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宿の料理をグレードアップ

 宿に戻り部屋に入る。悠里とは帰り道に話し合い、俺たちでも食べられる食事を宿で出せないかなどを検討した。宿の食事がまずいのは味付けを行う調味料が圧倒的に不足しているからではないかとの結論に達したので、今回の採取品を元にして宿の食事をおいしくしたいと考えている。

 採取品で食事の味が変わることがわかれば、食堂の味を変える事が出来、それがおいしいと評判になって繁盛店になる。繁盛するには採取品が継続的に必要になるので、今後ギルドでも採取クエストが発行される事になり、入手も容易になる。容易になれば他の店でも使い出し需要が増える。その味を味わいたいが為に、他所の街からも観光客が来て、街にお金が落ちる。それにより経済が回り活性化され、食はどんどん良くなっていく事だろう。

 俺たちが今いる街が少しでも暮らし易くなれば快適に過ごせるようになるので、まずは泊まっている宿からの改造に取り掛かるとする。


 採取品をアイテムボックスから出して並べて俺と悠里で鑑定してみた。


 ・ペペッパー:地球の胡椒に似た味の実。乾燥させてから挽いて使用すると肉の臭みが取れる

 ・ゲッケイ葉:地球の月桂樹の葉と同じ。煮込み料理に使用する

 ・スントの実:赤い実の皮を剥き、中の実をお湯で煮る事で甘い汁が出てくる

 ・ショウ木 :枝の部分を絞ることで黒い液体が出てくる。地球の醤油に近い味

 ・ミミの実 :実の部分をすりおろし使用。地球の味噌の味

 ・川大葉  :川の近くに自生する大きな葉。お湯に入れて少し煮込む事で旨味成分が出てくる

 ・ガーリク根:地球のニンニクと同じ


 軽く見ただけでも地球と同じような味が再現できそうな採取品がたくさん採れた。この辺りでは使っていないので、知られていないのか、たくさん採取できた。これを使った料理を考えて食堂で味を見てもらえば改善が出来ると考えた。


 「京さん、これを食堂で使ってもらうのよね?ここで料理作って味見してもらうのかしら?」


 「いや、まだ食堂の開く時間よりも早いから、厨房を少し貸してもらって調理しようと思う。肉とか野菜なんかはお金払えば使わせてくれると思うんだよね。そうして作った料理を味見してもらって、この採取品を新たな調味料にしてもらおうと思う。」


 「良い考えね。それなら同じ食材を使って味を変えられるってわかるから、おいしいと思ったらこれらを使いたがるかもね。」


 「そうだな。使いたいと思わせたら俺たちの勝ちでこれらに価値が付く!」


 「・・・・京さんって、やっぱりおやじね・・・」


 うっさいほっとけ。おっさんは思ったことはどうしても口に出したくなるんだ!





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