第1話 傭兵団ウィッシュスター
月一で開催しているオンラインセッションの予定に穴が開いた、ということで、急遽ギアフォートレスTRPGをすることにした。
で、折角だからリプレイにしてみようかと思いついたのが、この話の始まりである。
キャラクターメイキング
GM:お疲れ様です。とりあえずキャラクターから作っていきましょう。レギュレーションは事前にお伝えした通り。
GM:第四世代、レベル3からのスタートになります。装備は各々CL10で好きにそろえて良し。
N氏:クイックチャージとレーザーバルカンの組み合わせが強いと思うんですよ。これ、チャージに必要なAPが0になるってことですよね。
GM:ん、消費ENがちょっと高いけど、安定して強いと思うよ。
N氏:では、自分はレーザーバルカンを振り回してS機体で弾幕を張るタイプの機体を作ろうと思います。
GM:(スタンダードスタイル。これは幸先が良い※)
※基本的にはデータマンチの筈のN氏だが、稀に酷くネタに走ったキャラクターを作ることがある。
回避のできないトラップ使い、ボマーが引き起こした惨劇は割と記憶に新しい。
H先輩:自分は支援型の機体を考えてます。
K先輩:となると近距離型が必要かなぁ。では、自分はあえて近接型の盾キャラを作りましょう。
N氏:遅れてくるY氏には攻撃型の白兵キャラを作って貰いますか。
各々方針を決めて、キャラクター作成に入る。
能力値のダイスを振りつつ、高い、これは酷いなどと一喜一憂する。
キャラクター作成の醍醐味というやつだ。
H先輩:STRとCONって死にステだった気がするけど、認識合ってたっけ?
GM:あんまりな言い方だけど、最悪DEXとINT、POWさえ高ければ戦えるので、まぁ間違いじゃないです。ただ、肉体耐性があんまり低いと回避キャラは辛いんじゃないかと。※
※このゲームで一番大事なステータスは行動回数に直結するAP。
APはイニシアチブの1/10。そのイニシアチブは [DEX+(INT/2)] で求めるので、
回避をしないキャラにはSTRとCONはそこまで重要というわけではない。
N氏:運転技能が撤廃されたから技能値に余裕があって助かるね。
GM:オリジナル技能 運転技能:一輪車 とか取りたいなら別に止めないけど。(笑)
H先輩:自己満足感が凄い。(笑)
N氏:ところで、機体特性:可変型ってどんな能力でしたっけ。飛行形態も熱いなぁと思うんですけど。
GM:二つの機体特性、或いは二つの移動タイプを使い分ける能力だね。飛行形態を使うなら、移動タイプ二つを使い分ける形になる。
GM:移動タイプは必ず二つ取る必要はなくて、飛行形態と普通の歩行形態、という形にしても構わない。
N氏:マクロスのヴァルキリーですね。なら折角だからこれを取って、こうなると瞬間換装も欲しいから……クイックチャージはまた今度かな。
N氏:飛行形態になった場合の移動力2倍は、何処まで適用されるのかな? 軽量化とか、ブースターで移動力+2した場合とか。
GM:ぶっ壊れになりにくい方向に倒す、が大前提です。S機体の基本移動力の5を倍にして10。軽量化の移動力+1やブースターによる移動力+2は、その後で適用されるっていう扱いになる。
N氏:軽量化分は倍にならない、と。なら今の機体は移動力11だね。
K先輩:こっちは回避があまり得意な機体にはならなさそうだけど、1発当たったら終わりの攻撃をしてくる敵はまだ出てこないよね。(爆笑)
H先輩:食らったら即死、みたいな敵も出てきたね。
GM:まぁ、流石にまだそんな状況にはならないです。※
※以前に行ったセッションでは、21レベルとか非常に高レベルまで続くキャンペーンになった。
後半では一撃でダメージ100点とか珍しくなく、酷い時には「この攻撃が命中した機体は破壊される」という即死攻撃が出てきたりもした。
L機体も最低限の回避性能がなければ生きてゆけない世界なのである。
GM:大体キャラクターが出来たら、ライフパス振りましょう。
K先輩:そんなの増えたんだ。
GM:以前に遊んだときは、どうしてもキャラクターの設定や個性があまり目立たせることが出来なかったからね。その辺をもう少し持たせるために用意してみた。まぁ、RoCで構わないけど。※
※Roll or Choice。サイコロを振ってランダムに決めても良いし、任意に選択しても良い。都合が悪いと思った目は振り直しても良い。
データ的意味を持たない、フレーバーの部分を決めるのによく使われる。
H先輩:自分はチョイスします。
N氏:こっちは振ろう。
GM:はーい。ではまず、単語表を2回。2d10の出目が大きい方を1の位、小さい方を10の位に。
N氏:えーと、「芸術」と「軍人」、と。
GM:この二つのどちらかを好きなもの、どちらかを嫌いなものに設定してください。ガチガチの軍属か芸術家気質か、キャラクター性が大きく変わりますね。
N氏:うーん、芸術好きの軍人嫌い、で。
GM:次、目的。戦場で戦っている理由ですね。2d10の合計で。
N氏:「奪われたものを取り戻す」。軍人になんか取られたらしい。
GM:次、機体の入手経路。2d10の合計。
N氏:「友人が作った」。私の乗っていた機体には、対になるフォートレスがあったのですが軍に接収されまして。それ以来軍人が嫌いです。
GM:繋がった!
K先輩:自分も振っていきましょう。
GM:単語表が……睡眠と平和?
K先輩:どっちが好きとか嫌いじゃないと思うから、「平和に寝ること」が好きで、「戦争」が嫌い、ということで。
GM:ふむふむ。次、目的。
K先輩:「約束を守る為」
N氏:おぉ、主人公!
GM:最後、機体の入手経路。
K先輩:「親族や恩人から譲り受けた」……死別した幼馴染がいますね。
K先輩:この設定なら出身は、今回の舞台になる国ってことにしようかな。
GM:なんだそれ、完全に主人公じゃないか!
