部屋で夜食と今後の対策
俺と悠里は食事を腹に押し込んで部屋に戻った。
「京さん、私結構カルチャーショックを受けちゃったんだけど・・・」
「そうだな、俺もだ。まさか食事がこんなに合わないなんて思わなかった。このままでは俺たちは毎日の食事でストレスを感じてしまって大変だな。」
「味が足りないのが一番の原因だわ。何かで足せればいいのかしら?」
「対価交換スキルで調味料を出して今後は使う事にしよう。悠里は何が足りないと思った?」
「う~ん、結構足りないのよね。塩味はするけど、胡椒とか、香辛料が圧倒的に足りないわね。後は旨味成分が足りないのかしら?」
「じゃああれか、まずは胡椒。あとは肉とかに使うシーズニングパウダー。旨味成分だと、味〇素かな。かつおだしとかの顆粒もあると良いかもな。あとは醤油、味噌、めんつゆあたりか?」
「そうね。それと、マヨネーズ、ケチャップ、ソースなんかあると便利かもね。私たちはアイテムボックスあるから調味料を別の容器に入れてほしいときに出せるように小分けして持ちましょうよ。」
「そうするか。じゃあスキルで探してみるな。口直しにビールでも飲み直すか。」
「そうね、お願い。」
ビールを出して悠里に渡し、再度乾杯をする。対価交換スキルで調味料を探して出しておこうか。明日から使おう。
「やっぱり私は京さんが居ないともう生きていけないわね。現代人にとって味覚の違いって大変ね。」
「まあそうだな。あると便利な物に囲まれていたからこんなないものだらけの場所ではちょっときついな。」
「これからの目標を立てましょうよ。永住出来る場所ってどんな所かしらね。交通の便がほどほどよくて危険でない所、食材が豊富な所かしら?」
「そうだな、永住するにはある程度お金を貯めないと対価交換出来ないから、稼ぐ場所があるところも必須だな。あとは場所が決まるまでにどれだけ稼ぐかとかだな。この世界の便利道具とかも確認しないといけないしな。」
「そうね、あとは国がたくさんあるようだけど、それぞれの治安とかも確認したいわね。住んでみたら領主が横暴だったとか嫌よね。」
「まあ、俺たちはスキルをいろいろと持っているから、二人でなら問題なく暮らせそうだな。」
「そうね。私たちならうまくやっていけるわね。」
気が付いたら500mlのビールを二人で1ダース空けていた。酔うほどに二人の距離が近くなっていく。こうして二人は眠りに着いていった。