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2日目のできごと

 さて、今回はいつのことを話そうかな。前は俺たちの紹介と1日目のことを話したんだよな。じゃあ、今回は2日目のことでも話そうかな。


「おはよーって、まだ起きてないか」

 俺は自分の部屋(俺と空の部屋は2階にある)からリビングに降りていった。しかし、空はまだ起きてなかった。まあ、今は6時をちょっと過ぎたくらいだから当たり前か。俺がこんなにはやく起きてきたのは朝食の準備のためだ。もう少しで休みも終わるからリハビリを始めないとな。

「さて、なにを作るか」

 正直言って飯を何作るかを考えるのは面倒くさい。栄養のバランスとかも考えなきゃいけないしな。これを読んでくれている君たち、飯を作ってくれている親に感謝しなさいよ。

「なんか適当に玉子焼きでも作るか」

 散々考えた末に俺は定番のものに妥協した。


「ちょっと早く起きすぎたかな?」

 あれから30分ぐらいがたち、朝食は完成した。時間はまだ7時前だ。空が起きる(俺が起こすときもある)のは大体7時前後だ。まだ余裕がある。

「テレビでも見てだらだらしているか」

 俺は空が起きてくるまでつかの間の休憩をすることにした。



「……んあ、やべ」

 どうやら寝ていたようだ。時計を確認。今は約7時だ。あんま寝ていなかったようだな。さて、そろそろ空が起きてくる頃だろう。俺は玉子焼きを少し温めなおすことにした。


 玉子焼き温めなおした。ご飯もきっちり炊けていることも確認。

 ……空のやつ遅いな。起こしに行ったほうがいいのだろうか。と思っていたら

 ドンッ、ガンッ

 という音が聞こえてくる。

 ……またか。これは恐らく空が暴れている音だ。なぜ暴れているからって?よし、じゃあ、君たちが朝起きたとき周りが今までと違う光景だったらどうするだろうか?恐らくだんだん不安な気持ちになるはずだ。空の場合はその不安な気持ちを暴れることで発散しようとするのだろう。この音はたぶん壁に枕でも投げつけてるのだろう。……解説してる暇じゃないな。早く空を止めなければ。


「おい、空やめろ」

 俺は普通にドアを開け空に呼びかけた。……空はやめようとしない。聞こえてないだろうな。

 さて、どうやって止めようか。いっそのことキスでもしてやろうか。……冗談だ。ここは普段どおり止めるとする。

 俺は空の肩に手を置き

「空、やめろ!」

 さっきより語尾を強くして言った。大体こうすると我に返る。

「遼?私は何を?ここはどこ?」

 言ったとおりだっただろ?空は我に返った。

 例の病のせいで昨日のことを覚えていない。俺は昨日ここに引っ越して来たことを説明した。




 朝食食べるまでにこんな文章を使うとはな。まあ、2日目の朝はこういうことがあったのさ。あ、補足だが空はひどいとき暴れているときに壁に穴を開けたり、俺が無理やり止めないといけないときもある。無理やり止めるときにできた傷が今でも腕などについている。今思えばいい思い出でもあるがな。

 じゃあ、次は昼過ぎのなんでもない出来事を話そう。




「遼、ゲームしよう」

 昼食を食ってしばらくした後空は言ってきた。

「ん、別いいぜ」

 やるゲームはPS3のバイオハザードだ。空は顔に似合わずこういうグロいゲームが好きなところがある。まあ、俺も好きだからいいんだけどね。

 なお、空はゲームのやり方は覚える。これは完璧体が覚えているのだろう。アイドルグループのダンスだって覚えることができる。まさに完コピというやつだろな。

「もちろん、マーセナリーズね」

 これはバイオのモードであり、出てくる敵をどんどん倒せばいいという単純なモードだ。しかし、単純なモードだからこそ奥が深い。気になる方はバイオの公式サイトなどを見るとわかるであろう。これ以上説明するのは面倒くさいからな。

 このあとは2人仲良く夕食時までゲームしていた。


 夕食は昼のあまりものと軽く作ったものぐらいだ。

 こんな手抜きのものでも空は「うん、おいしーよ」とか言ってくれるのでうれしい。やっぱ、口で言ってくれるとうれしいよな。気使わせてるだけかもしれないが。

 飯を食べ終わり食器を洗おうとすると

「私がやるよ」

 と、空が言ってくれた。

 俺は素直にその言葉に甘えた。


 ……暇だ。やることがない。手伝おうとしても手伝わせてもらえないし。ゲームでもしてるか。俺はおとなしくゲームをしていた。なんのゲームかというとファイナルファンタジーたるものだ。略してFFだ。このごろつまらなくなってきているらしいが、俺はムービーを見るためにこのゲームをしているのだ。内容などはっきり言ってどうでもいい。まあ、たまに敵が強すぎて嫌になることもあるがな。


 そのあとは風呂入って、歯磨いて、寝ようとした。ベッドに入って電気を消してしばらくするとコンコンとノックされた。

「ねえ、遼まだ起きてる?」

「なんだ?」

「一緒寝ていい?」

 ……一緒に寝る?この歳になって?

「今日の朝みたいになるのも嫌だしね。ダメ?」

「いいぜ。とっとと入って来い。俺に拒否する理由なんてないからな」

 と言うと、空は枕を持って部屋に入ってきた。そして、俺のベッドに入ってきた。

「お休み。今日はゆっくり眠れそう」

「そうか。じゃあ、お休み」

 そして、俺たちは寝た。

 緊張しなかったかって?小さいときある程度一緒に寝ていたからな。多少は慣れていた。



 2日目はこんなもんだな。次の機会まで今度何はなすかを考えておくよ。

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