そんなこんなでキャラクターを作成すること2時間。最後のメンバーが到着する。
Y氏:お疲れー。
一同:お疲れー。
GM:休日出勤乙。※
※元々本日はY氏をGMとするD&Dのキャンペーンを続ける予定だった。
ただ午前中に休日出勤が入った、ということで、自分がGMを代わりにやることになったのである。
GMは体力を使うからね。
Y氏:白兵機体ってことで、データは大体作ったぞ。
Y氏:白兵機体、ただしSサイズ。光学迷彩とステルスを完備。
N氏:おお友よ。こっちは軽量化を取ったからSSだぞ。
Y氏:あ、私も軽量化は取ってる。
K氏:みんな軽いなぁ。
N氏:何とかなるって。……そう言ってボマーは死んだ。(一同爆笑)※
※フォートレス乗りでトラップで戦うボマーくん。
回避技能は取っておらず、他に武装もなかった彼は、「やれることがないから」と敵の最前線に突っ込んでいった。
しかし防衛手段のないXLフォートレスとか、狙われないわけがなく、あえなくハチの巣となった。
ボマーはその身をもってプレイヤーたちに、回避の重要性を教えてくれたのである。
GM:お前、武器は持ってるんだろうな。
Y氏:伝家の宝刀で取ったに決まってるだろ。※
※光学迷彩は10CLの特殊カスタマイズ。初期の軍資金をすべて使い果たす値段だ。
その為Y氏は、任意のアイテムを一つ取得可能なアビリティ、伝家の宝刀を取得したのである。
Y氏:そういうわけで、アビリティは神経加速と伝家の宝刀だ。そしてエネルギーシールドの選択で永遠に迷っている。(笑)
N氏:序盤の敵だし、僕たちの敵は複数回攻撃だと思うんだ。というわけで、エネルギーシールドⅠにした。一撃が重い敵が出てきたら撃墜されるしかない。
GM:いや回避しろよ軽量機!
Y氏:そんなAPの余裕があるわけないだろ!
K先輩:そこで庇うですよ。
GM:おお、盾キャラ。
Y氏:しかし紙風船みたいな機体だなぁ。
N氏:こんなピーキーな機体を作ったのはきっと倭国の技術者に違いない。(大爆笑)※
※基本に忠実で堅実な連合国、傭兵らしく何でもありな経済連盟、サイキックと大型機が売りの帝国。
そして変態技術の倭国。我々の間で、倭国はACにおけるアクアビット社みたいな扱いになってしまっているのである。
GM:可変機にステルス機とか、完全にウィングガンダムとガンダムデスサイズなんだよなぁ。
Y氏:確かにそうだ。(笑)
GM:ではライフパスを振ってください。
Y氏:はーい。好きなもの嫌いなものが、「おしゃれ」「メガネ」。
N氏:おしゃれが好きだ、メガネは無粋だ。(笑)
Y氏:目的は、「最強の機体を作る」。
N氏:倭国なにやってんだ……。
GM:オペレーションメテオ。小型フォートレスから三機の第四世代ギアを送り込み戦いに介入、実践データを取得することが君達の任務だ。(大爆笑)
Y氏:傭兵団、ウィッシュスター。
GM:というわけで、君達は倭国所属のローレスの傭兵になった。(笑)
GM:そんなわけで一同キャラクターが作り終わったようなので、キャラクター紹介をお願いします。順番はどうでもいいけど、まぁイニシアチブ順で。
キャラクター紹介
・フレデリカ
Y氏⇒フレデリカ:機体はSサイズに軽量化まで取得したデスサイズ。
フレデリカ:やれることは光学迷彩で姿を消してエネルギーブレードで斬りかかること。
フレデリカ:機体特性を高速型にしたので、多少ノーコンだけどAPは非常に高い。
フレデリカ:パイロットはオシャレが好きな、明るくて社交的な子です。最強のギアを作るという使命を課せられています。
・牡丹一華
N氏⇒一華:えー、牡丹一華。倭国の女の子で、元々は音楽とかが好きな女の子でしたが、友人が趣味で作ってた機体を軍に接収されたので軍人が嫌いです。
一華:オペレーションメテオが絡んでるのは間違いないでしょうね。
一華:機体はVF-07X 風花。対になるフォートレス、雪月が中盤以降に出てきて合体する予定です。
一華:レーザーバルカンをガンガンに撃って戦うタイプです。
・ケイ
K先輩⇒ケイ:今回の舞台になる、グレイブで軍人をしてました。まぁ、グレイブの内情とかよく分かってないので、その辺はお任せします。
ケイ:本人はのんべんだらりとして女の子を口説くのが好きなダメ人間ですが、以前の戦闘で幼馴染を亡くしていまして。
一華:オペレーションメテオにようこそ。(一同大爆笑)
ケイ:えぇ……いや、そういう理由ならマジであり得るんだけどさ。紛争をなくすために参加した、みたいな。
フレデリカ:オペレーションメテオなのかソレスタルビーイングなのか……。
フレデリカ:人種をばらけさせてるのも意図的なものを感じますな。
ケイ:そういうわけで幼馴染の形見の機体である、イクスシアに乗っています。肩に大型シールド、両手にスタンロッドとエネルギーランスという白兵特化機体。
ケイ:あと、コマンダーなのでAPはそんなに高くない。
GM:サンドロックですね。(笑)
・ルリ
ルリ:最後、私ですね。とりあえず、君達はナデシコに乗ることになりました。(大爆笑)
GM:グラビティブラストは付いてるんだろうな!
ルリ:予備パーツを3つ買った結果ミサイルもなくなりました。当然グラビティブラストも付いてません。
ルリ:XLサイズのフォートレスで、完全な支援機。まだ開発中の機体だと思います。予備パーツ高いんだよ。とりあえず現状は有事の際の備えで回復しつつ、全体指揮で支援していきます。
GM:ぐうわかる。ヒーラーを作るとそうなりますよね。
ルリ:あと予備パーツですが、ナノマシンって言い張って良いですかね。データ的な有利はいらないんで。
GM:OKです。
一華:月光蝶である!(笑)
ルリ:で、この子は元になったキャラの通り、想い人を探しています。好きなものはラーメン。クラスは元ネタに合わせてオペレーター。
GM:完全にナデシコのホシノ・ルリな件について。
フレデリカ:想い人は多分ソレスタルビーイングに参加してるんだろうなぁ。
GM:やっぱりライフパスは設定のネタになって良いなぁ。(しみじみ)
一華:オペレーションメテオとかソレスタルビーイングとか、全部その辺の設定からきてるからね。
GM:はい、ともあれそんな4人ということで。リーダーは、この面子だとケイくんかな?
