出逢い
あの後、散々いじられたあげく、
入学式には遅れてしまい、
散々な目に遭った。
まあ、その入学式も、校長が一言目を
発する間に倒れてしまってそれどころでは
なくなってしまったのだが、
ちなみに倒れてしまった理由は
溜め込んでいたアニメを夜中みすぎて
いたからである、今時の若者かっ
そして次の日。。。
『おっはよー!新君!いや、漆黒の翼君と 呼んだ方がいーのかな?』
相変わらず元気な人だ、だが呼び方がおかしい
「まだそれ引きずるのか.......?」
『いーじゃーん!ファーストコンタクト最高
だったわけだし!』
「ははは......」
そして自分の席へ。席についても
結局は隣が波なので、あまり変わらない
『お腹すいたなあ......』
4時間程はやいような気がする独り言は
さておき、今日は部活動紹介である
この高校は全員が部活動に入れとのことで
従って僕も何かに入らなければならない
......適当なとこをみつけて幽霊になろう。
いや、死ぬわけじゃない、断じて
幽霊部員である、それぐらいが楽だ
『餓死する~』
........殺しても死ななそうだな、コイツは
そしてとうとう、午後の部活動紹介の
時間になった。
『まずはラグビー部です』
綺麗なアナウンスがはいる。
だがしかし僕がラグビー部なんかに
入ったら死ぬ予感しかしないので却下
『次はオカルト研究部です』
お、これはいーんじゃないか?
さぼってもばれなさそうだ
「新入生の皆さんこんにちは~
オカルト研究部で~す
新入生の皆さんには生け贄になってもらうつもりなのでよろしく~」
やめよう、命が危な.....い.....
あれ、眠くなって、き、た
そうだ、そいえばあんまり眠ってな、い
ちょっと寝るか.....暗いしちょうどいい...
『最後に、科学部天文班です』
ん、もう最後か?だいぶ眠っていたな
これでやっと終われる、、、
「あ」
目の前には真っ昼間なはずなのに
綺麗な星空が広がっていた
思わず声をだしてしまうほどに、綺麗。
周りからもざわめきの声が聞こえる
「天文班です!このような星たちを........」
僕はこの説明も聞こえないほどに
突如現れた星空に魅入っていた
これが、僕と天文班の初めての出逢いだった