第26話 戦いの始まり
本隊の司令官にして、人質救出部隊総司令官のソフィア。副司令官にロゼを、第1部隊司令官には鎌倉幕府第3代執権北条泰時。第2部隊司令官に鎌倉幕府御家人竹崎季長。人質救出部隊司令官には鎌倉幕府御家人小弐氏第4代当主、元寇討伐軍大将軍の小弐景資が務めることとなった。
「では、改めて作戦を発表するわ。まず布陣は敵正面は私とロゼを含めた本隊12名、敵右翼には第1部隊7名、敵左翼には第2部隊7名、救出部隊6名。まずは本隊による弓矢の遠距離攻撃。敵が混乱したところを右翼と左翼からの挟み撃ち突撃。右翼と左翼が突撃して敵がさらに混乱したところに本隊が突撃。混戦になっている隙に救出部隊は小屋に入り人質を救出。第1部隊、第2部隊は激戦になると考えられるわ。泰時、季長頼んだわよ。景資も地味な役割だけど、あなた次第で、この作戦の成功するか失敗に終わるか決まるからね。しっかり頼んだわよ」
「「「ハッ お任せあれ!」」」
泰時、季長、景資はソフィアに忠誠心を示すため平伏したのだった。
「再度言うけど、命令違反による軍規違反は梟首のうえ、獄門だからね。マジで軍規違反は許さんからそのつもりで」
「「「ハッ! しかと承ったでござりまする」」」
3人はさらに平伏したのだった。
「村長さん達はここで待ってて、必ず連れ拐われた村の人達を連れて帰るからね(にこり)」
天使の微笑みを浮かべたソフィアは村長に声をかけ、鎌倉武士団の方に身体を向けると、
「紳士的でもあるけど、村人を拐った山賊は許せない……」
ソフィアは鎌倉武士団にそう言うと、一度うつむてから顔を上げ、大声で
「我に大義あり、敵に不義あり、我が目的は山賊の討伐であり、敵の殲滅なり。敵は魔境にあり。命捨てるは今ぞ! いくぞ!ヤロウども!!」
ソフィアは右腕を高らかに掲げ、鎌倉武士団も
「「「命捨てるは今ぞ! いざ鎌倉!! いざ魔境!!」」」
ソフィアにならい鎌倉武士団も腕を高らかに掲げた。
人質救出軍は、先程とは打って変わって、今までに無い鬼気迫る顔付きとなり、第1部隊を先頭に第2部隊、本隊、救出部隊の順に続き森の奥へと消えて行った。
――1時間後、泰時率いる第1部隊の先導のもと山賊のアジトまで数百メートルと近付いた。
人質救出軍は足を止め、先発していた泰時がソフィアのもとまでやって来た。
「姫様、敵とは目の先でござる。ぞろぞろ部隊を展開されては如何でございましょうか」
(コイツ等マジで争い事に特化していやがる。武人は戦場の匂いを敏感に感じ、戦闘モードになるというけど、コイツが言うのだったら間違いないわね)
「そうね。じゃあ各部隊持ち場につき、攻撃準備」
ソフィアは泰時の意見具申を聞き入れ、各部隊に命令を発した。
「「「ハッ!」」」
敵アジトまで100メートルの位置まで近付き配置に着いた。ソフィアは本隊から2名を斥候を出し、山賊達の様子を伺う。
そこには紳士山賊には似つかない、世紀末仕様の武装に身を包んだ山賊達が町から奪った酒で呑んだくれていた。
「お嬢様、斥候が戻って来ました」
ロゼが指を指す方向に蛮族の二人がフラフラした足どりでソフィアの前に倒れ、何か苦しそうにソフィアに呟く、
「えっ? 何? 聞こえないわよ? しっかり聞こえるように言いなさいよッ!(怒)」
「ヤツら拙者達の前で呑んだくれやがって、許さん! この怨み絶対に晴らす」
「お前らはそればっかりだな。あっ!? あれか~もうネタが尽きたんでしょ? そうだよねぇ~ お前らみたいな脳筋に高度なネタが作れるわけないもんねぇ~ ワンパターン過ぎて一々ツッコミを入れるの疲れたわ」
「姫様~ いくらなんでも酷すぎでござる」
「お前の話に疲れたわ。少し黙ってくれる」
「!?……………………」
ソフィアの圧倒的威圧感に斥候に出ていた蛮族は黙ることしか出来なかった。
「お嬢様、全ての部隊が配置に就きました。あとはお嬢様の攻撃命令を待つばかりです」
今か今かと攻撃命令を待つ蛮族達のピリピリとした空気にソフィアは……
(どれだけ戦闘狂なのよ。少しは余裕を持っても良いと思うけど…… 仕方ないわね)
「そうね。弓隊構え」
ソフィアの一声で本隊10名が長弓を構えた。
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