ケイ:本人はやる気なさそうだけど。
GM:まぁ、何だかんだ言いつつもしっかりこなしてくれることでしょう。では本編に入りたいと思います。よろしくお願いします。
一同:よろしくお願いしまーす。
導入1
GM:さて、君達はローレス所属の傭兵部隊、ウィッシュスターとして活動していますが、ブリッジに集合するよう召集がかかります。
GM:ブリッジでは通信が繋がっていて、白衣を着た初老の男性が映ってますね。ドクターJみたいな、ザ・博士。
フレデリカ:「ごきげんようドクター。それで、新しい任務というのは」
GM:「うむ、南方にあるグレイブという国を知っておるか」
一華:「あー、最近キナ臭い感じですよね。それで、そのグレイブで何が起きてるんですか」
GM:「辺境の街を盗賊団が占拠したらしい。主戦力は第三世代ギアだが、その中には第四世代も混ざっているという話もある」
GM:出身者のケイくんがいるので判定なしで分かりますが、グレイブは希少なレアメタルが採取できる鉱山を保有しており、これを輸出することで栄えていたのですが、現在その資源は枯渇し始めています。
GM:グレイブ側も輸出制限や大幅な増税などで対応していますが、同盟国から規制緩和の圧力を掛けられている状況ですね。
GM:国軍の戦力は鉱山都市周辺の守りに割かざるを得ず、そういう状況の隙を付く形で辺境では盗賊団が幅を利かせ始めている、といった感じ。
GM:治安の悪化は、失業した鉱山夫が集まって盗賊団を結成したり、テロを起こしていることが主な原因とされていますね。
GM:君達が相手をする盗賊団はそんな中でも特に大規模な集団だ。何しろギアや戦車で武装してるわけですから。
一華:なんで盗賊団がギアなんて持ってるんですかね。(笑)
フレデリカ:そりゃスポンサーがいるからでしょ。(笑)
一華:「とにかく、ギアの殲滅とジュノーエンジンの回収が我々の目的、ということでよろしいでしょうか」
GM:「そうなるの、ジュノーのサンプルはいくらあっても困らんからな」
GM:で、このグレイブは連合国の所属ですが、資源の枯渇が縁の切れ目、みたいな感じで関係が悪化してきてて、経済連盟に鞍替えしようという動きを見せてる感じです。
一華:「圧力はあるわ盗賊はいるわで、大変ですね」
ケイ:「相変わらずあの国はキナ臭いなぁ」 と、ぽろっと漏らしてよう。
GM:「そういえばケイはグレイブの出身だったか」
ケイ:「まぁそうですねぇ」 思い出したくもないように、苦々しげな表情をしてましょう。
GM:「この任務を果たすことで国内も少しは安定するじゃろう。一つよろしく頼むぞ」 そんな感じで通信が切れます。
一華:盗賊団の大まかな位置情報は送られてくるんですかね。
GM:ん、その辺は博士から送られてきた情報に乗ってますね。
一華:殲滅するだけなら爆撃が早いけど、現地住民のことも考えないといけないからなぁ……。
フレデリカ:まず避難勧告を出して、現地に残っているのは盗賊団だけ、という仮定の元爆撃を行うんですね。(一同爆笑)
GM:民間人は避難済みなのだから、残っているのは盗賊団だけ、という理屈。まぁそれは冗談として。
GM:自国を爆撃するって相当な状況だから。周囲の被害一切なし、とまではいかなくても、基本はギアを使って敵戦力だけを殲滅してくれ、という依頼です。
GM:依頼料は維持費込みで一人8CL
ルリ:1CLっていくらくらいになるんですかね。
GM:あんまり真面目に考えてないけど、1CLはざっくり10万ドル。因みにCLは傭兵達の通称で、この世界の通貨でいうと1CLは10万クレジットに相当する。
ルリ:そう考えると依頼料はそんなに高くない……いや、一人8CLならそれなりの報酬になるのか。
GM:ん、4人で24CL、ざっくり2億4000万円の仕事ということですね。
GM:まぁ兵器を動かすわけだし、警備や護衛と違って激しい戦闘に発展するからね。それに燃料や弾代、維持費や修理費なんかも高くつく。
GM:機体が撃墜されないことを前提にすれば、まぁ相場通りの報酬というところでしょう。※
※完全に余談だが小説版ギアフォートレスでは、5万クレジット……つまり0.5CLで第四世代ギアを扱う傭兵を雇った少尉がいる。
詳しくは小説版ギアフォートレス、外伝2 ラーダッドの英雄を参照。
GM:ともあれ問題なければ、現地に移動して貰う形になります。
一同:はーい。
導入2
GM:ナデシコに乗って、皆さんはグレイブに到着します。
GM:国内は所々に戦火の痕が見られ、半壊している構造物も多い。
GM:焼け出された人々が暮らしているであろうキャンプ地も点在している。
ケイ:「ほんと、戦争ってのは碌な結果を産まないなぁ」
GM:まず君達は盗賊団のアジトと思われる拠点の近く、最寄りの空軍基地に機体を着陸させる形になります。
GM:この基地の司令官はケイくんの知り合いなのかな?
ケイ:うーん、どっちでもいいですけど、まずどういう司令官なんですかね。
一華:クロイ上司かシロイ上司か、ということだね。(笑)
GM:司令官のマーキスさんは良くも悪くも常識人、といったお方。50代くらいで、内に外に問題山詰みなグレイブを何とかしようと頑張っておられる。
GM:まぁ、折角だし知り合いということにしよう。で、昼行燈なケイくんの実力を、マーキス司令はその知っているのだろうか。
ケイ:うーん、過去に内戦もあったし、まぁ知っている、で良いかと。
GM:では司令室に通されて、マーキス司令は驚いたような表情を浮かべます。
GM:「君か、ケイ」
ケイ:「やぁ、どうも」 気の抜けた感じで、へらへら笑って挨拶しましょう。
ケイ:「お久しぶりですねマーキス司令。相変わらず苦労されているようだ」
GM:「君が残っていればもう少しマシな状況だったんだろうがね」
ケイ:「私なんかが残ったところで大した役には立てませんよ」 そんな感じで自虐してます。
ケイ:「まぁ、そんなことはどうでも良いんですよ。我々は仕事をしにきたんですから」
一華:「この度はウィッシュスターにご依頼いただきまことにありがとうございます。ご依頼の内容は盗賊団の鎮圧で良かったですか」
GM:「相違ない。情けない話だが、こちらに第四世代を相手にする戦力はない。よろしくお願いする」
一華:「では詳しい内容を詰めましょうか」
GM:マーキスさんから聞かされる内容は、事前にドクターから聞いていた内容の通りですね。
ルリ:あ、私はあまり感情を表には出さないので、基本隅っこで頷いてる感じです。
フレデリカ:それじゃあ、準備フェーズに入るのかね。
GM:はい、準備フェーズに移ります。
準備フェーズ
GM:行動回数は各1回。やれることに関しては、ルールブックの[準備フェーズにできること] を参照してください。
ケイ:今回地形把握は必要になりますかね。
GM:必要、ということで。
ルリ:こっちは作戦看破か地形把握かなぁ。ナビゲートは振ってあるから。
フレデリカ:こっちは偵察かな。隠密も索敵も伸ばしてるから。
フレデリカ:因みに、失敗したらPCの耐久力が減少する、とあるけど、SSサイズの光学迷彩、ステルス搭載機だから機体の耐久値を減少させる、でいい?
