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第1話 婚約破棄と逃亡の始まり

この物語は公爵令嬢の婚約破棄から始まる過酷な物語である。多分……




「□●◎◆▼☆◆これ以上の愚行は婚約破棄だ!と言わざるを得ない。◎◆△●◎□☆▼北のフルモアナ教会に行ってもらうことになるだろうが良いね。ソフィア」



「――!? えっ! 何? 何なの? 一体何が起こってるの? マジで?」



私は市川晴美。バリバリの29才。恋人いない歴29年のベテランOL事務。推しはサイコパスとメンヘラを併せ持ち、頭のイカれ具合が絶妙な足利尊氏という腐った歴女なのだ。


目の前には、金髪碧眼のイケメンの胸で、泣いている可愛らしいブルーを基調としたドレスを着た令嬢の頭を抱きしめ、私に向かって何かを言っている。


この状況を理解出来ずに、周りを見渡すと、悪役令嬢系小説&恋愛ゲームの舞台設定そのままの暗黒中世ヨーロッパの建物の中ではないか!? 天井にはいくつもの豪華なシャンデリアに高級かつ豪勢な食事が並び。しかも、周りにはきらびやかなドレスを着飾った令嬢、格好いい礼服を着た若い紳士達がこちらをガン見していた。


(何! メンチ切ってやがる! ぶっ殺すぞ。ゴォラァァア!)


「聞こえているのかい? △●◎◆△▼☆ソフィア」


「……………………」


私の耳には、この金髪イケメンが何をほざいているのか分からない。


ソフィアと呼ばれた令嬢が、この状況下の中で理解していることは、見ず知らずの初対面のイケメンから婚約破棄をされたこと。そして、どこにあるのか分からないフルモアナ教会へ行かされること。


ソフィアは夢でも見ているのかと思い頬をつねってみた。


「痛い!」


痛みを感じるということは、これは現実。しかも、ソフィアは自分の服装を見ると赤を基調としたドレスだった。


(29才にもなって、こんなド派手なドレスを着ているとは!? ドレスを着る機会なんて七五三の記念写真の時以来だ。そして、婚約破棄に教会と言ったら、国外追放の上、教会で一生不自由な監獄暮しをしろと言われているのと一緒じゃないか!)


「ヤバい…… ヤバすぎる…… 逃げねば」



「ソフィア、何をブツブツと言っているんだ? 大丈夫か?」



「――キェェェェーーーー!!」



相手の意表を突く為にソフィアは奇声を高らかに上げ逃げ場を探した。あくまでも意表を突く為であって、頭が狂った訳ではない。


奇声を上げながら周りを見渡し、大きなドアを見つけた。


ソフィアは奇声を上げながら、ドアへ全力で向かった。ハイヒールを履いているようで、かなり走りにくいが、パンプスとハイヒールを履きならした日本のOLをなめんなよ! と言いたいところではあったが、自宅警備兵、男性貴族に囲まれて、多勢に無勢の状況はこちらが圧倒的不利。


(これは、いただけない状況だわ。あらゆる格闘技を極めた私でも、このクソ重いドレスを着ての撃退は難しいわね。何とか逃げなきゃ)


状況分析をしていると、ソフィアを囲んでいる自宅警備兵達が、


「ソフィア様! これ以上の奇行はお止めください。大人しくあなた様のご婚約者様のオリミンガー王国第一王子で、さらに心優しいイケメン王太子でもあるエレオノーラ・フォン・ベルレッタ様。通称、エレオ様のもとへ」


周りの空気を敏感に読み、心優しい仕事の出来る自宅警備兵達は、このイケメンの詳細を教えてくれたのだ。イケメン情報を拡散してくれてありがとうございます。


(――!? へぇ!? やっぱり、いつの間にかに私は婚約していたのか? しかも、知らないうちに、あんなイケメンをゲットしていたとは、人生とは何があるか分からないわね。しかし、ゲットした婚約者に婚約破棄をされるなんて、これもまた人生は分からないものね)


ソフィアはこの危機的な状況に呑気に人生について考えていたが、今はそんな思考を許す時ではない。


さらに、自宅警備兵はソフィアにどう捕縛しようかと思案を重ねながら一歩一歩と歩み寄る


(このままじゃ捕まってしまうわ。ヤバい、ヤバすぎでしょ。これもう詰んだわぁ。私の人生って何だったんだろう?)


顔面蒼白のソフィアが全てを諦めようとした瞬間、自宅警備兵とオマケの男性貴族達とソフィアの間に目も開けられないほど光輝く物体が現れた。


「うわぁぁぁぁあ!!」

「目がぁぁあ!! 目がぁぁあ!!」


自宅警備兵とオマケ達は、あまりの眩しさに目を押さえながら絶叫と悶絶をしていた。


「キャーー! まぶしぅいー! 誰よ! 滅びの言葉を言ったのわッーー!」


ソフィアもあまりの眩しさに完全無欠のアラフォー女性とは思えない言葉で絶叫する。


そして、その光は徐々に明るさを失っていった。ソフィアが目を開けると、そこには……


お読みいただき誠にありがとうございます。

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