第25話 激ヤバの歴史上の人物
サイコパス感がハンパない鎌倉武士団に言葉を失うソフィアであるが、それを統率する彼女もまた天然公爵令嬢、悪役公爵令嬢、サイコパス公爵令嬢、転生公爵令嬢の称号を持つ激ヤバな公爵令嬢なのである。
「大体の情報は手に入ったわ。作戦を考えるからちょっと待ってもらえる?」
ソフィアは座禅を組み、瞑想の世界へと旅立った。
(アイツ等をどう作戦通りに働いてもらうのかが、人質救出作戦成功のカギになるわね。とりあえず、命令違反は切腹で良いかしら…… ん~切腹は武士の誉れとも言うしなぁ~ どうしたら良いかしら? 切腹はアイツ等にとってのご褒美みたいな感じになるのも嫌だし、やはり軍規違反は罪人として裁きを与えたいわよね。やっぱり梟首(打ち首)が良いわね。確か佐賀の乱の江藤新平も自分の作った法律も無視されて梟首の上で獄門(さらし首)にされたんだよね。ネットで生首の写真晒されてたわ)
ソフィアの考える内容が人質救出作戦だったのにも関わらず、何故か蛮族達に如何に罰を与えてやろうかにシフトチェンジしていた。
「作戦を伝える前に軍規違反をした者に対しての処罰は梟首のうえ、獄門とする以上」
ソフィアは自信満々のドヤ顔で宣言したのだが、
「「「……………………」」」
静まり返る鎌倉武士団。
「姫様…… 刑罰は良いのですが、作戦の方は……」
泰時が微妙な顔をして静かにツッコミを入れる。
「お前らにどんな刑罰を与えてやろうとしか考えてなかったわ」
ソフィアは純粋かつ素直に答える。それは、まさに地獄の鬼どもが咎人達に『今日はどんな拷問してやろうか』と笑って話す光景が頭に浮かぶようであった。
「「「――!?」」」
鎌倉武士団は自分達以上に人として心の無い人物を主君として崇めなければならないことに、さらに人の心を無くして行くのである。
「姫様には人としての心は無いのですか?」
泰時はソフィアに静かに呟いた。
「あんた等にそんなものは無いわよ。それがどうしたの?」
「いえ、なんでもございません……」
ソフィアは自分を棚にあげ、蛮族どもには有無を言わさず黙らせる。
「ゴホン では、作戦を言うわよ。私とロゼは本隊、泰時を頭にして第1部隊、第2部隊の頭は誰にしようかしら?」
「某にお任せ下さいませ」
如何にも図々しい蛮族がソフィアの前に出た。
「あんた誰?」
ソフィアは泰時以外の蛮族達の名前を今まで知ろうとも思わなかったせいか、失礼にも程がある態度で図々しい蛮族に聞いた。
「姫様、拙者は竹崎季長と申し上げまする」
「あなたが竹崎季長なの?」
(元寇の役で、執権さんよぉ、俺のこと良~く見てくれよ俺TUEEEだろ。だから黙って恩賞寄越せや! と言わんばかりに蒙古襲来絵巻を書かせた蛮族よね? さらに自分を俺TUEEEに見せつける為に、後から弓矢を放つ元軍の三人とてつはうを追加で書かせたんだよね。よく教科書とかに載っている蒙古襲来絵巻だけど実はシンプルな絵巻で有名な場面は実はごく一部のトリミングされた場面なのよね)
「姫様、左様にございます。どうか拙者に第2部隊の頭にお願いいたしまつるぅ~」
(さすが、恩賞欲しさに蒙古襲来絵巻を書かせたヤツね。ぐわぐわ来るわ。まあ、山賊に殺されても痛くも痒くも無いから)
「良いわ。第2部隊は竹崎季長に任せるわ」
「ハッ! しかと受けたまりました」
竹崎季長は満足したのか、後ろに下がった。
「じゃあ、救出部隊は…… そこの派手な鎧を着たあなた」
ソフィアは他の蛮族とは違い何処か気品に満ち溢れた蛮族に指を指した。その蛮族は赤を基調とし金色の飾りの入った大鎧を着こなし、周りの蛮族達よりキラキラ蛮族である。
「某にございますか?」
不意に指を指された蛮族は周りをキョロキョロと見渡し、自分自身に指を指した。
「某に?」
「そうだ。貴様だぁ~(ニヤリ) 名前は何かしら?」
ソフィアは
「ハッ 某は小弐景資と申す」
「はぁ? 元寇討伐を担う日本軍の大将軍じゃないのぉ!」
(ヤベェ泰時とヤベェ竹崎季長に続くヤバすぎ大物の小弐景資とは…… どんだけ激ヤバ召喚なのよ……)
お読みいただき誠にありがとうございます。
少しでも面白い! 続きが読みたい! と思って頂けましたら『ブックマーク』『評価☆マーク』『感想』をお願いします。
『評価☆マーク』『いいね』ボタン押して頂けましたらモチベーションに繋がりますので、応援よろしくお願いします。