GM:そうだね、それで大丈夫。※
※偵察にギアを用いるというのは本来現実的ではなく、ジープとかを使って単身偵察する、という想定になっている為、PCの耐久力が減少するというルールにしていた。
しかし、フレデリカの機体は隠密に特化した機体の為、ギアによる偵察を許可した、という裁定である。
GM:今回は敵地への潜入になるので、索敵と隠密の複合判定でお願いします。
フレデリカ:2回振ればいいんだっけ?
GM:いや、低い方の能力値を目標に1回で判定だね。※
※複合判定は複数の能力を組み合わせた判定。
今回の場合は身を隠しながら偵察を行う、ということで索敵と隠密を組み合わせる形になった。
フレデリカ:隠密は90だけど偵察は80だから80を目標に……成功。
GM:では、フレデリカはデスサイズを用いて偵察に出た。
GM:事前に聞いていた通り、村には複数の第三世代ギアの姿がある。脚部をホバーに換装した機体、ガンドッグだ。
GM:更にその中には一機、他と異なるカラーリングが施された機体がある。他と同じくホバーを装備した、血のように赤いカラーリングの軽量機だ。
フレデリカ:なるほど、ではこの情報をもって帰還しよう。
ケイ:隊長機の解析はこっちでやろう。フレデリカの持って帰ったデータを元に、解析。……失敗。フェイトで振り直して……良かった、成功。※
※フェイトとはネームドのキャラクターが有する、運命を覆す力である。
失敗した判定の振り直しや、APの回復、強力なアビリティのコストなどに使用されるパラメータだ。
GM:成功。敵はガンドッグを発展させた第四世代ギア、ケルベロス。パイロットはギムレー。
GM:元々はグレイブの軍人だったけど、2年前にクーデターが起きた際敵側に付き、今は盗賊をしているようだ。
ケイ:「アイツかぁ」 多分知り合いかと。
ルリ:では、こっちはこのまま地形把握を……ん、成功。
一華:これであらかた重要な所は調べたから……ギムレー氏の人柄について情報収集で調べていいですか。
一華:民間人を人質に取るとか、そういうことをするか知りたい。
GM:問題ありません。
一華:では判定して……成功。
GM:ギムレーですが、まず民間人を人質に取るといったことはしません。全員殺してしまうからです。
GM:また、2年前のクーデターでは彼の指揮する部隊が首都を攻撃し、ケイの幼馴染はこれを阻止しようとして命を落としたようです。(一同、ザワザワ)
一華:……これ、伝えて良いのかなと思いつつも、ケイ氏に全て伝えましょう。
一華:「という訳で、DEAD OR DEADです」※
フレデリカ:「これは殺して良い人ですね」※
※殺伐。ガンダムオルフェンズ系ムーブのヒロインたち。
だが待って欲しい。
アトラ然りクーデリア然り、オルフェンズのヒロインたちは殺伐とした世界のオアシス的立ち位置だった筈なのだ。
一華:「生かしておいてもまたテロを起こすだけでしょうからね」
ケイ:「今更復讐って感じでもないんだけどな……」
憤る女性陣に対し、ケイは困ったように苦笑する。
諦観か、或いはその胸の内に何かがあるのか。その真意を知る者は誰もいなかった。
ブリーフィング
GM:では、ブリーフィング。勝利条件はギムレーの撃墜、敗北条件は皆さんの全滅。
GM:敵はガンドッグ4機と、ギムレーが操るケルベロス。FCSは後方のガンドッグ2機は遠距離、残りは近距離になってます。
GM:ガンドッグは2機以下になると、ラウンド開始時にモブのガンドッグ1機が増援で追加される形になりますのでご承知ください。※
※このゲームにおいてAPは血よりも重く、手数は正義である。
PC側がエネミーの各個撃破を狙った場合、ラウンドが経過する度にエネミー側が不利になってゆく。
ボスが孤立させられると打つ手がなくなり、トドメを刺すよりも早く『詰み』が見えてしまう。
増援はこれを避ける為の措置である。
ルリ:となると、ギムレーを狙い撃つ作戦が良いかな。
GM:配置はこんな感じ。皆さんは13~15までの任意の地点に配置して貰って構いません。
GM:あと、01~09は全体的に荒地が多く、荒地では移動コスト+1 その場での回避-10になります。
GM:まぁ、こちらは全員ホバーを装備しているのでペナルティなしで行動できますが。
フレデリカ:汚い。
ルリ:待ち伏せですか。
GM:ふっふっふっ。
そんなこんなで、各々の配置が決定する。盾役のケイが前衛を務め、フレデリカと一華が近づいた敵を遊撃。支援役のルリはやや離れた位置取りをしている。
PC達は遠距離攻撃に乏しい。一華のFCSは中距離だが、フレデリカとケイは近距離。ルリは攻撃能力を持たない。
となれば、こちらが取る策は待ち伏せである。
戦場は荒地が広がっている。
ホバークラフトを装備したガンドッグやケルベロスが得意とする領域だ。
自らが得意とする陣地で敵を迎え撃つのが彼ら『猟犬』の真骨頂である。
……正しくは、その予定だった。
ABCDEFGHIJKLMNOPQRST
01□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
02□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
03□□□□□□□1□□□2□□□□□□□□
04□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
05□□□□□□□□□ギ□□□□□□□□□□
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09□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
10□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
11□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
12□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
13フ□ケ□□□□□□□□□□□□□□□□□
14□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
15ル□一□□□□□□□□□□□□□□□□□
Ini45 AP5 耐久値060 フェイト3 フ:フレデリカ
Ini35 AP4 耐久値120 フェイト4 ギ:ギムレー
Ini32 AP4 耐久値060 フェイト4 一:一華
Ini25 AP3,3,3,3 耐久値30,30,30,30 1~4:ガンドッグ
Ini22 AP3 耐久値100 フェイト4 ケ:ケイ
Ini22 AP3 耐久値070 フェイト3 ル:ルリ
クライマックス
GM:では、配置も済んだので戦闘開始です。
一華:ふと思ったんだけど、ギムレーの人格からいって、挑発すれば突っ込んでくるのでは?
