘だとどこかで感づいているのでしょう。


 今ちょっと現実の生活が、少しずつ、きつくなっているため、死の予感は、リアルからの逃避目的のファンタジーだと思われます。ですが、たまに体からお線香の匂いがする時もあるので、もしかしたら予兆なのかもしれないです。


 某質問サイトを見てると、この手の予感に悩まされている人は多いようで、誰もが感じる不安の一種だと思われます。メメント・モリを気がついたらやっているようなもので、精神の鍛錬になるかもしれないしれないのですが。今の所効果は見られません。


 今日も、片付けようとは思うのですが、あまりにも分類不能な物の多さに怖気づいてしまい、結局何もやらずじまいで終わってしまっています。おまけにホチキスで閉じている小冊子の類が多いので、捨てるには一苦労と感じてしまい、なかなか手を出せないでいます。


 大半は、診療所や病院からもらってきた「健康になる方法」「ひざ痛を直すマッサージ」「悪玉コレステロールの恐怖」といった内容を書いた小冊子がほとんどでした。読むことはしますが、あまり実行はしないんですよね。知識として残すには、あまり頭には入って行かないため、捨てるのもためらわれます。


 小冊子のマックス針を開いて、一枚ずつばらし、はさみで細かく刻むことが物凄い作業のように感じられてしまいます。実際にやってみると大したことのない作業のはずなのですが、いざ挑む前の心理的ハードルが高く設定されているのか、おっくうがって手が出せないでいます。


 以上、ADHDにありがちな、片付けられない話でした。


 



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