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イレーヌとリリスの訓練

4月13日。イレーヌとリリスはリセたちと訓練を行った。イレーヌはパープル。リリスはブルーを基調にしたチアガールのコスチューム。イレーヌは黒。リリスはパープルの下着を身にまとっている。リセは赤。リリスはブルーを基調にしたチアガールのコスチューム。リセはブルー。リリスは赤の下着を身にまとっている。幸いにも好天に恵まれて風もない。リセたちからはすっごくいい香りがした。訓練場所は魔法戦士との対戦場所にほど近く、風の通り道になっている。周りは見渡す限り茶褐色の岩肌ばかりの廃採石場だが、仮設トイレが4基あり、足場は整備されていた。もちろん魔法戦士が不利にならないための配慮だ。イレーヌたちはマーキュリーに貸与されたブーツを身にまとっている。イレーヌは白。リリスはシルバー。リセたちはピンク。ヒナドリ公国の魔王さまはブーツの色に注目した。ミルカは黒のブーツが定番だが、黒は魔法戦士に威圧感を与えてしまう。なのでマーキュリーには薄い色のブーツを履かせることにしたのだ。イレーヌたちは教官たちのからだのすみずみから発散される芳醇なオーラに圧倒された。や、やっぱり全然違うっ。体格差はないが、リセたちは丸2年も魔法戦士と対戦してきた。同じコスチュームを身にまとってみれば一目瞭然。すでに2人は教官たちの[見えそうで見えない下着]から目を離せなくされていた。「イレーヌは色香が出てきたわね」「ま、まあね」「リリスはかなり10代半ばの女の子に近づいたわね」「そ、そう?」イレーヌたちは顔を赤らめた。耳まで赤くなりはしなかったが、リセたちは大満足。もうすぐこの子たちは10代半ばの女の子になるんだわ。すっごく楽しみね♥イレーヌはリセ。リリスはルニと組んで柔軟体操を始めた。2人は教官と触れ合うたびに嬉しさと恥ずかしさでドキドキした。ま、まるで10代半ばの女の子に戻されたみたい。歳上の女の子に憧れたあの頃と同じ感覚。リセたちは倉庫からマットを引っ張り出した。イレーヌたちも手伝った。どうやら股割りをさせられるようだ。まず教官たちが見本を見せてくれたが、2人はミニスカートから顔を覗かせた濃い色の下着に目を奪われた。続いてイレーヌたちの番が回ってきた。2人は恥じらいながらも教官たちの前で股割りを披露した。イレーヌたちはまるで10代半ばの女の子みたいに強い恥じらいを覚えたが、リセたちは子どものように喜んでくれた。「素晴らしいわイレーヌ。初めはなかなかできないものよ」「ま、まあねリセ」「素晴らしい股割りねリリス。初めてにしては上出来よ」「ま、まあねルニ。私たちはマーキュリーだからね」イレーヌたちはすっかり気分をよくした。マットの片付けは2人が行った。続いてキックの練習。今度はサンドバッグを持ち出した。まずは教官たちが見本を見せてくれた。リセたちはあえて7分程度にした。実戦経験のないイレーヌたちを萎縮させたらなんの意味もない。続いて2人の番。イレーヌたちはキックを繰り出したが、想像以上にサンドバッグが重いのに驚いた。でもブーツは軽くて通気性がよくてムレずに柔らかい。使い込むほど肌に馴染む。キックの練習は早めに切り上げられた。次は色仕掛けの練習。風がない時を想定した。魔法戦士はまず空中戦から始まるのがセオリー。攻撃は基本的にキックとパンチしかない。まずはキックの時。教官たちは軽くジャンプしてミニスカートから下着をチラ見せした。「特に決まったパターンはないわ。でもキックの時は控えめにするのがセオリーね」「じゃあパンチの時は?」「色仕掛けをちょっぴり強化してアクセントを付けるのよ」「なるほどね」2人はさっそく真似してみたが、言うほど簡単にはいかなかった。下着を見せるのは簡単なのだが、いまいち色香に欠ける。風が出てきた。リセたちのミニスカートがユラユラ揺れて目が離せない。「風は気まぐれよ。でも風の吹き方に無限のパターンがあるわけじゃないわ」「要は臨機応変にやればいいのね」「そうよイレーヌ。あまり考えすぎずに楽しくやればいいわ」「ねえルニ、私たちの色仕掛けは効くかしら?」「もちろんよリリス。今にわかるわ」イレーヌたちは色仕掛けに夢中になった。私たちには実戦経験が皆無。だからこそ色仕掛けでいくしかないのだ。教官たちも2人の訓練に色仕掛けと前戯に重きを置く方針。イレーヌたちは創意工夫を凝らした。初めは風を想定しなかったが、徐々に敏感になり、ユラユラ揺れるミニスカートを忠実に再現してみせた。「なかなかやるわねイレーヌ」「ちょっと慣れてきたわリセ」「風の使い方に慣れてきたわねリリス」「何だか風の流れに敏感になっちゃうのよね」2人には色仕掛けのテクニックがないがゆえに風に期待する。だからこそユラユラ揺れるミニスカートが一番手っ取り早い。今日マスターできたのはこれだけだが、イレーヌたちは確かな手応えを感じた。

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