GM:試してみるのは自由だ。
おや、風向きが変わってきましたね。
一華:挑発するのはケイ氏が適任でしょうね。
ケイ:じゃあ挑発してみるかぁ。交渉で判定で良いですか?
GM:良いでしょう。
ケイ:交渉で80を目標に……77。成功。
戦いの火蓋が切って落とされるその直前に、ケイは外部スピーカーのスイッチを入れ、声を張り上げる。
ケイ:「ギムレー、臆病者の負け犬がぁ! どん底にまで堕ちたか!」
それが挑発であることは誰の目にも明らかだった。
応じる理由などない。否、そもそも言葉を交わす必要がない。
それでもあえてそのような手段を用いたのは、それが『通用する相手』だと理解しているが故。
GM:「ははっ、久しぶりだなぁ、会いたかったぜケェイ!」
ケイ:「後先考えずに暴れやがって! 昔からお前はそうだ、正面切って戦うような真似はしないよなぁ!」
GM:「戦いに卑怯もクソもあるか。そして俺は昔も今も変わらねぇ。死ぬまで好きに生きるだけだ! テメェもあの女と同じところに送ってやるぜ!」
ケイ:「上等だ、相手をしてやる!」
GM:ということで、突っ込んできました。(一同爆笑)
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Ini45 AP5 耐久値060 フェイト3 フ:フレデリカ
Ini35 AP4 耐久値120 フェイト4 ギ:ギムレー
Ini32 AP4 耐久値060 フェイト4 一:一華
Ini25 AP3,3,3,3 耐久値30,30,30,30 1~4:ガンドッグ
Ini22 AP3 耐久値100 フェイト4 ケ:ケイ
Ini22 AP3 耐久値070 フェイト3 ル:ルリ
GM:「隊長、待ち伏せするんじゃないんですか!」 部下、困惑の巻。
GM:「知ったことか、野郎は二年前に狩り損ねた俺の得物だ!」 ギムレーまっしぐら。ギムレー、ケイくんのこと好きすぎでは?
GM:ということで、改めて戦闘開始です!
1ラウンド 1サイクル
ルリ:ラウンド開始時に全体指揮。成功。ラウンド終了まで目標値+10
ルリ:「バックアップは任せてください」
GM:はい、では後はイニシアチブが一番速いフレデリカからどうぞ。
フレデリカ:ほっとけば突っ込んできそうだから待機するわ。(笑)
GM:ではご期待にお応えして突っ込んでやろう。(一同爆笑)
GM:ギムレーの行動。ケイに向かって移動しつつ、マルチウェポンⅡ。ケイにダブルアサルトライフル!
GM:「はっはーーーーーっ!」 命中判定は成功。
ケイ:目標値80で回避……91で失敗。
GM:では、(1D10+2)*3で、10点、3点、6点の19点。
ケイ:エネルギーシールドⅡで10点を弾いて9点ダメージ。
GM:「まだまだぁぁっ!」 二発目も命中。
ケイ:今度は75で回避成功。戦闘指揮のお陰で助かった。※
※ケイの回避の目標値は70。本来は1d100で70以下を出さなければ失敗である。
しかし戦闘指揮によって目標値が+10されているので、80以下で成功になったのだ。
猟犬―――否、今や狂犬と化したギムレーはケイのイクスシア目掛けて一直線に突っ込んでくる。
奴をここで殺せるのなら、その先などいらないとばかりに。
GM:行動終了。移動でAP1、二回攻撃でAPを3点使ったので、ギムレーのAPは0になった。(一同爆笑)
フレデリカ:(笑いを堪えながら)お前、フレデリカの攻撃は回避出来るの?※
※フレデリカのエネルギーブレードはAPを3消費する代わりに、7D10のダメージを与える高威力の武器。
GM側はこの攻撃を回避するためのAPを残しておくのが定石である。
GM:フェイトを使えばAPを1回復できる。回避は可能だ。
フレデリカ:隠密すれば奇襲扱いで、反動2が付くけど。
GM:肉体耐性を使って軽減可能だ。まぁ、結果として回避判定に-20のペナルティが掛かるから、回避の目標値が40になるが。
ケイ:ギリギリの値を出したら想定通りを使いますよ。
GM:つまり回避率は30%ということだな。※
※フレデリカのデスサイズは光学迷彩を持つ為、隠密状態で白兵攻撃が可能である。
隠密状態での攻撃はBSの反動2が追加され、回避に必要なAPが+2される。
BSは肉体耐性を消費することで軽減することが出来るが、無効化する度に判定の目標値が10低下する。
反動2を無効化するので回避の目標値は40。更にケイはアビリティ想定通りを持っている為、相手の出目を+10することができる。
よって、元々60だったギムレーの回避の目標値は-30され、30となる。Q.E.D.
フレデリカ:(堪え切れずに大爆笑)お、お前! 開始早々なんでそんな綱渡りしてんだ!
ケイ:後先考えずに暴れやがって!(笑)
一華:次はこっちの行動ですよ。APを2使ってエネルギーバルカン。命中。
GM:回避に回すAPなどない。ダメージ来い。
一華:1D10*3で、10点、10点、1点。
GM:10点二つをエネルギーシールドⅡで軽減。1点抜け。
GM:続いてガンドッグ4機の行動だが、ガンドッグ1以外は攻撃が届かないので移動して終了。
GM:ガンドッグ1はケイにAPを2使ってライフル。命中で、ダメージは3d10の24点。
ケイ:高い、エネルギーシールドで10点軽減して14点ダメージ。
ルリ:APを2使って予備パーツを消費、有事の際の備え。機械修理の判定は成功。ケイのHPを12点回復。
ルリ:「ナノマシンを展開しましょう」
複数の第四世代ギアを運用する実験艦、ナデシコには武装が取り付けられていない。
搭載している第四世代ギアが一番の武装なためだ。
その代わりとして、彼らの戦闘を援護する支援システムが数多く搭載されている。
ナノマシンによるリペアシステムは、そんな機能の一つだ。
ケイ:助かります。こっちは行動放棄して終了。
フレデリカ:待機してたフレデリカはギムレーに接敵。エネルギーブレード。命中。
GM:隠密を使われていなければ余裕で回避の目がある。フェイトでAPを1回復。回復したAP1点で回避。成功!
フレデリカ:ちっ。
1ラウンド 2サイクル
ABCDEFGHIJKLMNOPQRST
01□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
02□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
03□□□□□□□1□□□□□□□□□□□□
04□□□□□□□□□2□□□□□□□□□□
05□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
06□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
07□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
08□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
09□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
10□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
11□□□□□□□3□□□4□□□□□□□□
12□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
13□□ケフギ□□□□□□□□□□□□□□□
14□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
15ル□一□□□□□□□□□□□□□□□□□
Ini45 AP1 耐久値060 フェイト3 フ:フレデリカ
Ini35 AP0 耐久値119 フェイト3 ギ:ギムレー
Ini32 AP2 耐久値060 フェイト4 一:一華
Ini25 AP1,2,2,2 耐久値30,30,30,30 1~4:ガンドッグ
Ini22 AP0 耐久値089 フェイト4 ケ:ケイ
Ini22 AP0 耐久値070 フェイト3 ル:ルリ
GM:では、1ラウンド2巡目。APの残っているメンバーは行動してくださいな。
フレデリカ:隠密して終了。
一華:ギムレー君行動します?(笑)
GM:フェイトも使用済みなので、逆立ちしてもAPが出てこないから無理だよ。だが後悔はしていない。※
※フェイトによるAPの回復は1ラウンドに1点までである。APが0になったギムレーは、ラウンドが変わるまで攻撃も回避も行えないということだ。
フレデリカ:人生楽しそうだなこいつ。(笑)
一華:とりあえず待機。
GM:忠実なる部下たちはギムレーを追ってそれぞれ移動する。
一華:(突然部下になり)「隊長、前に出過ぎですぜ!」
GM:「うるさい、お前らもケイを狙え!」(笑)
一華:待機後のこちらの行動。瞬間換装で飛行形態に変形。全員のFCSの範囲外に移動。
ケイ:凄い所まで移動した!
1ラウンド 3サイクル
ABCDEFGHIJKLMNOPQRST
01□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
02□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
03□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
04□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
05□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
06□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
07□□□□□□□1□□□□□□□□□□□□
08□□□□□□□□□2□□□□□□□□□□
09□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
09□□□□□□□一□□□□□□□□□□□□
11□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
12□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
13□□□フギ□3□4□□□□□□□□□□□
14□□□ケ□□□□□□□□□□□□□□□□
15ル□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
Ini45 AP0 耐久値060 フェイト3 フ:フレデリカ
Ini35 AP0 耐久値119 フェイト3 ギ:ギムレー
Ini32 AP1 耐久値060 フェイト4 一:一華
Ini25 AP0,1,1,1 耐久値30,30,30,30 1~4:ガンドッグ
Ini22 AP0 耐久値089 フェイト4 ケ:ケイ
Ini22 AP0 耐久値070 フェイト3 ル:ルリ
一華:こちらの行動。フェイトでAPを1点回復して、瞬間換装でロボ形態に変形して着地。バトロイドモード!
ギアは地上兵器。それが常識だ。しかし常識とは容易に覆るものだ。
VF-07X 風花は空を駆けることを前提として設計された、これまでと全く異なるコンセプトの元開発された第四世代ギアである。
一華:そのままレーザーバルカンでギムレーを攻撃。命中の10点10点5点。
GM:出目が良いな。エネルギーシールドⅡで10点軽減して15点ダメージ。
GM:ガンドッグは4だけ移動して、残りは行動放棄で良い。
2ラウンド 1サイクル
ABCDEFGHIJKLMNOPQRST
01□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
02□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
03□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
04□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
05□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
06□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
07□□□□□□□1□□□□□□□□□□□□
08□□□□□□□□□2□□□□□□□□□□
09□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
09□□□□□□□一□□□□□□□□□□□□
11□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
12□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
13□□□フギ□3□□□□□□□□□□□□□
14□□□ケ□4□□□□□□□□□□□□□□
15ル□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
Ini45 AP5 耐久値060 フェイト3 フ:フレデリカ
Ini35 AP4 耐久値104 フェイト3 ギ:ギムレー
Ini32 AP4 耐久値060 フェイト3 一:一華
Ini25 AP3,3,3,3 耐久値30,30,30,30 1~4:ガンドッグ
Ini22 AP3 耐久値089 フェイト4 ケ:ケイ
Ini22 AP3 耐久値070 フェイト3 ル:ルリ
GM:全員行動終了したので、2ラウンド目に入る。フレデリカからどうぞ。
ルリ:その前に全体指揮を。88で失敗してフェイトで振り直して、判定は成功。
フレデリカ:気付けば敵がめっちゃ密集してる。(笑)
ケイ:薙ぎ払いたいなぁ。
フレデリカ:まぁこっちの行動だけど、ここで動く理由がないので待機。隠密で姿消してるし。
GM:ではギムレーはケイ君に攻撃。マルチウェポン、ダブルアサルトライフル!
GM:「死ねぇ!」 命中判定は成功。(1d10+2)*3で、11点、3点、11点。
ケイ:エネルギーシールドⅡを2回使用。5点ダメージ。
GM:2発目も命中だぞケェイ!
ケイ:それは回避だギムレー。(笑)
一華:こっちはとりあえず待機。
GM:で、ガンドッグたちですが、1はルリを狙いましょう。ライフル。65で命中。
ルリ:それは回避……95で失敗してフェイトで振り直して、91これも失敗。
ルリ:フェイトの振り直しって複数回使えたんでしたっけ。
GM:使えます。
ルリ:ならもう一度振り直して、ようやく成功。(笑)
GM:で、2~4はケイを攻撃。
GM:ガイア、マッシュ、オルテガ、奴にジェットストリームアタックを仕掛けるぞ!
フレデリカ:誰だお前!※
※黒い三連星の知られざる四人目。
GM:ギムレーだ!(笑)
ケイ:確かに丁度3人だけどさぁ。
GM:2のライフル。命中。
ケイ:反動1を受けているので、AP2点払って回避成功。
GM:3のアサルトライフル。命中。1点、1点、4点。低い。
ケイ:盾を使って被弾面積を最低限に抑えた感じだね。
GM:4のアサルトライフル……これは外れか。
先陣を切ったケルベロスに続いて、三機のガンドッグが波状攻撃を行う。
パイロットとしての適性が然程高くないケイにとっては厳しい状況かに思えた。
しかしその攻撃を的確に避け、或いは盾とエネルギーシールドで受け流しその被害を最小限に抑えてゆく。
GM:信じられん、ジェットストリームアタックをすり抜けるとは……。
フレデリカ:だから誰だお前。
ケイ&ルリ:行動放棄。
一華:待機後の行動。ギムレーにレーザーバルカン。命中。8点、9点、10点。
GM:だから出目が高いんだよ! エネルギーシールドで10点を軽減。17点ダメージ。残り87点。まだまだいけますぜ!
フレデリカ:次はこっち。隠密状態からギムレーにエネルギーブレード。95で失敗して振り直して41で命中。
GM:回避……いや、フェイトを使えばもう一回ケイに攻撃が出来るか。
フレデリカ:お前、マジで言ってんの?(驚愕)
GM:どうせ回避率30%とかあてにならんし。来い来い。
フレデリカ:ならダメージ43点な。
GM:おう?
フレデリカ:(7D10) → 43[5,8,2,7,5,6,10] → 43
GM:「ちっ、やってくれるなぁぁぁ!」
ケイの操るイクスシアを執拗に狙うケルベロスに、死神の鎌が振り下ろされる。
光学迷彩で姿を消した上での、エネルギーブレードの一刀。
これまで一華の攻撃を歯牙にもかけてこなかったギムレーが怨嗟の声を上げる。
一華:まだまだ行けますか(笑)
GM:え、エネルギーシールドⅡで軽減すればまだ54点あるし。(震え)
2ラウンド 2サイクル
Ini45 AP2 耐久値060 フェイト2 フ:フレデリカ
Ini35 AP1 耐久値054 フェイト3 ギ:ギムレー
Ini32 AP2 耐久値060 フェイト3 一:一華
Ini25 AP1,1,1,1 耐久値30,30,30,30 1~4:ガンドッグ
Ini22 AP0 耐久値078 フェイト4 イ:ケイ
Ini22 AP0 耐久値070 フェイト0 ル:ルリ
GM:さて2巡目フレデリカ。
フレデリカ:待機だ。APが尽きたところを斬り捨ててやろう。
GM:怖い。だがギムレーはケイを攻撃する。フェイトでAPを1回復してアサルトライフル! 失敗してフェイトで振り直して命中。7点、8点、9点。
ケイ:エネルギーシールドⅡで9を弾いて15点抜け。残り53点。そろそろきつくなってきた。
GM:まだ半分も残ってるんだよなぁ。
一華:こっちはフェイトを1点使用。チャージしてレーザーバルカン。4D10の……低い! 2点、4点、6点、1点。
GM:13点抜け。まだやれる! AP1じゃガンドッグ達は何もできないが、次のラウンドを迎えれば……。
フレデリカ:それはどうかな?
GM:ひっ!
フレデリカ:フェイトでAPを1回復して、エネルギーブレード。
GM:……待てフレデリカくん。3レベルでエネルギーブレイドを2回振り回すのは実際暴力では?
フレデリカ:APは血よりも重い。命中判定。(無慈悲)
逃れ難い死神の刃が迫る。
これを避けるだけの余力は、最早ギムレーには残されていない。
しかし……。
フレデリカ:88で失敗の、フェイトで振り直して……これも失敗だと?
GM:(大爆笑しながら)「いやだ、いやだ……俺は……負けたくないぃぃぃ!!!」
悪運の女神に愛されるギムレーは、その刃を潜り抜ける。
3ラウンド 1サイクル
Ini45 AP5 耐久値060 フェイト0 フ:フレデリカ
Ini35 AP4 耐久値041 フェイト1 ギ:ギムレー
Ini32 AP4 耐久値060 フェイト3 一:一華
Ini25 AP3,3,3,3 耐久値30,30,30,30 1~4:ガンドッグ
Ini22 AP3 耐久値053 フェイト4 ケ:ケイ
Ini22 AP3 耐久値070 フェイト0 ル:ルリ
GM:さて3ラウンド1巡目。
ルリ:ラウンド開始時にいつもの全体指揮。成功。
フレデリカ:この状況では流石に殴れないので、隠密で消える。
GM:さてギムレーの行動。「全員、ケイを狙えぇぇぇっ!」
GM:怒号と共に何時ものマルチウェポン、ダブルアサルトライフル。1発目命中!
ケイ:回避成功!
GM:2発目、87で失敗。フェイトで振り直して……96。これも失敗だと。
一華:次はこっち。ギムレーにレーザーバルカン。04でクリティカル!
GM:ここでか。ダメージ+2D10だ。※
※このゲームで05以下はクリティカルとして扱われる。
そして命中判定でクリティカルが発生した場合、与えるダメージが+[AP]D10されるのである。
レーザーバルカンはAP2なので、攻撃力は2D10上昇する。
一華:3D10を1回と1d10*2で、22点3点4点。
GM:エネルギーシールドで10点軽減。19点抜けて残り22点。
GM:「まだだ、まだ終わらねぇ!」
GM:ガンドッグ達の行動。全員ケイを狙う。(一同爆笑)
フレデリカ:ランダムとは。※
※一機を集中狙いするのはあまり褒められたことではない。
良い子の皆はノーネームドの攻撃は、出来ればランダムで目標を決めるようにしよう。
一華:(突然部下になり)「隊長に続けぇ!」
GM:ライフル×2、アサルトライフル×2の波状攻撃。クアドラプル・ドライブ! 62で命中。36で命中。7で命中。24で命中!※
※本来命中判定と回避判定は1回ずつ順番に行ってゆくのが正しい手順だが、ここではノリと勢いに任せて4回の命中判定をいっぺんに行っている。
ルリ:やばい。
ケイ:あー、えーと……出目62は想定通りで失敗に。
GM:やむなし。だが残りの攻撃は受けて貰う!
GM:ライフル18点、アサルトライフル7点、1点、4点。アサルトライフル2点、3点、8点。
ケイ:エネルギーシールドⅡでライフルのダメージを10点軽減、あと、7点と8点のダメージを軽減して、18点ダメージ。残り、35点。
ルリ:有事の際の備えで回復……あ、失敗した。
ケイ:振り直すんだ!
ルリ:フェイトがもうないんですねぇ。
ケイ:自分はとりあえず、行動放棄。大分余裕がなくなってきた。
3ラウンド 2サイクル
Ini45 AP4 耐久値060 フェイト0 フ:フレデリカ
Ini35 AP1 耐久値022 フェイト0 ギ:ギムレー
Ini32 AP2 耐久値060 フェイト3 一:一華
Ini25 AP3,3,3,3 耐久値30,30,30,30 1~4:ガンドッグ
Ini22 AP2 耐久値035 フェイト4 ケ:ケイ
Ini22 AP0 耐久値070 フェイト0 ル:ルリ
GM:さて2巡目。
ケイ:フレデリカ先生、決めちゃってください!
フレデリカ:うーん、命中の出目が悪いんだよなぁ。隠密の出目は無茶苦茶いいのに。
フレデリカ:隠密のエネルギーブレードで命中判定。……えっと、00はどういう扱いだったかな?(恐る恐る)
GM:100だからファンブルだねぇ。
フレデリカ:やはり出目が悪い。(ガックリ)
GM:とはいえギムレーも最早死に体。フェイトもないので追加の攻撃も出来ない。
一華:チャージ レーザーバルカン。命中。
GM:残ったAPで回避するが……失敗。
一華:8点、8点、9点、4点。
GM:8点と9点を弾いて残り耐久値10点。
ケイ:なら、スタンロッドで攻撃します。(一同どよめき)
一華:ここでケイさん!
GM:なんというドラマチック。
ケイ:命中判定は、54で命中。2D10+4で、23点!
一同:おーーーーーーっ!
GM:ここまで、か。
精も根も尽き果て、あらゆる力を搾り尽くして。
ギムレーは酷く満足げに声を上げる。
GM:「なぁケイ。……あいつは、良い女だったなぁ」
ケイ:「お前がそれを言うのかっ!!!」
繰り出されたスタンロッドがケルベロスのコックピットを貫く。
そうして、狂犬は最後の時を迎えた。
GM:首魁であるギムレーを失った部隊は降伏。君達の勝利です。
エンディング1
GM:というわけでエンディングですが。マーチス司令に報告かな。
一華:「首謀者のギムレーを倒したことで敵は投降。被害は最小限になったかと」
フレデリカ:「ド迷惑な奴でした」
ルリ:「あんなのに付き纏われるとかホントに大変でしたね」
ケイ:……イヤすぎる。当事者のケイは何とも微妙な顔をしてますよ。
GM:「ともあれ皆、よくやってくれた。既定の報酬を支払おう」
一華:「戦闘などのご依頼はウィッシュスターにお任せを。またの御依頼をお待ちしております」
一華:で、終了って感じですかね。
GM:そうして去っていこうとする一向に、マーチスが声をかける。
GM:「ケイ、ここを離れる前に、墓参りくらいはしておけ」 そういって、マーチスは住所と墓場所を記した紙を手渡してきますね。
ケイ:「……ああ、そうか」 死んだって報告を聞いてから、すぐに国を出たから。そういえば墓の場所も知らなかったか。
ケイ:頷いて紙を受け取りましょう。
エンディング2
十字架の立ち並ぶ、手入れが行き届いた墓地。
果たしてそこに彼女は居るのだろうかと、ケイは考えた。
ケイ:まぁ一人で墓地に赴いて、定番の墓に酒をかけるやつをやりましょうか。
ケイ:「とりあえず一区切りというところかなぁ」 と、墓前で話しかけます。
GM:そうしていると、人気のない墓地に黒いスーツの男が歩いてくる。中肉中背、これと言って特徴のない、オフィス街に居る中年のサラリーマンといった雰囲気の男だ。
ケイ:顔見知りじゃないなら、特に気にしません。周りにあまり人気がないなら、珍しいなぁと思うくらい。
GM:そして男は、君の前で立ち止まる。
GM:「君がケイくんだね。一度会ってみたいと思っていたんだ」
ケイ:「……態々こんなところにくるなんて、アンタ一体誰なんだ」
GM:「ギムレーを殺して仇を討った感想はどうだい? 少しは気が晴れたのかな?」
ケイ:「大したことじゃない。一つの区切りになっただけだ」
ケイ:「というかアンタさぁ……。最初の質問に答えろよ」
GM:「名乗るほどの者でもないが……まぁ、そうだな。ギムレーの上司といったところかな。昔も、そして今も」
二年前の内戦で首都が攻撃された際の首謀者は未だ不明のまま。
しかし男の口ぶりから、ケイは確信する。
ケイ:「アンタが裏で手を引いてたのか」
一華:良いよね、もう発砲しちゃって。
ケイ:銃を突きつけよう。
GM:「死者の前で無粋な真似はやめたまえよ。ここには話をしに来たんだ」 そう言って、ある地点を指さしましょう。
GM:スナイパーが潜んでることに気付くね。
ケイ:「ちっ」 舌打ちをするが、それ以上は何もできない。
GM:「心配しなくても、いずれ会うことになる。君が戦いを続けるのなら、ね」 そう言って、男は立ち去っていきます。
ケイ:黙って見届ける他ないなぁ。
一華:良し、行ったな。では入れ替わるように、「ケイさーん」と声をかけつつ、三人で迎えに来よう。
ケイ:「ああ、今行くよ」 と答えて、その場を後にします。シリアスだ。
ケイ:というかまたストーカーが増えた。(笑)
ルリ:ストーカー被害が拡大している。
GM:はい、ということで第一話はこれにて終了となります。お疲れさまでした。
一同:お疲れさまでしたー。